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滋賀県教員採用試験|小論文の過去問5年分と出題傾向まとめ

【小論文の勉強法】|滋賀県教員採用試験

滋賀県教員採用試験の小論文対策を始めるとき、まず確認すべきなのが過去問です。

過去のテーマを並べて見ると、出題される内容や問われ方には明確なパターンがあることに気づきます。

本記事では、滋賀県教採の小論文について直近5年分の過去問と出題傾向をまとめました。

どんなテーマが出るのか、どう対策すればいいのか。この記事を読めば、効率的な準備の方向性が見えてきます。

福永

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目次

【滋賀県教採】小論文の試験概要

まずは、滋賀県教員採用試験の小論文の基本情報を確認しましょう。

試験時間30分
文字数600字(25×24)
形式横書き
罫線あり
マス目あり
評価10段階評価
評価基準知識・理解
熱意・使命感
論理・表現
令和8年度(2025年実施)の概要

滋賀県の小論文は30分で600字という条件です。他自治体と比較して試験時間が短いため、事前の準備が合否を分けます。

評価は10段階で行われ、「知識・理解」「熱意・使命感」「論理・表現」の3つの観点から採点されます。

【滋賀県教採】小論文の過去問

滋賀県教員採用試験の小論文の過去問を5年分まとめています。

令和8年度(2025年実施)

令和8年度は、「令和の日本型学校教育」を軸に、教師としての役割理解と、校種ごとの専門性が問われました。

小学校中央教育審議会答申(令和3年1月26日)では,2020年代を通じて実現すべき「令和の日本型学校教育」における教職員の姿が描かれる中で,「子供一人一人の学びを最大限に引き出す教師としての役割」が示されています。この役割を果たすために,あなたは教員としてどのように取り組みますか。具体的に600字以内で述べなさい。
中学校
高等学校
特別支援
養護教諭児童生徒の健康や安全の確保のためには,課題を見つけ,その解決に向けた保健室経営計画を立て,児童生徒の心身の健康づくり等を効果的に進めていくことが必要です。このことを踏まえて,あなたは,養護教諭としてどのような保健室経営を行いますか。具体的方策を挙げて600字以内で述べなさい。
栄養教諭児童生徒が食に関する理解を深め,学んだ内容をもとに,望ましい食習慣を形成していけるよう,あなたは栄養教諭としてどのように取り組みますか。具体例を挙げながら,600字以内で述べなさい。
【滋賀県教採】小論文のテーマ(令和8年度)

令和7年度(2024年実施)

令和7年度は、県の教育振興基本計画にある「学習者が主体の教育」が共通テーマです。子供の主体性をどう引き出すかが焦点となりました。

小学校第4期滋賀県教育振興基本計画において,この計画で取り組む教育施策の全体を貫く方向性の一つとして,「学習者が主体の教育」を挙げています。一人ひとりの学習者を学習の主役と位置付けて教育を展開するために,あなたは教員としてどのように取り組みますか。具体的に述べなさい。
中学校
高等学校
特別支援
養護教諭児童生徒が安心して学校生活を送るために必要な取組として,学校における疾病管理があげられます。あなたは養護教諭として,この疾病管理にどのように取り組みますか。具体的な疾病を1つあげ,述べなさい。
栄養教諭食に関する指導の内容は,「教科等における食に関する指導」,「給食の時間における食に関する指導」,「個別的な相談指導」の三つに体系化されます。児童生徒が食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身に付けることをめざし,あなたは栄養教諭として,どのように食に関する指導を行いますか。具体的に述べなさい。
【滋賀県教採】小論文のテーマ(令和7年度)

令和6年度(2023年実施)

令和6年度は、グローバル化や変化の激しい社会を見据えた「人材育成」が問われました。専門職としての具体的な対応力も求められています。

小学校中央教育審議会答申(令和5年3月8日)により示された次期教育振興基本計画における5つの基本方針の一つに、「グローバル化する社会の持続的な発展に向けて学び続ける人材の育成」が定められています。このような人材育成に向けて、あなたは教員としてどのように取り組みますか。具体的に600字以内で述べなさい。
中学校
高等学校
特別支援
養護教諭長期にわたるコロナ禍での対応を通し、様々な環境の変化から児童生徒の心身への影響が懸念されています。あなたは養護教諭として、児童生徒への指導や支援にどのように取り組みますか。懸念される具体的な児童生徒の姿を示しながら、600字以内で述べなさい。
栄養教諭学校教育法第37条で、栄養教諭は「児童の栄養の指導及び管理をつかさどる」と示されています。あなたは栄養教諭として、「食に関する指導」と「学校給食の管理」を一体としてどのように取り組みますか。特に力を入れたいことを具体的に示しながら、600字以内で述べなさい。
【滋賀県教採】小論文のテーマ(令和6年度)

令和5年度(2022年実施)

