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【面接対策】宮城県教員採用試験 個人面接の過去問と概要

宮城県教員採用試験の面接対策

筆記試験の対策は順調に進んでいますか?
しかし、最終合格を確実にするためには、筆記試験だけでなく、面接試験の準備も早めに取り掛かることが非常に重要です

特に、宮城県の教員採用試験では、個人面接が合否を分ける重要なポイントとなります。  

本記事では、宮城県教員採用試験の個人面接対策に必要な過去問(質問例)を中心に、概要と対策方法を詳しく解説していきます 。

具体的な情報や、宮城県が求める教員像に沿った対策のコツやヒントを書いているので、参考にしてください。

この記事を読み終える頃には、面接試験への理解が深まり、次に何をすべきかが明確になります。早いうちから面接試験を理解し、合格に向けて準備を始めましょう !

この記事は、令和8年度(2025年実施)試験の合格を目指す方向けの内容です。最新の「選考方針」に加え、昨年度までの試験データを基に分析・解説しています。


宮城県教員採用試験の全体像や他の試験も知りたい方は、下記の記事も合わせてご覧ください。

目次

宮城県教員採用試験 個人面接の概要

教員採用試験の最終合格を目指す上で、個人面接は非常に重要な試験種目です。

宮城県教員採用試験における個人面接は、「人物」を総合的に評価する場と位置づけられています。教員としての適性や素質、そして人間性が多角的に判断されるため、事前の準備が合否を大きく左右すると言えるでしょう。

面接時間・形式

  • 実施形式:個人面接
  • 実施回数:一人2回
  • 試験時間:20分間/回
  • 面接官 :3人

個人面接Iでは、主に受験者の人間性やこれまでの経験を通して培われた素養が評価されます 。一方で、個人面接IIでは、教員としての資質や適性がより深く問われる傾向にあります 。  

面接の流れ

面接の実施順序には2つのパターンがあります。

  • Aパターン: 集団討論 ⇒ 個人面接I ⇒ 個人面接II
  • Bパターン: 個人面接II ⇒ 個人面接I ⇒ 集団討論

どちらのパターンになるかは当日まで分かりませんので、どの試験から始まっても落ち着いて対応できるよう、心の準備をしておくことが大切ですね。

面接の評価基準

個人面接では、以下の3つの観点から総合的に評価が行われ、AからDまでの4段階で評定されます 。  

教育への情熱や学び続ける意欲等、教員としてふさわしい資質と能力を備えているか

これは、「教育への情熱」や「自己研鑽力」といった資質能力に直結する部分です 。

心身共に健康であるかどうか

教員としての職務を安定して遂行できるか、ストレスマネジメント能力なども見られます 。

ものの見方や考え方が教育公務員としてふさわしいかどうか

社会に対する責任感や倫理観、公正な判断力などが評価の対象となります 。

特に、著しく低い評価があった場合には、不合格となることもあるので注意が必要です 。  

宮城県教員採用試験 個人面接の過去問と傾向

宮城県の教員採用試験の個人面接では、一般的な質問から教員ならではの専門的な質問まで幅広く出題されます。

過去の質問例を知ることで、どのような点が重視されるのか、面接官が何を知りたいのかを理解し、効果的な対策を立てることができます。

個人面接Iの質問例

個人面接Iでは、受験者の人間性や、これまでの経験を通して培われた素養が主に評価されます。

これまでに聞かれた質問の例としては、以下のようなものがあります:  

  • 会場までの交通手段
  • コロナ禍での生活
  • 志望動機
  • 教員を目指したのはいつからか
  • 希望する地域はあるか
  • 長所と短所
  • 休日の過ごし方
  • 宮城県の教育施策で知っていることはあるか
  • 不登校の子どもが増えているが、勤務校ではどうか
  • 勤務校の不登校の子どもには、どのようなことを心掛けているか
  • 養護教諭として、どのような力を育ませたいか。また、どう働きかけているか
  • 救急対応として、どのようなところに気を付けているか。マニュアルはあるか
  • 緊張しているか
  • 前日は管理職の先生にどのような声掛けをされたか
  • 合わない人はいるか。どう対処しているか
  • どのようにして専門的知識を高めているか
  • 不登校生徒とコミュニケーションを取るときは何を意識しているか
  • 最近の気になるニュース
  • 社会における学校の役割
  • 自分自身の健康状態は良好か

