本記事では、青森県教員採用試験の内容と対策のポイントを徹底解説します。
青森県教員採用試験の一次・二次試験の概要から合格に向けた具体的な準備方法まで、網羅的に理解できる内容となっています。
敵を知らずして対策を始めてしまうのは、時間の無駄になりかねません。
本記事を参考に青森県教員採用試験の合格に向けて着実に対策を始めましょう。
主に一般選考を対象としています!
青森県教員採用試験の一次試験内容
青森県教員採用試験の一次試験は、「一般・教職教養」と「教科専門」で構成されています。
それぞれの試験内容と対策のポイントを詳しく解説します。
一般・教職教養
青森県教員採用試験の一般・教職教養は、教育原理や教育法規、一般教養(人文・社会・自然科学)で構成される筆記試験です。
試験時間 | 60分 |
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問題数 | 54問(大問12題) |
出題形式 | 穴埋め問題、正誤問題 |
解答方法 | 択一式(マークシート) |
配点 | 100点満点 |
上記の表からわかるように、問題数54問に対して、試験時間は60分しかありません。
このため、1問に1分以上かけてしまうと、すべての問題を解き終えることができない可能性がでてきます。効率的に問題を解くためには、各問題にかける時間をしっかりと確認し、迅速な判断が求められます。
問題演習を重ね、時間内に全部解き終われるように準備しましょう。
一般・教職教養の出題範囲
教育に関する基礎的な知識を問う「教職教養科目」と、高校までに習った基礎学力を測る「一般教養科目(人文・社会・自然科学)」から出題されます。
教職教養 | 教育原理、教育法規、教育心理 |
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人文科学 | 国語、英語、音楽、美術 |
社会科学 | 地理、歴史、政治経済、国際関係 |
自然科学 | 数学、物理、化学、生物、地学 |
その他 | 一般常識・時事 |
一般・教職教養の出題範囲は非常に広く、全ての分野を均等にカバーしようとすると本試験までに勉強が終わらない可能性が高いです。
まずは、過去問を分析し、頻出分野に沿ってインプットすることで、限られた時間内でも効率よく勉強できるでしょう。
一般・教職教養の対策方法
配点の高い科目から勉強することがポイントです。
配点の高い科目=出題数の多い科目のことで、教育原理や教育法規、数学などを指します。
採用年度 | 2022 | 2023 | 2024 |
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教育原理 | 18 | 18 | 20 |
教育法規 | 6 | 6 | 5 |
教育心理 | 3 | 4 | 3 |
教育史 | 3 | 2 | 2 |
国語 | 8 | 8 | 8 |
英語 | 4 | 4 | 4 |
世界史 | – | 1 | 1 |
日本史 | 1 | – | – |
地理 | 1 | 1 | 1 |
政治 | – | 1 | 1 |
経済 | 2 | 1 | 1 |
数学 | 4 | 4 | 4 |
物理 | 1 | 1 | 1 |
化学 | 1 | 1 | 1 |
生物 | 1 | 1 | 1 |
地学 | 1 | 1 | 1 |
- 各数字は科目ごとの出題数です。
- 上記は僕自身の解釈であり、公式発表されたものではありません。
配点の高い科目に集中することで、短期間で得点を伸ばすことができます。また、重要な科目で高得点を取ることで、全体の合格ラインを上げることができます。
主要科目(出題数の多い科目)にある程度の自信がついたら、次に他の科目の勉強を本格的に進めるのが効果的な方法です。
一般・教職教養の勉強方法は、下記記事も参考にしてください。
より詳しい教科専門
教科専門は、志望する校種・教科に関する専門的知識を測る筆記試験です。
試験時間 | 小学校:110分 その他:90分 |
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問題数 | 教科・科目による |
出題形式 | 記述式 |
配点 | 小学校:250点 その他:100点 |
問題レベルは、大学入試共通テスト(旧センター試験)から国公立大二次試験で問われるレベルの問題が6割程度を占めています。
教科専門の出題範囲
教科専門の出題範囲は、受験する教科や科目によって異なります。
たとえば、小学校なら国語、算数、社会、理科、外国語、音楽、図工、体育、家庭などが出題されます。理科の場合、物理、化学、生物、地学などが出題範囲です。
また、教科・科目に関する知識だけでなく、学習指導要領や指導方法・指導案に関する問題が出題されることがあります。
各科目の基本的な知識を確実に身につけるとともに、学習指導要領についても把握しておくことが重要です。
