「茨城県を志望する理由は?」
「2分程度で自己アピールをしてください。」
「ICTを使ってどんな授業をしたいですか?」
茨城県教員採用試験の個人面接では、このような質問がよく聞かれています。
茨城県の面接試験は、冒頭に2分間の自己PRがあり、面接の途中で場面・模擬指導が課されるなど、実践的な対応力が問われるのが特徴です。
本記事では、試験概要と評価の観点、試験の流れや過去問(質問例)をくわしく紹介します。
事前にデータを把握しておけば、面接当日に何が問われ、どう評価されるかが明確になります。準備の方向性が定まり、自信を持って面接に臨めるようになります。
面接対策の進め方は以下の記事でまとめています。あわせてご覧ください。
茨城県教員採用試験|個人面接の概要
茨城県教員採用試験の個人面接は、第2次試験で実施されます。
試験時間は約25分間となっており、口頭試問のほかに場面・模擬指導が含まれているのが大きな特徴です。
| 実施形式 | 口頭試問+場面・模擬指導 |
|---|---|
| 試験時間 | 25分 |
| 面接官 | 3人 |
面接以外の茨城県教員採用試験の内容については以下の記事をご覧ください。
茨城県教育委員会が求める教師像
茨城県教育委員会では、求める教師像として次の5つを掲げています。
教育者として資質能力に優れた、人間性豊かな教師
教科の専門知識や授業を構成する確かな指導技術を備えるとともに、他者を思いやる温かい心や高い倫理観を持つ教師像です。
知識を伝えるだけでなく、生徒のよき模範として信頼される人間関係を築くことが求められます。
- 教科指導や生徒指導における高い専門性の保持
- 豊かな思いやり、包容力、高い倫理観の体現
- 生徒・保護者から信頼され、模範となる人間性の構築
使命感に燃え、やる気と情熱をもって教育にあたることができる活力に満ちた教師
次世代を担う子どもたちを育てるという強い責任感を持ち、いかなる困難にも前向きに挑戦するエネルギーあふれる教師像です。
日々の教育活動において、常に向上心を持って情熱的に取り組む姿勢が重視されます。
- 教育という職務に対する強い責任感と使命感の自覚
- 困難や課題を乗り越えようとする前向きなエネルギー
- 現状に満足せず、常に学び続ける向上心と情熱
広い教養を身に付け、子どもとともに積極的に教育活動のできる指導力のある教師
自身の専門分野にとどまらない幅広い知識や社会的な視野を持ち、子どもたちと共に活動しながらその主体性を引き出せる教師です。
一方的に知識を与えるのではなく、変化の激しい社会を生き抜く力を実践的に育む確かな指導力が求められます。
- 多角的な視点や柔軟な思考を支える幅広い教養の習得
- 生徒と共に汗を流し、活動を通じて教え導く伴走型の指導
- 子どもたちの主体性や課題解決能力を引き出す実践的な教育力
子どもが好きで、子どもとともに考え、子どもの気持ちが理解できる教師
子どもへの深い愛情を根底に持ち、一人ひとりの個性や悩み、成長の歩みに寄り添って深く共感できる教師像です。
上からの指導に終始するのではなく、同じ目線に立って共に悩み、共に喜びを分かち合う受容的な姿勢が不可欠。
- 子どもに対する深い愛情と、ありのままを受け入れる受容の精神
- 一人ひとりの背景や心情を丁寧に汲み取る高い共感力
- 生徒と同じ目線に立ち、共に考えながら成長を支える伴走姿勢
心身ともに健康で、明るく積極的な教師
教育という心身のエネルギーを大きく要する職務を全うするため、自己の健康管理が適切にできており、周囲に安心感を与える明るさを持つ教師です。
失敗を恐れず、新しい教育課題や学校行事などにも自ら進んで取り組む姿勢が学校全体を活性化させます。
- ストレスへの対処を含めた、自己の心身に対する適切な健康管理
- 生徒や職場の同僚を前向きにする、朗らかで温かい人間性
- 失敗を恐れず、新しいことへも率先して挑戦する積極性と行動力
これらの教師像を踏まえ、茨城県ではどのような観点で評価が行われるのかを次で確認していきましょう。
参考資料:いばらき教育プラン
茨城県教員採用試験|個人面接の評価観点
茨城県教員採用試験の個人面接では、5つの基準で評価が行われます。
知識だけでなく、教員としての資質や児童生徒との関わり方が重視されています。
| 評価項目 | 主な評価内容 |
|---|---|
| 使命感 | 教職に対する熱意、教育的愛情、責任感、やる気など |
| 堅実性 | 誠実さ、協調性、社会人としての良識や規範意識など |
| 判断力 | 状況に応じた的確な対応力、論理的思考力、柔軟性など |
| 態度 | 服装や姿勢、明瞭な言葉遣い、表情、コミュニケーション能力など |
| 内容 | 自己PRや志望動機の説得力、教育課題への理解、回答の具体性など |
とくに使命感と内容は、志望動機や教育観に関する質問を通して重点的に確認されます。
また、「態度」は回答内容だけでなく、表情や声の大きさ、受け答えの仕方なども評価対象となるため注意が必要です。
