最終合格をより確実にするには、筆記試験だけでなく、面接試験の準備も早めに取り掛かることが重要です。
本記事では、神戸市教員採用試験の面接試験(集団面接、個人面接)に関する試験情報を網羅的にまとめています。
早いうちに面接試験を理解し、攻略できるように準備を始めましょう。
神戸市教員採用試験の面接試験内容
神戸市教員採用試験の面接試験では、一次試験に集団面接、二次試験で個人面接が実施されます。
集団面接
試験時間 | 30分間 |
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受験人数 | 5人~6人 |
実施形態 | 面接+討論 |
面接官 | 3名 |
配点 | 120点満点 |
面接の流れ | STEP①自己紹介 順番に受験番号や氏名を言ってから着席する。 STEP②テーマの発表 試験内で扱うテーマが発表される。 STEP③構想 テーマについて1分間で構想する STEP④発表(順番) テーマに関する自分の考えを1分程度で発表する STEP⑤発表(挙手制) 周りの考えを聞いた後、もう一度テーマに関して発表する STEP⑥討論 テーマについてグループで話し合う STEP⑦面接 面接官の質問に対して順番に回答する |
質問項目 (過去問) | ・子どもたちが幸福感を得るために学校教育でどのような取組をすればいいか話し合ってください。 ・新任教師に求められる役割について話し合ってください。 ・学校でのやりがいについて話し合ってください。 ・インクルーシブ教育の推進のために大切なことについて話し合ってください。 ・体罰や不祥事を根絶するためには何が必要かについて話し合ってください。 面接の質問例 ・子どもたちが幸福感を得るために学校教育でどのような取組をすればいいか話し合ってください。 ・新任教師に求められる役割について話し合ってください。 ・学校でのやりがいについて話し合ってください。 ・インクルーシブ教育の推進のために大切なことについて話し合ってください。 ・体罰や不祥事を根絶するためには何が必要かについて話し合ってください。 ・兵庫県ではなく、神戸市を志望する理由を言ってください。 ・「幸せ」をテーマにスピーチをしてください。 ・人生最大のピンチは何ですか。 ・自分の価値観,人生観が変わった経験はありますか。 ・座右の銘を言ってください。 ・友達とケンカしたことはありますか。 ・苦手なタイプの人はどのような人ですか。 ・最近、どこかに旅行で出かけましたか。 ・教師になりたいと思ったきっかけは何ですか。 ・あなたのセールスポイントは何ですか | 討論テーマ
討論テーマや質問例は下記の記事でも公開しています。ぜひ参考にしてくださいね!
個人面接
試験時間 | 30分 |
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面接官 | 3人 |
実施形態 | 個人面接+模擬授業+場面指導 |
配点 | 300点満点(実技試験のある教科は240点) |
評価の観点 | ・子供一人一人に愛情をもって関わり、温かく寄り添う感性を持っているか。 ・いかなる困難にあっても、子供の笑顔と成長につながる行動がとれるか ・社会人として守るべき法令やルール、マナーを身につけているか。 ・組織の一員として、互いを理解し尊重しながら協働する意義を理解しているか。 ・良好な人間関係を築くことができるコミュニケーション能力を有しているか。 ・教育を取り巻く社会情勢の変化に関心を持っているか。 ・教育者としての責任感・使命感を備え、学び続ける向上心があるか。 |
面接の流れ | STEP①:模擬授業 事前に作成・提出する指導案(テーマ自由)について質問された後、指示に従って模擬授業を行う。 *5分程度(説明1分・準備時間1分+実演・質問3分) STEP②:場面指導 テーマが提示されるので1分間で構想、2分間で実演する。 STEP③:個人面接 一般的な事項について質疑応答。 |
質問項目 (過去問) | ・模擬授業を自己評価すると何点ですか。 ・模擬授業の後の流れを教えてください。 ・子どもと一番関わりがある場面はどこですか。 ・なぜ、この内容を選択したのですか。 ・子どもが理解しづらいところをどのように支援していきますか。 場面指導の質問例 ・あなたのクラスに「校外学習に行きたくない」と言っている児童がいます。その児童に理由を聞くと,「母親が忙しくて、お弁当を作ることができない、当日はコンビニ弁当を持っていくことになり、恥ずかしいから」と言っています。この児童に何と声をかけますか。 ・あなたのクラスのAさんの保護者が来校しました。「子どもが授業の内容を全く理解していないので、学校で放課後に補習を受けさせてくれないか」と申し出がありました。あなたは保護者にどのように対応しますか。 ・どこに気をつけて指導しましたか。 ・指導が上手くいかなかった場合どうしますか。 ・放課後に補習をするときの注意点はどこにありますか。 個人面接の質問例 ・緊張していますか。 ・なぜ神戸市を志望するのですか。 ・地元の自治体ではなく、神戸市を志望する理由は何ですか。 ・複数の免許を持っている中で、なぜ、今の校種を志望しているのですか。 ・教職以外の職についていますが、そのときのことを教えてください。 ・転職期間中に得たことは何ですか。得たことは今活かせていますか。 ・他職種から教員を目指す理由は何ですか。 ・恩師と呼べる先生はいますか。 ・尊敬できる教師はいますか。その教師のどんなところを尊敬しますか。 ・今まで勤めてきた学校で、尊敬できると感じた先生はいましたか。 ・卒業論文についてテーマを教えてください。 ・自分自身の性格を簡単に説明してください。 ・教師に向いているところ、向いていないところはどんなところですか。 ・苦手なタイプの人はどのような人ですか。 ・働くとなると苦手なタイプの人とも関わらなければならないが、大丈夫ですか。 | 模擬授業後の質問
その他の質問項目や対策方法を下記の記事でまとめています。参考にしてください!
