MENU
>noteでも有益情報を配信中!

【令和8年度】茨城県教員採用試験の二次試験結果

【令和8年度】茨城県教員採用試験の二次結果

茨城県教育委員会は2025年8月8日、令和8年度(2025年実施)茨城県教員採用試験における第二次試験の合格者を発表しました。

この記事では、本日発表された二次試験の結果を、前年度と比較しながら詳しく分析・解説していきます。

茨城県の教員志望者は参考にしてください。


過去の実施状況は下記の記事で詳しくまとめています。あわせて確認しましょう!

目次

【令和8年度】茨城県教員採用試験 二次試験の受験状況(結果)

結論から言うと、令和8年度茨城県教員採用試験 二次試験の全体の倍率は約1.4倍でした。

データを基にさらに詳しく見ていきましょう。

全体の受験状況(結果)

区分受験者数合格者数倍率
全体1801
(1815)
1247
(1190)
1.4
(1.5)

*( )内は昨年度の数値
*表内の「受験者数」は、二次試験の受験対象者(一次試験合格者)の人数です(実際の受験者数は非公表)。

校種・教科別の受験状況(結果)

小学校

教科受験者数合格者数倍率
小学校668
(732)
538
(524)
1.2
(1.4)

*( )内は昨年度の数値
*表内の「受験者数」は、二次試験の受験対象者(一次試験合格者)の人数です(実際の受験者数は非公表)。

中学校

教科受験者数合格者数倍率
国語86
(60)
63
(44)
1.4
(1.4)
社会96
(97)
51
(48)
1.9
(2.0)
数学93
(90)
64
(48)
1.5
(1.9)
理科60
(69)
51
(46)
1.2
(1.5)
音楽29
(19)
22
(17)
1.3
(1.1)
美術27
(18)
24
(15)
1.1
(1.2)
保健体育44
(56)
23
(26)
1.9
(2.2)
技術12
(22)
10
(21)
1.2
(1.0)
家庭22
(28)
12
(16)
1.8
(1.8)
英語101
(86)
56
(50)
1.8
(1.7)

*( )内は昨年度の数値
*表内の「受験者数」は、二次試験の受験対象者(一次試験合格者)の人数です(実際の受験者数は非公表)。

高等学校

教科受験者数合格者数倍率
国語43
(39)
30
(25)
1.4
(1.6)
世界史13
(9)
8
(5)
1.6
(1.8)
日本史16
(9)
7
(5)
2.3
(1.8)
地理13
(9)
6
(5)
2.2
(1.8)
公民14
(5)
8
(3)
1.8
(1.7)
数学48
(50)
24
(29)
2.0
(1.7)
物理10
(14)
7
(9)
1.4
(1.6)
化学12
(14)
6
(8)
2.0
(1.8)
生物14
(15)
8
(9)
1.8
(1.7)
地学5
(1)
3
(1)
1.7
(1.0)
保健体育14
(15)
7
(6)
2.0
(2.5)
音楽4
(4)
2
(4)
2.0
(1.0)
美術6
(5)
2
(2)
3.0
(2.5)
書道3
(6)
2
(2)
1.5
(3.0)
英語42
(42)
23
(25)
1.8
(1.7)
家庭16
(10)
11
(6)
1.5
(1.7)
農業6
(9)
5
(4)
1.2
(2.3)
工業10
(10)
6
(8)
1.7
(1.3)
商業12
(6)
6
(3)
2.0
(2.0)
水産1
(1)
1
(1)
1.0
(1.0)
福祉2
(2)
1
(1)
2.0
(2.0)
情報13
(13)
8
(10)
1.6
(1.3)

*( )内は昨年度の数値
*表内の「受験者数」は、二次試験の受験対象者(一次試験合格者)の人数です(実際の受験者数は非公表)。

特別支援学校等

校種受験者数合格者数倍率
特別支援190
(177)
120
(120)
1.6
(1.5)
養護教諭45
(65)
27
(40)
1.7
(1.6)
栄養教諭11
(8)
5
(4)
2.2
(2.0)