令和5年度は「令和の日本型学校教育」への転換期における課題解決能力が問われました。現代的な課題へのアプローチも出題されています。

小学校中央教育審議会答申(令和3年1月26日)では、従来の「日本型学校教育」の成果と課題を整理したうえで、2020年代を通じて実現を目指す「令和の日本型学校教育」が示されました。「日本型学校教育」の課題を挙げ、その解決のために、あなたは教員としてどのように取り組みますか。具体例を示しながら600字以内で述べなさい。
中学校
高等学校
特別支援
養護教諭児童生徒が抱える様々な現代的な健康課題について、養護教諭が専門性を生かしつつ学校内で中心的な役割を果たすことが期待されています。児童生徒が抱える現代的な健康課題を示したうえで、あなたは養護教諭としてどのように取り組みますか。600字以内で述べなさい。
栄養教諭偏った栄養摂取や朝食の欠食など、子どもの食生活の乱れが見受けられる中、学校、家庭、地域が連携して、次代を担う子どもの望ましい食習慣の形成に努める必要があります。このことを踏まえて、あなたは栄養教諭として、食に関する指導にどのように取り組みますか。600字以内で具体的に述べなさい。
【滋賀県教採】小論文のテーマ(令和5年度)

令和4年度(2021年実施)

令和4年度は、新学習指導要領のキーワードである「主体的・対話的で深い学び」の実現が問われました。具体的な授業改善策が求められています。

小学校新しい学習指導要領では、「主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善」が挙げられています。あなたは、「主体的な学び」をどのように考えますか。また、「主体的な学び」の実現に向けて、教員としてどのように取り組みますか。600字以内で具体的に述べなさい。
中学校
高等学校
特別支援
養護教諭学校教育の基盤となる児童生徒の健康や安全を確保するために、養護教諭は保健室経営を効果的に行う必要があります。この目標を達成するため、あなたは保健室経営をどのように行いますか。あなたの考えを600字以内で述べなさい。
栄養教諭食生活は、自然の恩恵や食に関わる人々の様々な活動の上に成り立っています。このことについて児童生徒の理解を深めるとともに、感謝の心を育むよう、栄養教諭としてどのように取り組みますか。600字以内で述べなさい。
【滋賀県教採】小論文のテーマ(令和4年度)

▼より古いテーマを知りたい方は以下の記事をご覧ください。

【滋賀県教採】小論文の出題傾向

滋賀県教員採用試験の小論文は、毎年ランダムにテーマが出されているわけではありません。

年度ごとに表現は異なりますが、「教師は何を考え、現場でどう行動するのか」という問われ方は一貫しています。

傾向①:「教育観」+「具体的行動」をセットで問われる

滋賀県の小論文では、単に「どう考えるか(教育観)」だけでなく、「教師としてどのように行動するのか(具体的行動)」まで書くことが求められます。

理念だけを語る答案や、抽象的な理想論で終わる答案は評価されにくい傾向にあります。そのため、その考えを学校現場でどう実践するのか」を具体的に示せているかが重要です。

傾向② :文部科学省の答申・学習指導要領が出典になる

滋賀県の小論文は、中央教育審議会答申や学習指導要領など国の教育施策を背景としたテーマが出される傾向があります。

特に頻出なのが、以下のキーワードです。

  • 「令和の日本型学校教育」(中教審答申)
  • 「主体的・対話的で深い学び」(学習指導要領)
  • 「個別最適な学び」と「協働的な学び」

ただし、年度によっては滋賀県教育振興基本計画など県独自の方針から出題されるケースもあります。

そのため、国と県の両方の視点を押さえておく必要があります。

傾向③:正解知識より「姿勢・思考プロセス」を評価している

滋賀県の小論文は、教育用語をどれだけ知っているかを競う試験ではありません。

重視されるのは、課題に対する「思考の流れ」や「教師としての姿勢」です。課題をどう捉え、どのように向き合おうとしているのかというプロセスが見られています。

そのため、単に知識を羅列した答案は評価されにくい傾向にあります。それよりも、自分なりの一貫した考え方で書かれた答案を目指しましょう。

【滋賀県教採】小論文の模範解答例

具体的なイメージを掴むために、令和7年度のテーマに基づいた模範解答例を紹介します。

論の展開や滋賀県のキーワードの使い方を参考にしてください。

テーマ|令和7年度(2024年実施)

第4期滋賀県教育振興基本計画において,この計画で取り組む教育施策の全体を貫く方向性の一つとして,「学習者が主体の教育」を挙げています。一人ひとりの学習者を学習の主役と位置付けて教育を展開するために,あなたは教員としてどのように取り組みますか。具体的に述べなさい。

解説

本課題の出典は、令和6年度(2024年)からスタートした「第4期滋賀県教育振興基本計画(滋賀の教育大綱)」です。

本計画では、全体を貫く方向性の一つとして「学習者が主体の教育」を掲げています。これは、従来の「教師が教える」授業から「子供が自ら学ぶ」授業への転換を意図したものです。

