どうも、教採ギルドの福永です。
東京都教員採用試験の小論文について、試験概要や過去問、答案の書き方をまとめました。
小論文って、何から対策すればいいのか迷いますよね。
「どんなテーマが出るの?」
「何文字書けばいいの?」
まず気になるのは、このあたりだと思います。
いきなり答案を書き始めるより、まずは東京都の小論文がどんな試験なのかを知っておくことが大切です。
この記事を読めば、出題の特徴から過去問、答案を組み立てる基本までひと通りつかめます。
東京都教員採用試験では、小論文のほかにも筆記試験や面接が実施されます。具体的な試験内容や傾向を以下の記事でまとめています。
東京都教員採用試験の小論文とは
東京都教員採用試験では、第1次選考で小論文が実施されます。
- 「何文字書くの?」
- 「時間は?」
- 「どんなところを見られるの?」
まずは、小論文対策を始める前に知っておきたい基本情報から確認していきましょう。
実施形式
小論文は第1次選考で実施されます。
小学校・中学校・高校などで、基本的に共通の課題が出題されるのが東京都の特徴です。
専門教科について詳しく書く試験ではありません。教育課題について考え、自分の校種・教科・職種ならどう取り組むのかを文章で示します。
イメージとしては、文章で受ける面接に近いですね。
文字数
文字数は910〜1,050字です。
ここで注意したいのが、上限だけでなく下限も決まっていること。
800字くらい書けばOK、ではありません。指定された範囲の中で、自分の考えや理由、教師としての取り組みをまとめる必要があります。
1,000字前後と聞くと多く感じるかもしれませんが、書く内容や構成が決まっていれば、決して多すぎる分量ではないですね。
試験時間
試験時間は70分間です。
「70分もあるなら余裕そう」と思うかもしれません。
だけど実際には…。
- 問題を読んで
- 何を書くか考えて
- 構成を作って
- 答案を書いて
- 最後に見直す
ここまで全部やって70分です。
書くスピードだけではなく、限られた時間で考えを整理して文章にする力も必要になります。
評価基準
小論文は、「なんとなく良い文章」を書けば評価されるわけではありません。
東京都では、主に次の観点から答案を評価します。
| 課題把握力 | 設問で何を求められているのかを正しく捉えているか |
|---|---|
| 実践的指導力 | 教師として具体的な取り組みを書けているか |
| 論理的表現力 | 自分の考えを筋道立てて説明できているか |
| 文章構成力 | 文章全体が読みやすく整理されているか |
| 国語力 | 適切な日本語で書けているか |
見てほしいのは、文章力だけではないということです。
問いに正しく答える。教師として何をするのかを具体的に書く。それを読み手に伝わる形でまとめる。
東京都の小論文では、この3つを意識しておくと全体像がつかみやすくなります。
東京都教員採用試験の小論文|過去問(テーマ一覧)
東京都教員採用試験で出題された小論文のテーマを年度別に見ていきます。
まずは問題を眺めながら、「東京都ではどんなテーマが出ているのか」をつかんでみてください。
2026年実施
次の問題について、⑴と⑵を合計して30行(1,050字)以内で論述しなさい。ただし、26行(910字)を超えること。
児童・生徒が安心して学校生活を送る中で、自己の存在感を実感できるようにすることが大切です。
⑴ 上記のことについて、あなたの考えを、理由を明確にして述べなさい。
⑵ ⑴の考えを踏まえ、あなたは教師としてどのように取り組んでいくか、志望する校種・教科等に即して述べなさい。
2025年実施
次の問題について、⑴と⑵を合計して30行(1,050字)以内で論述しなさい。ただし、26行(910字)を超えること。
各学校では、児童・生徒が互いのよさを見付け、多様な考えを尊重し合うことができるよう、教育の充実を図っています。
⑴ 児童・生徒が互いのよさを見付け、多様な考えを尊重し合うことについて、あなたの考えを、理由を明確にして述べなさい。
⑵ ⑴の考えを踏まえ、あなたは教師としてどのように取り組んでいくか、志望する校種と教科等に即して述べなさい。
2024年実施
次の問題について、⑴と⑵を合計して30行(1,050字)以内で論述しなさい。ただし、26行(910字)を超えること。
各学校では、児童・生徒に他者への共感や思いやりの心を育てる教育を目指しています。