茨城県教員採用試験|面接カードと自己申告書
茨城県教員採用試験では、第2次試験の受験者を対象に面接カードと自己申告書の提出が求められます。
一次試験の結果とともにURLが記載されており、期日までに入力を完了しないといけません。
面接カードの内容
面接カードには志願理由や自己アピール、活動歴などを記入します。
- 趣味・特木(86文字以内)
- 資格(自由記述)
- 活動歴および実績(中学校〜社会人)
- 志望理由(400字以内)
- 自己アピール(400字以内)
面接では面接カードの内容をもとに質問されるため、記載内容と回答に一貫性を持たせることが重要です。
自己申告書の内容内容
自己申告書では、各項目について4段階で自己評価を行います。
数字が大きいほど評価が高いことを示し、自身の強みや課題をどのように認識しているかも確認されます。
- 教員としての素養
- 社会人としての素養
- 対人関係の力
- 教員として成長しようとする力
- ICT活用について
単に高い評価を選べばよいというものではありません。
面接で関連する質問を受けた際に、自身の評価の根拠を具体的な経験とともに説明できるよう準備しておくことが大切です。
「何を書けばいいかわからない」「この内容で伝わるのか不安」という方は、面接カードの添削や個別相談も行っています。提出前に一度チェックしておきたい方は、以下の記事も活用してみてください。
茨城県教員採用試験|個人面接の流れ
試験当日の流れを確認しておきましょう。
集合・待機
所定の時間までに試験会場へ集合します。
受付後は控室で待機し、試験官の案内や指示を待ちます。
入室・着席
順番が来たら、試験官の指示に従って入室します。
指定の場所に荷物を置き、受験番号と氏名をはっきりと伝えてから着席します。
面接開始(2分間自己PR)
面接は「2分間の自己PR」から始まります。
自分の強みやこれまでの経験を、教員としてどのように活かせるのかを簡潔に、かつアピール力を持って伝えます。
口頭試問・場面(模擬)指導
自己PRの内容や「自己申告書」に基づいた口頭試問が行われます。
面接の中盤〜終盤にかけて、試験官から具体的なシチュエーションが提示され、その場で児童生徒へ対応する「場面・模擬指導」が求められます。その後、指導内容に対する振り返りの質問が続きます。
茨城県教員採用試験|個人面接の過去問(質問例)
茨城県教員採用試験の面接試験で、実際に聞かれた質問をまとめています。
ここに掲載しているのは、多くの受験者が聞かれている頻出質問です。つまり、誰でも聞かれる可能性がある質問といえます。
自己PR・口頭試問の質問例
- 2分程度で自己アピールをしてください。(自己PRをしてください。)
- 茨城県を志望した理由は何ですか。
- 志望する校種を選んだ理由は何ですか。
- 志望する教科の魅力は何ですか。
- 大学生活で一番頑張ったことは何ですか。
- あなたの「これだけは他の教員に負けない」と思う強みをいってください。
- 友人からどのような人物だと言われますか。
- 自己申告書の4段階評価で、なぜ2なのですか、理由を教えてください。
- 指導できる部活動はありますか。
- ICTを使ってどんな授業をしたいですか。
- いじめの原因は何だと思いますか。
場面・模擬指導の質問例
茨城県では、面接の流れの中で具体的な状況を提示され、その場ですぐに指導や声かけを実践する「場面指導」が課されます。
- 毎週行われている小テストでクラスの平均点が低いことが問題になっています。朝のHRで小さな努力の積み重ねが大切であることを伝えてください。
- 今日は、隣県の小学生とオンライン交流会を行い、活発に話し合いを行うことができました。このことを帰りの会で指導してください。
- 先輩教員から「あなたが顧問をしている生徒がよく掃除をしてくれるから助かっている」と褒められることがありました。部活動前にその生徒に対して声掛けをしてください。
質問内容を見ると、自己PRや志望動機に関する内容が多くを占めていることが分かります。
自分の強みや経験をどのように教員として活かすのか、志望理由と一貫して説明できるかが重要です。
ここに掲載している質問以外の準備や回答の作り方は以下の記事で解説しています。
茨城県教員採用試験|個人面接まとめ
本記事では、茨城県教員採用試験の個人面接について、試験内容や評価観点、過去問をまとめました。
- 個人面接は第2次試験で実施される(試験時間25分)
- 冒頭に「2分間の自己PR」があり、面接の中で「場面・模擬指導」が課される
- 面接では「使命感・堅実性・判断力・態度・内容」の5つの基準で評価される
- 出願時に提出した「面接カード」に基づいて深掘りされることが多い
- 過去問を活用し、自分の経験と志望動機を一貫して伝えられるよう準備しておくことが重要である
求める教師像や評価観点を理解したうえで、今までの経験や考えを自分の言葉で伝えられるよう準備を進めてみてください。
福永面接は準備で差がつきます。早めに対策を始めましょう。