教科専門の対策方法
教科専門は、受験者ごとに学力レベルや知識の差が大きく出やすいため、自分の学力に合った対策が必要不可欠です。
たとえば小学校の算数を勉強する場合、複雑な割合や比の問題をすらすらと解ける人もいれば、基本的な四則計算や図形の問題でつまずく人もいます。
このようなレベル差があるのに、同じ教材で学習しても、自分の実力に合っていなければ、学習効果は期待できません。
まずは過去問を自力で解き、自分の実力を正確に把握することから始めてみてください。
過去問を解くことで、どの分野が得意でどの分野が苦手かが明確になります。この自己評価をもとに、次のような勉強計画を立ててみましょう。
- 5割以下:基礎がないので中学受験レベルから勉強しなおす。基本的な概念や知識をしっかり固めることが大切です。
- 7割以下:高校~大学受験レベルで力をつける。より高度な問題に挑戦し、理解を深めることを目指しましょう。
- 7割以上:全国の過去問を解いて知識の定着や弱点克服。さらに実践的な問題に取り組むことで、試験本番に備えます。
教科専門では、基礎学力をしっかり固めることが大事です。
基礎知識がしっかりしていれば、応用問題にも対応できるようになりますし、試験本番での安定したパフォーマンスにつながります。
教科専門の勉強方法は、下記の記事も参考にしてください。
青森県教員採用試験の二次試験内容
青森県教員採用試験の二次試験は、「模擬授業」、「個人面接」、「実技試験」が行われます。
それぞれの特徴や対策のポイントを解説します。
集団討議
集団討論は、複数の受験者が一つのグループとなりテーマに沿って話し合う人物試験です。
試験時間 | 20分 |
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受験人数 | 5人程度 |
面接官 | 3人 |
配点 | 120点(2025年度から150点になります) |
評価基準 | ・話し方、聞き方 ・発言内容 ・態度、印象 ・教員としての適性 |
集団討論の流れ
最初に試験で話し合うテーマが発表されます。
控室でテーマについて、自分の考えを3分間でまとめます。時間になったら、試験室へ移動。
面接官から受験者の確認や試験に関する説明があります。
最初に提示されたテーマに沿って、20分間の話し合いをします。
集団討論の過去問
2024(令和6)年度
小学校 | 子どもたちが安全に関する情報を正しく判断し、生涯を通じて安全な生活を送ることが できるよう、「安全教育(学校安全)」について、どのように取り組むか、話し合ってください。 |
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中学校 | 子どもたちが我が国や諸外国の文化と伝統について関心と理解を深め、国際社会に貢献できるよう、「異なった文化や習慣をもつ人々との交流の推進」について、どのように取り組むか、話し合ってください。 |
高校 | 学校生活上の諸問題を自ら積極的に見いだし、自主的に解決できるようにするためには、一人一人の生徒に自己存在感を持たせたり自己決定の場を与えたりするなど、生徒指導の機能を最大限に生かした学年・学級・ホームルーム経営が必要です。このことについて、どのように取り組むか、話し合ってください。 |
特別支援 | 交流及び共同学習においては、障害のある子どもと障害のない子どもの相互理解の促進 が大切です。このことについて、交流及び共同学習の実施に当たり、どのように取り組むと効果的か、話し合ってください。 |
養護教諭 | 児童生徒の適切な保健管理のためには日常的に健康観察を行うことが重要です。養護教論として、児童生徒の健康観察にどのように取り組み、また、どのように活用するのか話し合ってください。 |
栄養教諭 | 毎日朝食をとることは、基本的な生活習慣を身に付ける上で重要な要素の一つです。「朝食」をテーマに、栄養教諭としてどのように取り組むか、話し合ってください。 |
2023(令和5)年度
小学校 | 急速に情報化が進む社会においては,一人一人の子どもの情報活用能力の育成が求められます。このことについて,どのように取り組むか,話し合ってください。 |
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中学校 | 確かな学力を育成するためには,一人一人の子どもの能力・適性に応じた指導が求められます。このことについて,どのように取り組むか,話し合ってください。 |
高校 | 変化の激しい社会の中で,主体的に判断し柔軟に対応できる人材を育成することが求められています。このことについて,どのように取り組むか,話し合ってください。 |
特別支援 | 子どもが人との関係性を構築したり,考えを広げ深めたりするためには,「対話的な学び」が大切です。このことについて,特別支援学校において,どのように取り組むか,話し合ってください。 |