これらの質問からは、あなたの人柄、コミュニケーション能力、自己分析力、そして社会や教育に対する関心度が測られます。

特に、不登校や救急対応、人間関係といった具体的な状況に対する対応を聞かれることから、実際の現場でどのように行動するかをイメージできているかが問われる傾向があります。

個人面接IIの質問例

個人面接IIでは、教員としての資質や適性がより深く評価されます 。  

過去の質問例を挙げると、次のようなものがあります:  

  • 住所の確認
  • 出身校・経歴の確認
  • 一人暮らしは大丈夫か
  • 高校生と比べ、中学生はどうか。違いを感じるところは何か
  • アルバイトなどの経験の中で、理不尽な要求をされた経験はあったか
  • 嫌だったことなどを引きずらないタイプか
  • 今まで教採は何回受けたか。なぜ不合格だったと思うか
  • これまでの学びを養護教諭としてどう活かしていくか
  • 講師として3年目で自分が成長したと感じるところはどこか
  • 勤務校の課題は何かあるか。また、何か策はあるか
  • 志望動機
  • ストレスの対処法
  • 趣味について
  • どのような学級作りをしたいか。また、どのように作っていくか
  • 非行に走る生徒に対してどのように指導するか
  • 現在大学で頑張っていること
  • 教師を目指すきっかけ
  • これまでに憧れた教師はいたか。また、どのような教師だったか
  • 宮城県と併願した自治体のどちらも合格した場合、または両方落ちた場合はどうするか
  • 教育実習で学んだこと
  • 教育実習で勉強ができない子どもはいたか。その子どもにどのような指導をしたか
  • 接するのが難しい生徒に対してどのように対応していきたいか
  • 教育実習やボランティアなどで理想となる教師と出会えたか
  • 勤務場所は県内どこでも大丈夫か

これらの質問では、教員としての専門性、課題解決能力、協調性、そして宮城県の教育に対する理解度が試されます。

特に、特定の教科の指導法や学級経営、保護者対応など、実践的な内容が多く問われる傾向がありますね。

宮城県が求める教員像から読み解く質問意図

宮城県教育委員会は、教員に求める資質能力を明確に示しています。面接の質問は、これらの資質能力を皆さんがどの程度備えているかを見極めるために行われます。

みやぎの教員に求められる資質能力」は、大きく分けて以下の7つの柱で構成されています:

  1. 授業力: 教科の専門知識に加え、「主体的・対話的で深い学び」の実現やICT活用能力などが求められます 。
  2. 生徒指導力: 子供たちの人間性や社会性、規範意識を育む生活指導、良好な学習環境の確立、いじめや不登校への組織的対応などが含まれます 。
  3. 子供理解: 子供たちの心理や実態を多角的・総合的に把握し、適切な支援を行う能力です。共感的コミュニケーションや発達障害への理解も含まれます 。
  4. 学校を支える力: チームとしての学校の一員として、学校運営に積極的に参画し、他の教職員や地域、保護者と連携・協働する能力です 。
  5. 教育への情熱: 子供たちへの深い愛情、高い使命感、命を守る強い覚悟、高い倫理観と責任感が求められます 。
  6. たくましく豊かな人間性: 困難に立ち向かう精神的なたくましさ、幅広い教養、コミュニケーション能力、自己管理能力などが含まれます 。
  7. 自己研鑽力: 高度専門職としての自覚を持ち、常に学び続け、課題意識を持って改善に努める意欲です 。

