教員採用試験の勉強、いつから始めればいいか迷っていませんか。
大学3年生の前倒し選考が主流になった今、「1年生から勉強しないとまずい?」と焦っている人も多いと思います。
結論から言うと、本格的な勉強開始は大学2年生の冬からで十分です。ただし、1年生と2年生で「やるべきこと」は大きく違います。
この記事では、前倒し選考時代に合わせた1・2年生の過ごし方を、具体的にお伝えします。早すぎる勉強で失敗しないためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。
大学1年生でやるべきこと:面接の「種」をまく
1年生は筆記試験の勉強よりも、教員としての「人間性」や「引き出し」を作ることに全力を注ぐべきです。
なぜなら、最近の教員採用試験は「人物重視」の傾向が強まっているからです。
机上の勉強より「リアルな体験」が評価される
筆記試験で高得点を取っても、面接で落ちる受験生は年々増えています。
面接官は「この人は本当に子どもと向き合えるか」を見ているのです。
面接で語れるエピソードがなければ、どれだけ勉強ができても評価されません。いわゆる「ガクチカ(学生時代力を入れたこと)」を作るなら、時間のある1年生のうちしかないのです。
私がおすすめする活動は以下の通りです。
- ボランティア(学校支援・子ども食堂など)
- アルバイト(社会経験)
- 部活動・サークル
- 資格取得や趣味
どれか1つでもいいので、本気で取り組んでみてください。



筆記試験の結果をリセットする自治体が増えていますよ!
唯一やるなら「一般教養」の復習のみ
どうしても不安で何か勉強したい人もいるかもしれません。その場合は、高校までの総復習だけで十分です。
一般教養(国語・数学・英語・理科・社会など)は高校の知識がベースです。忘れかけている内容を軽く復習しておくといいでしょう。
教職教養や専門教養は今やっても忘れます。2年生の冬まで手をつけなくて大丈夫です。
正直に言うと、私自身も1年生の頃(何十年も前のことですが・・・笑)は「早く勉強しなきゃ」と焦っていました。でも今振り返ると、あの時期に詰め込み勉強をしなくて本当に良かったと思っています。
大学2年生でやるべきこと:徐々に「受験生」へシフト
2年生も前半は「体験」を重視してOKです。しかし冬からは明確に「受験勉強」へ切り替える必要があります。
ここが最も重要なタイミングです。
【4月〜7月】体験を続けながら、情報収集を始める
2年生の春は、まだ1年生の延長線上で大丈夫です。ボランティアやアルバイトなど、面接で語れる体験を続けましょう。
ただし、この時期から少しずつ受験モードへの準備を始めます。
志望自治体の「前倒し選考」情報をチェック
まず確認すべきは、志望自治体が3年生での受験を認めているかどうかです。自治体のホームページで必ず確認してください。
前倒し選考を実施している自治体の多くは、筆記試験のみで合否を決めます。面接や論文は4年次の本選考で実施するケースが大半です。
つまり、3年生で受けるなら筆記試験対策に集中できるということです。
過去問を1年分だけ解いてみる
夏休み前に、志望自治体の過去問を1年分だけ解いてみましょう。今の実力を知ることが目的です。
解けなくても全く問題ありません。「どんな問題が出るのか」「何を勉強すればいいのか」を把握することが大切です。
情報収集のやり方や過去問の入手方法は、以下の記事を参考にしてください。


【8月〜10月】自己分析で「教師になりたい理由」を固める
2年生の夏から秋にかけて、1年生からの経験を振り返りましょう。「なぜ教師になりたいのか」「自分の強みは何か」を言語化し始めてください。
この作業が面接対策の土台になります。体験だけして終わりではなく、それを自分の言葉で説明できるようにしておくのです。
ノートに書き出してみるだけでも、かなり整理されると思います。
【11月〜12月】専門教養の勉強をスタート
2年生の冬から、いよいよ本格的な受験勉強を始めます。
最初に手をつけるべきは「専門教養」です。



専門教養とは、自分が志望する科目の専門知識です(例:小学校全科、中高英語、数学など)。
なぜ専門教養から始めるのか
理由は3つあります。
- 配点が最も高いからです。多くの自治体で、専門教養は全体の4割〜5割を占めます。
- 範囲が広く時間がかかるからです。中学や高校の教科内容を網羅的に学び直す必要があります。
- 教職教養や一般教養と比べて忘れにくいからです。専門知識は積み重ねなので、早めに始めても無駄になりません。
具体的な勉強方法
まずは参考書を1冊選んで、通読します。この段階では完璧に覚えようとしなくて大丈夫です。
「全体像を把握する」ことを意識しましょう。2周目、3周目で少しずつ定着させていけばOKです。
具体的な勉強手順や科目の優先順位については、以下の記事で詳しく解説しています。


【1月〜2月】教職教養をスタート
専門教養の1周目が終わったら、次は「教職教養」に進みます。



教職教養とは、教育法規・教育心理・教育史などの教員として必要な基礎知識です。
教職教養は「暗記科目」
専門教養と違って、教職教養は暗記が中心です。教育基本法や学校教育法などの条文を覚える必要があります。
範囲は専門教養より狭いですが、細かい知識が問われます。コツコツ積み重ねることが大切です。
この時期も、専門教養の復習は並行して続けましょう。週に3日は専門、2日は教職といったバランスがおすすめです。
【3月(春休み)】一般教養と過去問演習
春休みに入ったら、「一般教養」も加えていきます。
一般教養とは、国語・数学・英語・理科・社会などの高校までの基礎知識です。配点は低めですが、出題範囲が広いので油断できません。
一般教養は「復習」でOK
高校時代に学んだ内容を思い出す程度で十分です。新しく学び直す必要はありません。
問題集を1冊用意して、苦手分野だけ集中的に復習しましょう。得意科目は軽く流す程度でOKです。
3月後半は過去問演習を増やす
春休みの後半からは、過去問演習の比重を増やします。専門・教職・一般をバランスよく解いて、時間配分や出題傾向を掴みましょう。
この段階で6割取れていれば順調です。5割以下でも焦る必要はありません。3年生の春から夏にかけて伸ばせば間に合います。


面接・論文対策が必要な自治体もある
ここまで筆記試験を中心に説明してきましたが、自治体によっては3年次受験でも面接や論文を課すところがあります。
その場合は、2年生の秋から少しずつ対策を始める必要があります。
面接対策は「自己分析」がすべて
面接対策の基本は、8月〜10月に行った自己分析です。
それをベースに、志望動機や自己PRを文章にまとめていきましょう。
友達や先輩に見てもらうと、客観的な意見がもらえて効果的です。


論文対策は「型」を覚える
教育論文には「型」があります。
序論・本論・結論の構成を覚えて、過去のテーマで実際に書いてみましょう。
週に1本ペースで書ければ十分です。質より量を意識して、まずは書くことに慣れてください。


まとめ:1・2年生は「経験」を積み、2年冬から走り出そう
早期化の波に焦って、1年生からガリ勉になる必要はありません。中身(人間性)のない受験生は、面接で確実に落とされます。
1年生のうちはしっかり遊んで、たくさん経験を積んでください。そして2年生の冬からスイッチを入れて走り出す。これが最短ルートだと私は考えています。
もちろん、人によって最適なペースは違うかもしれません。
ただ「早く始めすぎて失敗した」という先輩の話もよく聞くので、焦らず自分のペースを大切にしてほしいと思います。