養護教諭 | アレルギー疾患は,生命の危機を伴うアナフィラキシーショックに進行するものもあり注意すべき疾患です。このことについて,児童生徒が安心・安全に学校生活を送るための環境づくりに養護教諭としてどのように取り組むか話し合ってください。 |
栄養教諭 | 生活習慣病予防のためには,適切な量の塩分を摂取することが大切です。「減塩」をテーマに,栄養教諭としてどのように取り組むか,話し合ってください。 |
集団討論の対策方法
集団討論では、説得力のある発言を心がけることが大切です。
具体的には、自分の意見を言うときは、「こう思う」というだけでなく、「こういう理由だから、こう思う」と自分の経験や事例を交えて話す練習をしてください。
根拠のない発言を繰り返しても、討論になりませんし、適当なことを言っていると評価を下げかねません。
また、他の人が何を言っているか聞くのも重要。前の人が言ったことをきちんと受け止めながら、自分の意見を話せるように準備しましょう。
個人面接
青森県教員採用試験の個人面接は、自己PRや志望動機から教職員としての適性や素質、人間性などを評価・判断する人物試験です。
試験時間 | 20分 |
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面接官 | 3人 |
配点 | 120点(2025年度は150点に増えます) |
面接カード | あり(出願時にエントリーシートを提出) |
質問例 | ・教師になりたいと思ったのはいつからですか。 ・教師を志望する理由は何ですか。 ・なぜ青森県の教師になりたいのですか。 ・子供のどんなところが好きですか。 ・あなたのどこが教師に向いていると思いますか。 |
頻出の質問に対する回答を準備した後は、予備校などで面接練習を行いましょう。1人で練習しているだけでは気付けない点がたくさんあるからです。
たとえば、自分では自然だと思っている話し方が他人には緊張しているように見えることがあります。また、手の動きが多すぎたり、声のトーンが一定で単調に聞こえたりすることも多いです。
こうした点を他人からフィードバックを受けることで、より効果的なコミュニケーションができるようになります。
面接は、見た目や態度、話し方といった非言語的な要素も評価の対象となります。
他人の視点からのフィードバックを積極的に取り入れて、全体的な印象を良くする努力をしましょう。
詳しい内容や対策は下記の記事を参考にしてください。
実技試験
青森県教員採用試験の実技試験は、専門的技能や実践的能力があるかどうかを評価・判断する人物試験です。
中学校、高校のうち、以下の教科および小学校が対象となります。
- 音楽
- 美術
- 保健体育
- 家庭
- 英語
実技試験の内容
種目:音楽(50点満点)
小学校学習指導要領で示されている第5学年及び第6学年の歌唱共通教材8曲の中から1曲を選択し、電子ピアノ(キーボードタイプ)で主旋律に平易な伴奏をつけて、歌いながら演奏(前奏も行う)。
課題曲【こいのぼり、子もり歌、スキーの歌、冬げしき、越天楽今様、おぼろ月夜、ふるさと、われは海の子】
- 旋律に適した伴奏で正確に表現されているか。
- 伴奏と歌が一体となり、美しい音楽が表現されているか。
種目:体育(50点満点)
- 機械運動(マット運動)
- 陸上運動(投の運動)
- マット運動の基本的な回転技や倒立技を安定して行うことができるか。
- オーバーハンドで力強くボールを投げることができるか。
実技試験の対策方法
何ができて、できていないのかを早めに把握するようにしましょう。そのうえで出来るように少しずつ技能を磨いていくことが最適解です。
また、自己評価だけでなく、指導者や同僚からフィードバックをもらうことで、自分では気づかない改善点を発見することができます。
なお、課題に沿って完璧にできることにくわえて、熱意や意欲、態度なども評価対象です。
青森県教員採用試験に関するFAQ
青森県教員採用試験に関するFAQ(受験者から頻繁に寄せられる質問とその回答)をまとめています。
試験概要
試験日程
試験対策
まとめ|青森県教員採用試験は難しいのか?
この記事では、青森県教員採用試験の内容と対策のポイントについて、一次試験・二次試験に分けて詳しく解説しました。
再度、試験内容をまとめます。
- 一次試験
-
一般・教職教養、教科専門
- 二次試験
-
集団討論、個人面接、実技試験
青森県教員採用試験の難易度は、他の自治体と比較して決して高くはありません。しかし、最終合格するためには計画的な準備と十分な対策が不可欠です。
あなたの努力が実を結び、試験に合格することを心から応援しています。今すぐ行動を始め、夢に向かって一歩踏み出しましょう!
青森県以外の試験内容は、下記の記事で詳しくまとめています。
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