教員採用試験の対策というと、つい筆記試験ばかりに意識が向きがちですが、最終合格を決めるのは面接試験の出来次第です。
特に島根県では、筆記の倍率が低下している一方で、人物評価の比重が高くなっており、面接重視の傾向が年々強まっています。
そこで本記事では、以下のような不安を持つ方に向けて、
👦「面接試験って何が聞かれるの?」
👧「面接試験の対策ってどんな準備をすればいいの?」
島根県教員採用試験の面接試験に特化した対策ポイントを網羅的に解説します。
最後まで読めば、「何を準備し、どう答えるか」が明確になります。ぜひ、自信を持って面接に臨めるよう、この記事を活用してください。
面接試験の傾向
島根県教員採用試験の面接は、教員としての適性や人物像を総合的に評価することを目的としています。
実施時期 | 第2次試験 |
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回数 | 2回 |
試験時間 | 30分 / 各 |
面接官 | 3人 |
実施形式 | 1回目:口頭試問+模擬授業 2回目:口頭試問+場面指導 |
島根県教員採用試験の面接では、教育への情熱、誠実な人柄、地域社会との連携姿勢、そして子ども一人ひとりに寄り添う力が重視されます。
特に、「島根県の求める教員像」や「教諭等の育成指標」に関する知見や、自分自身の教育的役割に対するビジョンを問われる傾向があります。
これらを踏まえ、自分が島根県の教育にどのように貢献できるか、またどんな教員として成長していきたいのかを具体的に語れるように準備しましょう。
面接試験で評価される観点
面接試験の概要を把握した後に、しっかり押さえておきたいのが「評価の観点」です。
島根県の教員採用面接では、ただ質問に答えるだけでなく、「この人が島根県の教員としてふさわしいか」を多面的に判断されることになります。
評価項目と着眼点
個人面接
教職への熱意 | ・教育に関する深い関心や問題意識をもっているか。 ・教育公務員としての使命感はあるか。 ・教員としての力量を伸ばすために、継続的に自己啓発していく意欲があるか。 ・児童生徒を深く理解しようとする意識や態度が見られるか。 ・郷土を愛し、将来を担う人材育成への意欲が感じられるか。 ・「主体的・対話的で深い学び」を意識した教育実践への意欲が感じられるか。 ・新たな教育課題や教育方法に挑戦(探究)しようとする姿勢はあるか。 |
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社会性 協調性 | ・広く社会的関心をもっているか。 ・多様な価値観を尊重する態度があるか。 ・それぞれの立場を考えながら発言できるか。 ・周囲の人々と協調することができるか。 |
思考力 表現力 | ・物事を論理的に考えることができるか。 ・広い視点から物事をとらえ、考えることができるか。 ・自分なりの考えをきちんともっているか。 ・思っていることを分かりやすく簡潔に要領よく話すことができるか。 ・質問の趣旨に沿って、的確に答えているか。 |
人柄 態度 | ・円滑な対人関係を築くことができるか。 ・教育における課題を前向きにとらえているか。 ・明るく他人と接することができるか。 ・人権尊重の精神をもっているか。 |
模擬授業
指導力 | ・授業を適切に進めていく基本的な指導技術があるか。 (発問、言葉がけ、板書、音声や声量等) ・児童生徒を引きつける雰囲気や魅力があるか。 |
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知識・理解 | ・知識、理解、指導内容についての基本的な知識があるか。 |
構成力 | ・指導のポイントやねらいが適切であるか。 ・児童生徒が主体的に思考する場面を設定しているか。 ・授業を適切に進めているか。 |
熱意 | ・教えることに対する熱意や将来性を感じるか。 ・「主体的・対話的で深い学び」を意識した教育実践への意欲が感じられるか。 |
場面指導・ロールプレイング
- 児童生徒の気持ちを理解しようとしていたか。
- 児童生徒の状況や年齢に応じて、関わりや声がけに工夫が見られたか。
- 指導の意図が明確に伝わったか。
- 児童生徒と信頼関係を築いていくような指導の仕方であったか。
回答内容は「教員像」との接続を意識しよう
どんな質問にも、「自分の経験」+「島根県が求める教員像・評価観点」を意識して答えることが効果的です。
- 教育実習の工夫 → 子どもに寄り添う姿勢、指導力、意欲
- 部活動やボランティア → 協調性や社会性、責任感
- 地域との関わりの経験 → 地域貢献意識、教職への適性
このように、自分の過去と未来を「教員像の軸」でつなぐことで、面接官に響く深いアピールが可能になります。
ここまでで評価基準とアピールの方向性がわかりました。では実際に、どんな質問がされるのか、次の章で過去の質問例(過去問)をチェックしておきましょう。
面接試験の過去問
島根県教員採用試験の面接では、「なぜ島根県の教員を志望したのですか?」という王道の質問から、「困り感のある子どもにどう対応しますか?」「安心できる学級づくりとは?」といった教育現場に即した実践的な質問まで、非常に幅広く問われます。
これらの質問は、あなたの人間性・教育観・課題対応力・地域理解を総合的に見極めるために用意されています。つまり、事前準備の質=面接の評価に直結するということです。
質問例(実際に出題された内容)
ここでは、過去に島根県教員採用試験で実際に問われた面接質問を厳選して紹介します。
個人面接
- 島根県を志望する理由は。
- 島根県で教員になる魅力は。
- 教員を目指したきっかけは。
- 教育実習では何を頑張ったか。
- ICT機器は得意か。また授業でどのように使いたいか。
- ICTに詳しくない教員がいたらどう思うか。また、それが上司だったらどうするか。
- 学生生活でもっとも頑張ったことはなにか。
- 模擬授業で工夫した点はどこか。
- ストレスはどのようなときに感じるか。
- 教員はブラックと言われているがどう思うか。
- 全国学力調査について説明せよ。また、島根県の現状を知っているか。
- 島根県学力育成推進プランについて説明せよ。
模擬授業・場面指導
👦「面接、何を聞かれるのか分からなくて不安…」
👧「そもそも、どんな準備が必要なのか見当もつかない…」
そんな不安を抱えるあなたに向けて、島根県教員採用試験の個人面接に特化した対策マニュアルをまとめました。
下記記事の内容(抜粋)
- 過去に実際に出た質問102問(校種・教科を問わず)
- 面接が苦手な人でも使える回答作成テンプレート
- 返答に困る質問に対応する模範回答50選
- コンピテンシー評価型面接の対策ポイント
- 自己PR・志望動機の添削相談サービス付き