⑴ 児童・生徒に他者への共感や思いやりの心を育てることについて、あなたの考えを述べなさい。
⑵ ⑴の考えを踏まえ、あなたは教師としてどのように取り組んでいくか、志望する校種と教科等に即して述べなさい。
2023年実施
各学校では、児童・生徒一人一人のよい点や可能性を引き出し伸ばす教育が求められています。
このことについて、あなたの考えを述べた上で、その考えに立ち、教師としてどのように取り組んでいくか、志望する校種と教科等に即して、26行(910 字)を超え、30行(1050字)以内で述べなさい。
過去問を見るだけなら、ここまでで十分です。
ただ、「このテーマなら何を書けばいい?」「自分の答案で大丈夫?」まで確認したい方に向けて、模範解答・想定問題・添削サポートをまとめています。
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東京都教員採用試験の小論文|基本的な書き方
過去問を見て、「問題はわかったけど、何から書けばいいんだろう」と思った方もいるはずです。
大事なのは、いきなり答案を書き始めないこと。
問題を分解して、答案の骨組みを作る。そこから文章にしていきます。
2026年実施の問題を使って見ていきましょう。
1. テーマを分解する
2026年実施のテーマは、「児童・生徒が安心して学校生活を送る中で、自己の存在感を実感できるようにすること」でした。
このテーマで求められているのは、大きく2つです。
- テーマについての自分の考えと、その理由
- ①を踏まえた、教師としての具体的な取組
まずは、この2つを分けて考えます。
「自己の存在感について知っていることを書こう」ではありません。
聞かれていることに、順番に答える。
ここがスタートです。
2. 答案の型(骨組み)を作る
テーマを整理したら、「何を、どの順番で書くか」を決めましょう。
たとえば次のような骨組みが考えられます。
児童・生徒が自己の存在感を実感できることが、なぜ大切なのかを書く。
一人一人のよさや努力を認め、安心して過ごせる環境をつくる。
授業や学校生活の中で、一人一人が役割や活躍の場をもてるようにする。
二つの取組を踏まえ、目指す児童・生徒の姿につなげて締める。
こうやって型を組むと、だいぶ書きやすくなりますよね。
ここで大事なのは、⑴と⑵を別々に考えないことです。
⑴では、「児童・生徒が自己の存在感を実感するには、周囲から認められることが大切だ」と考えたとします。
⑵では、その考えを学校現場で実現するための取組を書きます。たとえば、一人一人のよさや努力を具体的に認めたり、授業や学校生活の中で活躍できる場をつくったりする、といった内容です。
⑴で示した考えを、⑵で具体的な行動にする。
この関係ができていると、答案にも一貫性が出てきます。
3. 型に肉付けする
型ができたら、それぞれの内容を具体的にしていきます。
特に⑵では、「児童・生徒に寄り添います」「安心できる学級をつくります」といった抽象的な表現だけで終わらせないことが大切です。
教師として、いつ、どこで、何をするのか。ここまで考えると、取組に具体性が出てきますよ。
小論文の構成や具体例の作り方、文章への肉付け方法については、次の記事で詳しく解説しています。
まとめ|東京都教員採用試験の小論文対策
ここまで読めば、東京都教員採用試験の小論文がどんな試験なのか、イメージできたと思います。
次は、実際に過去問を使って練習してみましょう。
小論文は、問題を眺めているだけではなかなか上達しません。実際に書いてみると、「自分の考えがまとまらない」「具体的な取組が思いつかない」といった課題が見えてきます。
まずは、この記事で紹介した過去問から1題選び、テーマを分解して答案の型を作るところから始めてみてください。慣れてきたら、70分を測って答案まで書いてみましょう。
「この書き方でいいのかな」「もっと具体的な答案を見たい」と感じた方に向けて、東京都の過去問に対応した模範解答・想定問題・添削サポートもまとめています。
▶ 東京都の小論文対策を実践する
教採ギルド代表
福永 真 Makoto Fukunaga
あ、どうも、サイト代表の「福永 真」です。
「教採ギルド(教員採用試験の情報・対策サイト)」では、公立学校の先生になりたい方に向けて、教員採用試験に関する情報を発信しています。
孤独になりがちな教採対策の伴走者として、気軽に活用してください☺️