神戸市教員採用試験の面接試験対策ポイント
教員採用試験の面接試験対策はできるだけ早く始めることが重要です。
面接試験対策を始めるときのポイントを3つ紹介します。
- 求める教師像を理解する
- 自己分析に時間をかける
- 面接資料(面接カード)を作りこむ
- 模擬面接で練習を繰り返す
求める教師像を把握する
神戸市教育委員会が、どんな人物を求めているのか知っていますか?
面接は採用者側(神戸市)が求める教師像と、あなたの人物像がどれだけマッチしているかを確認するために行われています。
ここにズレが生じると不合格が確定してしまうので、必ず求める教師像をきちんと把握してから対策してください。
神戸市が求める教師像は以下のとおりです。
豊かな人間性にあふれ、子供に寄り添うことができる人
子供に対する深い愛情と思いやりを持ち、いかなる困難にあっても子供の笑顔と成長につながる選択をできる人を、私たちは求めています。
自律心を備え、多様性を尊重し、 協調 ・協働できる人
常に高い倫理観と規範意識に基づいて行動するとともに、多様な他者との対話やつながりを深め、互いを理解し尊重しながら、協調・協働できる人を、私たちは求めています。
自らの資質・能力向上のため、学び続けることができる人
時代の変化とともに学校教育に求められる役割や課題が多様化するなか、自己研鑽のために努力し続けることができる人を、私たちは求めています。
「このような人物が欲しい!」という教育委員会からのメッセージです。今までの経験や体験からアピールできるような内容を準備しましょう。
自己分析に時間をかける
続いて、自分自身をきちんと理解(自己分析)しましょう。
自己分析が不十分だと、面接官を納得させられる語りができないからです。
自分という人間について深く理解し、売り込む経験をしたことなんてないですよね。なので、自己分析をきちんと行って話す内容を考えておかなければ、面接では絶対に上手くアピールすることはできないのです。
コツは求める教師像を自分なりに解釈して、一つずつエピソードを考えること。そうすれば、自分の芯と神戸市が求める人物像とがマッチングしてくるので、あなたの語りに厚みが出てきますよ。
自己PRや志望動機の作成に困っている方は下記の記事を参考にしてください。チャットでの相談や添削サポートをしています!
面接資料(面接カード)を作りこむ
面接資料(面接カード)とは、面接試験で使われる資料のことです。
面接票の内容は、「神戸市の教員を志望する理由」や「併願状況」などを記入して提出します。
実際の試験では、提出する面接資料(カード)に基づいて過去の経歴や経験、志望動機や今後の抱負など幅広く聞かれているので、わかりやすくアピールできる内容を作成しなくてはいけません。
ポイント2で解説したことを踏まえて面接資料を仕上げましょう!
自分では書けていると思っていても、第三者から見れば意味不明な文章って人は多いんですよね…。
詳しい書き方やポイントは下記記事を参考にしてください。
模擬面接で練習を繰り返す
最後は、模擬面接を受けて実践力を鍛えましょう。
- 本番特有の緊張感
- 回答に困る深掘りポイント
- 客観的な評価
1人で面接練習をしているだけでは、気が付かない部分がたくさん発見できるからです。
このような観点は一人では判断(評価)できません。なので、最低でも3回は客観的な評価をもらえるような環境で練習してください。
練習相手は友達や家族でもいいですが、できるだけ経験者(予備校やその道のプロ)にみてもらうといいでしょう。
せっかく筆記試験を突破しても、面接で失敗してしまうのは非常に悔しいですよね。そうならないためにも、早めに面接対策を始めましょう。
より具体的な面接対策の方法については、以下の記事を参考にしてください。
神戸市教員採用試験の面接試験まとめ
神戸市教員採用試験に合格するには、面接試験の攻略が必要不可欠です。
対策となれば、筆記試験ばかりに気を取られがちですが、どれだけ筆記試験で点数を取れても、面接試験の評価が悪いと最終合格できません。
面接対策の基本は「予想される質問を知り、ベストな回答を準備する」ことです。今までの経験を思い返して、自信を持って答えられるように準備を始めましょう。
そして、第三者にきちんと伝わるかどうか、話し方や表情、態度などを確認しながら練習を続けることが重要です。まずは過去問を使いながら、自分なりの回答を考えてみましょう。
今回ご紹介させていただいたのはほんの一例ですが、ぜひ取り入れていただければ幸いです。
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