(養護教諭には「保健管理力」「保健教育力」「健康相談及び保健指導力」 、栄養教諭には「授業力」「生徒指導力」に加え、別途「学校給食運営管理能力」が求められます 。これらは、それぞれの専門性を学校運営の中でどう活かすかが問われることを意味しています。)  

また、宮城県の「宮城県教育振興基本計画(改訂版)」も、面接対策において把握しておくべき重要な情報です 。

この計画では、本県の教育を取り巻く状況の変化として「GIGAスクール構想等に基づくICT活用の加速化」や「増加する不登校児童生徒への支援」が挙げられており 、これらが面接質問の背景にあることを理解しておきましょう。

特に、計画の「施策の全体体系」では、「誰もが自分らしく学び、一人一人の可能性を広げる『教育DXの推進』」や「社会の変化に対応し、子供たちの豊かな学びを支える『持続可能な学校教育の推進』」といった「横断的な視点」が掲げられています 。

ICT活用や教員の働き方改革、地域との連携など 、これらの視点に沿った自身の考えや経験を具体的に話せるように準備しておくと良いでしょう。


これらの質問に対して、あなたならどう答えるか、少しずつイメージが湧いてきたのではないでしょうか。

ですが、同時にこんな不安も感じていませんか?

  • 「紹介された質問以外に、何を聞かれるかわからない…」
  • 「自分なりに回答を作ってみたけど、これで本当に通用するんだろう…」
  • 「どうやって回答を組み立てれば、説得力が出るんだろう?」

これらの不安を解消するため、この記事では紹介しきれなかった具体的な攻略法を一つのnoteに凝縮しました。

より多くの質問パターンと具体的な攻略法を知りたい方は、ぜひ下記から確認してみてください。

宮城県教員採用試験 面接対策はいつから始めるべき?

宮城県教員採用試験に合格するためには、筆記試験だけでなく面接対策も非常に重要です。

特に近年は面接の重要度が増しており、早期からの準備が合否を左右すると言われています。

早期対策が合否を分ける理由

宮城県の教員採用試験では、個人面接が2回実施され、教員としての資質や適性が多角的に評価されます。

筆記試験の合格発表後に慌てて対策を始めても、十分な準備をするのは難しいでしょう。面接で高評価を得るには、自己分析や回答の準備、そして模擬面接を繰り返し行う時間が必要です。

せっかく筆記試験を突破しても、面接で本来の力を発揮できなければ、最終合格は遠のいてしまいます。合格をより確実にするためには、筆記試験対策と並行して、できるだけ早く面接の準備に取り掛かることが重要です 。  

具体的な対策ステップ

効果的な面接対策を進めるためには、以下のステップを参考にしてみてください。

STEP
過去問研究と質問意図の理解

まずは、この記事で紹介した過去問や、ご自身で入手した過去問をじっくり研究しましょう。それぞれの質問が、宮城県が求めるどのような教員像や資質能力 を見ているのかを深く考えることが重要です。

STEP
自己分析と具体的なエピソードの準備

過去問の質問に対して、ご自身の経験を振り返り、具体的なエピソードを交えた回答を準備しましょう。

エピソードは、あなたの強みや学び、課題への向き合い方を示す貴重な材料となります。特に、宮城県の教育施策や「宮城県教育振興基本計画」で示されている「教育DXの推進」や「持続可能な学校教育の推進」といった横断的な視点 に関連する経験があれば、積極的に盛り込むと良いでしょう。