面接対策に不安がある方は、まずこの1本を読むことをおすすめします。何を準備し、どう答えるかが明確になります。
面接試験の流れと注意点
ここでは、島根県教員採用試験における第2次試験(面接)当日の流れと注意点を解説します。
本番で実力を発揮するためには、事前に流れを把握し、落ち着いて対応できるように準備しておくことが大切です。
面接試験の流れ
所定の時間に集合後、指定された控室で待機します。試験官の案内があるまで静かに待機しましょう。
1回目の個人面接に向けた準備のため、別室に移動します。
口頭試問→模擬授業→口頭試問の順で実施。
模擬授業の課題は事前に告知され、当日に一つが指定されます。試験時間は6分(面接官が時間を測っています)。
1回目の個人面接が終了すると控え室へ戻ります。ここでしばらく(1時間程度)待機してから、2回目の個人面接に向けた移動を行います。
口頭試問→場面指導→口頭試問の順で実施。
場面指導のテーマは当日発表され、試験時間は3分です。
面接当日の注意点
- 入退室の礼儀・所作に注意:ノック・挨拶・着席までの流れを練習しておきましょう。
- 受験番号・校種の伝え忘れに注意:開始時に確実に伝えることが求められます。
- 控室も評価の対象と意識を:私語や緊張の乱れが見られないよう、落ち着いた姿勢を心がけましょう。
- 模擬授業・場面指導では柔軟な対応力が重要:模範解答を準備するより、子どもの立場や気持ちを想像した受け答えを心がけましょう。
面接では「知識」よりも「人物・態度・考え方」が見られます。丁寧な準備と落ち着いた対応が、確かな評価につながります。
面接試験の対策時期
教員採用試験の面接対策は、早ければ早いほど有利です。
特に近年の島根県では、筆記試験の倍率が下がる一方で、面接試験の重要性が増しており、人物評価の比重が明らかに高まっています。
「筆記試験の後に少し面接練習すれば大丈夫」と思っていると、合格ラインに届かない可能性もあります。
遅いと落ちる可能性が高まる
島根県では、合否判定において面接・人物評価の比重が高い傾向があります。
採用者数の増加や志願者の分母の減少により、筆記試験の競争率が落ちている一方、面接で“誰を採るか”を厳密に判断する傾向が年々強まっています。
つまり、「筆記高得点=安心」ではなく、「面接でどう見せるか」が勝負どころなのです。
面接対策はいつから始めるべきか
結論、出願(3月〜)と同時に面接も意識し始めることです。
最低でも、筆記試験の1〜2ヶ月前には、以下のような準備を始めておくことをおすすめします。
- 志望動機・自己PRの構成とブラッシュアップ
- 面接でよく出る質問への答えの準備
- 教育実習や指導経験の棚卸し
- 島根県の教育方針・特色の理解
- 模擬面接・話し方トレーニング
これらは短期間で一夜漬けできる内容ではありません。日常的に準備を進めることで、「あなたらしい言葉」で語れる回答が完成していきます。
👦「面接、何を聞かれるのか分からなくて不安…」
👧「そもそも、どんな準備が必要なのか見当もつかない…」
そんな不安を抱えるあなたに向けて、島根県教員採用試験の個人面接に特化した対策マニュアルをまとめました。
下記記事の内容(抜粋)
- 過去に実際に出た質問102問(校種・教科を問わず)
- 面接が苦手な人でも使える回答作成テンプレート
- 返答に困る質問に対応する模範回答50選
- コンピテンシー評価型面接の対策ポイント
- 自己PR・志望動機の添削相談サービス付き



面接対策に不安がある方は、まずこの1本を読むことをおすすめします。何を準備し、どう答えるかが明確になります。
早めに準備が合格のカギ
せっかく筆記試験を突破しても、面接でうまく自分を伝えられずに不合格になるのは非常に悔しいことです。
だからこそ、まだ時間に余裕のある今のうちに、基本的な準備から少しずつ着手することが最大の面接対策になります。
なお、より具体的な面接の対策方法は下記の記事で解説しています。


面接試験まとめ
島根県教員採用試験では、面接試験の評価が最終合格を左右する重要な要素になっています。
- 質問の意図を理解し
- 自分の経験と教員像をつなげて語り
- 面接官に伝わる準備を整える
この3点を押さえることで、あなたの魅力をしっかりと伝えられる面接につながります。
まずは、本記事で紹介した質問例や評価観点を参考に、自分なりの答えを考えてみてください。
さらに深く対策をしたい方は、以下の記事で「回答構成のテンプレート」「模範解答」「自己PR・志望動機チェック」などを解説しています。本気で合格を狙う方におすすめの1本です。


合格のために、今できることを一つずつ着実に進めていきましょう。
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