*( )内は昨年度の数値
*表内の「受験者数」は、二次試験の受験対象者(一次試験合格者)の人数です(実際の受験者数は非公表)。


ここまで令和8年度二次試験の結果を速報値としてお伝えしました。しかし、単に数字を眺めるだけでは見えてこない、重要な変化や傾向があります。

ここからは、これらのデータを深掘りし、昨年度との比較も交えながら、今年の茨城県教員採用試験から読み取れるトレンドを分析していきます。

過去の実施状況は下記の記事で詳しくまとめています。あわせて確認しましょう!

【分析】二次試験の結果から見える3つの注目ポイント

令和8年度の二次試験結果を多角的に分析すると、茨城県教育委員会がどのような人材を求め、どのような教育の未来を描いているのかが浮かび上がってきます。

特に、「県全体の採用意欲の高さ」「重点分野への人材投資」「専門教科における採用ニーズの変化」という3つの大きな潮流が見て取れました。一つずつ、詳しく見ていきましょう。

① 全体の倍率は1.4倍に緩和、合格者は50名以上増加

まず最も大きな変化として、県全体の倍率が昨年度の1.5倍から1.4倍へと緩和されました。

受験者総数は1815名から1801名とほぼ横ばいでしたが、最終合格者数は1190名から1247名へと57名も増加しています。

これは、県全体で教員確保への強い意欲があることの表れであり、受験生にとってはチャンスが広がったと言えるでしょう。

② 小学校・中学校(数学・理科)で採用増、門戸が広がる

校種別に見ると、特に変化が大きかったのが小学校と一部の中学校教科です。

小学校は受験者が減少した一方で合格者は増加し、倍率が1.4倍から1.2倍へと緩和。また、中学校では数学の倍率が1.9倍から1.5倍へ、理科が1.5倍から1.2倍へと大幅に緩和されました。

基礎教育を担う小学校教員や、今後の社会で重要となる理数系教科の人材を積極的に採用しようとする県の明確な方針がうかがえます。

③ 高等学校は教科による採用状況の差が鮮明に

高等学校では、教科によって採用状況が大きく異なる結果となりました。

美術が2.5倍から3.0倍へ、日本史が1.8倍から2.3倍へと難化する一方、昨年度3.0倍の狭き門だった書道は1.5倍へ、2.3倍だった農業は1.2倍へと大幅に緩和されています。

年度ごとの採用計画によって、同じ校種でも教科による難易度の差が非常に大きいことがわかります。志望教科の採用動向を長期的に見ることが重要です。

まとめ:分析結果から見る今後の茨城県教員採用試験の動向

本記事では、令和8年度茨城県教員採用試験の二次試験結果を、昨年度との比較を交えながら分析してきました。

今回の結果から浮かび上がってきたのは、以下の3つの明確なトレンドです。

  • 人材確保への積極姿勢:全体の合格者増と倍率緩和は、県が積極的に教員を確保しようとしている明確なサインです。
  • 重点分野の明確化:特に小学校や中学校の理数科において採用が拡大しており、教育の根幹を担う分野への投資がうかがえます。
  • 専門教科の需給バランスの変化:高等学校では教科ごとの採用ニーズの変動が激しく、自身の専門性と県の需要をマッチングさせる視点が不可欠です。

これらのトレンドは、来年度以降の茨城県教員採用試験を目指す方々にとって、極めて重要な指針となります。県がどの分野に力を入れようとしているのかを読み解き、計画的に準備を進めることが合格への鍵となるでしょう。

最終合格された皆様おめでとうございます。茨城県の教育を担う一員としてのご活躍を心よりお祈り申し上げます。

来年度以降の受験を目指す方は、今回の結果を参考に、ご自身の強みを最大限に発揮できるよう対策を進めていきましょう。

目次