STEP
回答の具体化と添削

準備した回答は、声に出して練習し、不自然な箇所や分かりにくい表現がないかを確認しましょう。

可能であれば、信頼できる友人や教員経験者、予備校の講師などに添削してもらうと、より客観的な視点での改善点が見つかります。

STEP
模擬面接の実施

実際の面接に近い形式で模擬面接を繰り返し行いましょう。話し方、表情、態度など、非言語コミュニケーションも重要な評価ポイントです 。

第三者からのフィードバックを受け、改善を重ねることで、本番で落ち着いて対応できるようになります。


今回は宮城県の個人面接の対策に絞ってお伝えしましたが、面接試験の総合的な対策方法などは、こちらの記事で詳しく解説しています。

宮城県教員採用試験 個人面接を攻略するための最終チェックリスト

面接本番で最高のパフォーマンスを発揮できるよう、以下のチェックリストを活用して最終確認を行いましょう。

面接前準備の確認

  • 宮城県教育委員会の最新の「教員採用候補者選考要項」を熟読し、選考の変更点や詳細を把握していますか?
  • 「みやぎの教員に求められる資質能力」の7つの柱(授業力、生徒指導力、子供理解、学校を支える力、教育への情熱、たくましく豊かな人間性、自己研鑽力)を理解し、それぞれに対する自身の考えやエピソードを整理できていますか?
  • 「第2期宮城県教育振興基本計画(改訂版)」で示されている「教育DXの推進」や「持続可能な学校教育の推進」といった宮城県の教育施策について、具体的な取り組みやご自身の意見を話せるように準備できていますか?
  • 過去問で問われた質問(個人面接I、個人面接II)に対して、具体的なエピソードを交えた回答を準備できていますか?
  • 自己アピール票に記載した内容(志望動機、自己PRなど)について、面接官がさらに深掘りする可能性のある質問を想定し、回答を準備できていますか?
  • 教育に関する最近のニュースや、社会情勢について、ご自身の意見を話せるように準備できていますか?

自己アピール票の内容や書き方は下記の記事で詳しく解説しています!

面接当日の準備

  • 面接会場までの交通経路と所要時間を確認し、時間に余裕を持って到着できるように計画できていますか?
  • 提出物(出願者名票、最終学校の卒業証書の写し、教育職員普通免許状の写しなど)をすべて準備し、忘れ物がないか確認できていますか?
  • 服装や身だしなみは、教員としてふさわしい清潔感のあるものになっていますか?
  • 筆記用具や上履きなど、指示された携行品を準備できていますか?

回答内容の確認

  • 回答は、結論から話し、具体的な根拠やエピソードを述べる「主張→根拠→具体例→結論」の順で構成できていますか?
  • 専門用語を用いる際は、平易な言葉に言い換えたり、具体例を添えたりして、分かりやすく説明できていますか?
  • 主張するだけでなく、「メリット/デメリット」や「注意点」も合わせて提示することで、多角的な視点を示せていますか?

話し方・態度の確認

  • 面接官の目を見て、笑顔で話すことを意識できていますか?
  • ハキハキと、聞き取りやすい声の大きさで話せていますか?
  • 質問の意図を正確に理解し、的外れな回答になっていませんか?
  • 質問に対してすぐに答えられない場合でも、焦らずに「少しお時間をいただけますでしょうか」などと対応できますか?
  • 話すスピードは適切ですか?(早口になりすぎていませんか?)
  • 身振り手振りは適切ですか?(過度になっていませんか?)

まとめ:面接対策で合格を掴み取ろう!

宮城県教員採用試験の最終合格を勝ち取るためには、面接試験の攻略が不可欠です。筆記試験の対策に注力しがちですが、面接試験の評価が低ければ、最終合格は難しくなります。

面接対策の基本は、「予想される質問を知り、ベストな回答を準備する」ことです。そして、その回答が第三者にきちんと伝わるかどうか、話し方や表情、態度などを確認しながら繰り返し練習することが重要です。

まずは、この記事でご紹介した過去問を参考に、ご自身なりの回答を考えてみましょう。そして、ご自身の強みや経験を宮城県が求める教員像と結びつけて、説得力のあるアピールができるように準備を進めてください。


もし、「もっと多くの過去問や回答例を見てみたい」「自分の回答を添削してほしい」と感じたら、一歩踏み込んだ対策を取り入れるのも非常に有効です。


面接練習を積み重ねることで、自信を持って本番に臨むことができるはずです。皆さんの努力が実を結び、宮城県の教員として活躍されることを心から応援しています!

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