大阪府教員採用試験の2次選考で行われる「模擬授業」。最大の特徴は、4分30秒という試験時間の短さです。
この短時間で何が評価されるのか、不安に感じる受験者は少なくありません。
この記事では、試験の流れ、評価のポイント、過去に出題された課題テーマをまとめました。対策を立てる際の参考にしてください。
▼個人面接の概要や過去問は以下の記事でまとめています。


【大阪府教採】模擬授業の概要
大阪府教員採用試験の模擬授業は、二次試験の個人面接のなかで実施されます。
試験時間は4分30秒と非常に短く、事前に公表されたテーマに基づいて授業を行います。
| 対象校種 | 全校種共通 |
|---|---|
| 試験時間 | 4分30秒 |
| 配点 | 105点満点 |
試験の流れ
あらかじめ模擬授業のテーマが発表されます。
- テーマと関係ない導入は不要である。
- 持ち込みはA4サイズのメモ1枚と貴重品のみ。
- 入室後は受験番号、氏名、校種、教科、科目を言って始めること。
- 模擬授業中、面接官は何も反応しないこと。
- 終了後、ホワイトボードを消すこと。
準備した内容に基づき、4分30秒で模擬授業を行います。終了の合図と同時に授業を終え、その後すぐに個人面接が始まるという、非常に密度の濃い時間です。
評価の基準
- 授業実践の基本的な力量が備わっているか
- 適切な声の大きさや話す速さで、児童生徒の方を向いて授業をしているか
- 与えられたテーマに沿った内容で構成された模擬授業をしているか
- 児童生徒の意欲を高め、関心を引きつけられるか
- 児童生徒の意欲を高め、関心をひきつけるための工夫やしかけがあるか
- 授業内容を理解させようと努力している姿勢があるか
- 児童生徒に対して適切な言葉で理解させようとしているか
- 教員として相応しい適切な言葉で授業をしているか
- 対象学年等が考慮された言葉遣いで、ポイントを押さえた説明ができているか
- 出典:令和8年度大阪府教員採用試験 募集要項より
【大阪府教採】模擬授業の過去問
大阪府教員採用試験の模擬授業では、事前にテーマ(課題)が公表されます。
本番で焦らないよう、過去に出題された課題を使って練習を重ねましょう。以下、直近5年分の課題テーマを一覧にしました。
過去5年間の課題一覧
| 2025年実施 (令和8年度) | 模擬授業の課題一覧(PDF) |
|---|---|
| 2024年実施 (令和7年度) | 模擬授業の課題一覧(PDF) |
| 2023年実施 (令和6年度) | 模擬授業の課題一覧(PDF) |
| 2022年実施 (令和5年度) | 模擬授業の課題一覧(PDF) |
| 2021年実施 (令和4年度) | 模擬授業の課題一覧(PDF) |
授業直後の振り返り
模擬授業が終了すると、そのまま個人面接に移行します。最初の質問では、多くの場合「模擬授業の振り返り(反省点)」が求められます。
- 「今の授業のねらいは何ですか?」
- 「自己採点すると何点ですか?その理由は?」
- 「もっと時間があればどうしたかったですか?」
授業がうまくいかなかったとしても、この振り返りで「改善点」を具体的に語ることができれば、リカバリーが可能です。
授業の練習をする際は、必ず「自画自賛・反省」の言語化もセットで行いましょう。
【大阪府教採】模擬授業まとめ
この記事では、大阪府教員採用試験の模擬授業について紹介しました。
一般的な授業のように「導入・展開・まとめ」をすべて網羅することはできません。重要なのは、子どもの興味を惹きつける導入の工夫や、ポイントを絞ったわかりやすい説明です。
事前にテーマが発表されるため、準備が合否を左右します。今回紹介した評価基準や過去問を参考に、時間を計りながら何度もシミュレーションを行いましょう。
▼【大阪府】模擬授業以外の試験対策(筆記)も忘れずにチェックしておきましょう。