子供たち一人ひとりが学びの当事者意識を持ち、自ら問いを立て、学び方を選択していくプロセスを重視します。

教員には、知識を伝達するだけでなく、子供の興味を引き出し伴走者として学びを支える役割が求められています。

キーワード:「ウェルビーイング(幸せ)」「エージェンシー(主体性)」「自己決定」など。

模範解答例

論の展開や、滋賀県の教育キーワードの使い方に注目して読んでみてください。

私は「学習者が主体の教育」とは、子供自身が学びの目的や方法を自己決定し試行錯誤しながら自律的に学ぶことだと捉えている。一人ひとりが主役となる教育を実現するため、私は以下の二点に取り組む。

 第一に、授業において「学習の自己決定」を促す。教師が学習内容やペースを全て管理するのではなく、単元のゴールを共有した上で学ぶ方法を子供自身に選択させる。例えば、課題解決に向けて「一人でじっくり調べる」「仲間と対話する」「デジタル端末を活用する」など、自分に合った手段を選ばせる。自ら決めた方法で学ぶ経験を通じて、主体的に学びに向かう姿勢と自らの学習を調整する力を育む。

 第二に、学級経営において「自治的な集団づくり」を行う。子供たちが主役となるには、安心して自分を出せる心理的安全性が不可欠である。失敗を許容する温かい雰囲気を醸成した上で、学級のルールや行事の運営などを教師が指示するのではなく子供たちの対話によって決定させる。自分たちのことを自分たちで決める経験を積み重ね、当事者意識と責任感を養いたい。

 私は、子供の可能性を信じて任せる指導を徹底し一人ひとりが輝く「学習者主体の教育」を実現する所存である。


▼他にも以下の記事で過去10年分おテーマについて解説と模範解答をまとめています。

【滋賀県教採】小論文の対策方法

滋賀県教員採用試験の小論文は、30分で600字を書き切る試験です。

試験中に構成を考え始めると、それだけで致命的な時間ロスになります。

これまで多くの受験者を見てきましたが、合格する人には明確な共通点がありました。

  • 型を身につけている
  • 滋賀県の教育方針を理解している
  • 実際に書いて練習している

ここでは、最低限押さえておくべき対策のポイントを解説します。

対策方法①:型を決めておく

短時間で論理的な文章を書くためには、迷わず書き始められる「型」が不可欠です。

滋賀県の小論文では、「序論・本論・結論」の三段構成を前提に、内容を当てはめていく力が求められます。


▼具体的な構成や文字数配分については、以下の記事で詳しく解説しています。

対策方法②:滋賀県の教育方針を押さえる

「滋賀県らしさ」を出すには『滋賀の教育大綱』のキーワードを使うことがコツです。

特に以下の3つは頻出なので押さえておきましょう。

  • 「三方よし」とウェルビーイング
    • 県の教育大綱のサブテーマです。近江商人の「三方よし」を現代の「ウェルビーイング(幸福)」と結びつけています。論文では「子供、教職員、地域の三方よしを実現する」と述べると、県の理念への理解をアピールできます。
  • 読み解く力
    • 滋賀県が学力向上の柱として掲げる能力です。単なる読解力ではなく、情報を取り出し整理し再構築する力を指します。「対話を通じて読み解く力を育む」など、授業改善の具体策として使うと効果的です。
  • 滋賀ならではの学び
    • 滋賀県には独自の体験学習があります。「うみのこ:琵琶湖での学習船体験」や「やまのこ:森林環境学習」など。「自然への畏敬の念」を論じる際、これらを具体例に挙げると説得力が高まります。

ただ用語を並べるだけでは評価されません。自分の言葉で説明できるレベルまで理解しておくことが重要です。

対策方法③:書いて確認する工程を省かない

知識をインプットするだけでは、本番で通用しません。

実際に書き、第三者の視点で確認する工程が不可欠です。

特に小論文は自分では「書けているつもり」でも、設問へのズレや論理の飛躍に気づけないことが多くあります。


▼独学での対策に限界を感じている方のために、下記のnoteでは、滋賀県の出題傾向に完全対応した小論文添削(回数無制限)を行っています。

「この書き方で合っているのか不安」「本番レベルで通用するか確認したい」という方は、ぜひ活用してください。

【滋賀県教採】小論文は準備で合格・不合格が決まる

滋賀県教員採用試験の小論文には、出題テーマや問い方には一定の傾向があります。その流れを知らずに対策を始めると、努力が空回りしてしまいます。

一方で、過去問を分析し書き方を固めておけば、準備量がそのまま得点差につながる科目でもあります。

合格に近づくためのポイントは次の3点です。

  • 30分で書き切るための「型」を確立する
  • 滋賀県の教育施策(三方よし、読み解く力など)を反映させる
  • 実際に時間を計って練習し、第三者の添削を受ける

本記事で過去問と出題傾向を把握したうえで、次は「どう書くか」「どこまで仕上げるか」を具体的に詰めていきましょう。


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