京都府教員採用試験の内容は幅広く、筆記試験のほかに小論文が第一次試験で実施されます。
本記事では、京都府教員採用試験の小論文に関する情報をまとめています。
具体的には、小論文の傾向(文字数や試験時間、出題形式、配点など)と過去のテーマを詳しく紹介しているので、小論文対策の役に立ててください。
小論文試験で落ちたくない人は必見です!
京都府教員採用試験 小論文の傾向
京都府教員採用試験の小論文は、第一次選考で行われます。筆記試験では判断できない、論理的思考力や読解力、教師としての適性などを総合的に評価します。
試験時間 | 40分 |
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文字数 | 制限なし |
形式 | 横書き |
罫線 | あり |
マス目 | なし |
評価 | A~Cの三段階 |
小論文の文字数と試験時間
文字数に制限はありませんが、解答用紙から600字以内(20文字×30行)で書かなければなりません。対する試験時間は40分なので、文字数に対する試験時間が極めて短いのが京都府の特徴です。
500字以上を目安に書くといいでしょう!
小論文の出題形式
出題形式は、おおむね教育問題や学校教育の在り方に関する課題を扱うテーマが出題される傾向にあります。京都府の教育施策に関するテーマも出る場合があるので、京都府の資料も読みこんでおくといいでしょう。
小論文の評価基準・配点
小論文は2~3つ観点に沿ってA~Cの3段階で評価します。
1つも観点を満たしていなかったり、書いている量・文章が少ないとC評価(=足切り)になるので注意。
評価が悪くなる理由としては、テーマの把握ができていなかったり、文字数が少ないだったりすることが挙げられます。また、字が汚い(丁寧であればOK)、誤字脱字が多いっていうのもよくないので、注意しながら書きましょう。
京都府教員採用試験 小論文の過去問
京都府教員採用試験における小論文の過去問を紹介します。
小論文の過去問(2024年度)
京都府教育委員会では、「第2期 京都府教育振興プラン」において、「多様な他者と関わり対話を通じて学びあうという学校の営みを大切にしながら、これからの学びを支えるICTや先端技術を効果的に活用し、時代の変化に応じた教育を行わなければなりません」と示しています。この「多様な他者と関わり対話を通じて学びあうという学校の営み」を大切にするとした理由や背景について、あなたの考えを述べなさい。また、そうした理由や背景を踏まえて、「時代の変化に応じた教育」をあなたはどのように実践していきたいと考えますか。具体的に述べなさい。
小論文の過去問(2023年度)
京都府教育委員会では、子どもたちに目指す人間像として「めまぐるしく変化していく社会において、変化を前向きにとらえて主体的に行動し、よりよい社会と幸福な人生を創り出せる人」と定めています。この「目指す人間像」が示された理由や背景について、あなたの考えを述べなさい。また、この「目指す人間像」の実現に向け、あなたはどのような教育活動に取り組んでいきたいと考えますか、具体的に述べなさい。
小論文の過去問(2022年度)
京都府教育委員会では、「認知能力と非認知能力を一体的にはぐくむ教育の展開」を学校教育の重点の中に掲げていますが、その必要性について、昨今の子どもを取り巻く状況や課題を踏まえ、あなたの考えを述べなさい。また、これらの能力を一体的にはぐくむために、あなたはどのような取組をしていきたいと考えますか、具体的に述べなさい。
小論文の過去問(2021年度)
京都府教育委員会では、「一人一人を大切にし、個性や能力を最大限に伸ばす」ことを重点目標の一つとして掲げ、教育活動を推進しています。すべての児童生徒が豊かな未来を切り拓いていけるよう、それぞれの個性や能力を最大限に伸ばしていく取組を行う上で、どのような点に留意する必要があると考えますか。昨今の子どもを取り巻く状況や課題に触れながら述べなさい。また、このことを踏まえ、具体的にどのような教育活動を進めていこうと思いますか。あなたの考えを述べなさい。
小論文の過去問(2020年度)
京都府教育委員会では、教員が資質能力の向上を図る際の目標となるものとして、「求められる京都府の教員像」において、「教員に必要な5つの力」を掲げています。この5つの力のうち、「気づく力」は、様々な教育課題に対応するためには、アンテナを高く張り、児童生徒の小さな変化に気づくことができる、教員としての感性が大切であるというメッセージを込めて、最初に掲げています。この教員に求められる感性をどのように捉えるか、その必要性に触れながら、あなたの考えを述べなさい。また、その感性をどのように磨いていきますか、具体的に述べなさい。
- 2020年度以前のテーマはこちら。
過去問で答案を書いたら添削を受けよう!
京都府教員採用試験 小論文対策を始めよう!
今回は、京都府教員採用試験における小論文の傾向と過去のテーマをまとめていました。
教員採用試験の小論文は、やるべきことが想像しているよりも多いです。
過去問を眺めるだけでは、小論文を攻略することはできません。過去問を使って答案を作成し、その上で添削を受けることで徐々に上達します。
小論文で落ちる人ほど、書いたら書きっぱなしってことが多いです。答案を書いて誰にも見せないというのは、問題を解いても答え合わせをしないのと同じなので注意しましょう。
小論文が原因で不合格にならにように、早めに(遅くても試験の3ヶ月前を推奨)準備を始めてください。
以上、京都府教員採用試験の小論文についてでした。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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