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【滋賀県教員採用試験】小論文の文字数は何割?傾向と過去問を解説

滋賀県教員採用試験の小論文対策

滋賀県教員採用試験の小論文対策を始めるうえで、まず気になるのは「どのくらいの文字数を書けばいいのか」ですよね。

結論から言うと、滋賀県教員採用試験の小論文は、指定字数(600)に対して8割以上(目安:500字程度)を書けることが目標です。

とはいえ、「何を、どう書けばいいのか」「そもそもどんなテーマがでるのか」を知らないままでは、効果的な対策はできません。

 そこで本記事では、次の内容を一挙に解説します。

  • 絶対に守るべき文字数の鉄則
  • 過去の出題傾向から導いた合格テンプレート
  • 実際の過去問と模範解答

この記事を読めば、合格点に必要な「文字数」と「内容」の両方を意識した小論文対策の全体像がつかめます。

福永

福永です。Xnoteでも有益な情報を発信しています!

目次

【滋賀県教採】小論文の文字数は8割(480字)以上が目安

結論から言うと、滋賀県教員採用試験の小論文は500字以上書きましょう。

上限は600字ですが、目標はその8割、500字あたりです。なぜなら、滋賀県には「評価2以下で足切り(不合格)」という厳しいルールがあるからです。

6割未満は「足切り」のリスク大

滋賀県の小論文は10段階で評価されますが、評価「2」以下がつくと、他の試験が良くても即不合格になります。

この「2」以下がつく最大の原因が、文字数不足です。

最低ラインの6割(360字)を下回ると、内容以前に「意欲不足」「構成力不足」とみなされます。「500字(8割)以上」書くことは、高得点を狙う以前に、この足切りラインを確実に回避するための絶対条件だと考えてください。

合格者の時間配分(30分の使い道)

他県(60分)と比較して、滋賀県は30分しかありません。極めてタイトです。

 500字を安定して書くための目安です。 

  • 構想・メモ:約 3〜5分
  • 執筆(序論〜結論):約 22分
  • 推敲・見直し:約 3分

最初の5分以内に「書く内容」を決めなければ、最後まで書き切れません。悩みながら書く時間はゼロだと思ってください。

この配分を意識するだけで、仕上がりが安定しやすくなります。

480字以上を30分で書き切る「合格テンプレート」

どんなテーマでも対応でき、論理が整いやすい「3〜4段落構成」がおすすめです。

この流れに沿えば、論理も整えやすいでしょう。

【合格の段落構成】

  • 序論(約60〜80字): テーマに対する定義や、現状の課題提示
  • 本論①(約180字): 具体策1(教科指導・授業づくり・ICT活用など)
  • 本論②(約180字): 具体策2(生徒指導・学級経営・心の教育など)
  • 結論(約60〜80字): まとめと教師としての決意

ポイントは、本論を2つに絞ること。30分しかないので、あれもこれも書こうとすると自滅します。

「指導(授業)」と「関わり(生徒指導)」の2つの引き出しを用意しておくとスムーズです。


▼基礎的な書き方や原稿用紙の使い方(ルール)などはこちらの記事で解説しています。

【滋賀県教採】小論文の傾向を解説

対策を始める前に、まずは試験の傾向を把握しておきましょう。

試験時間と評価基準

試験時間30分
文字数600字
形式横書き
罫線あり
マス目あり
評価10段階評価
評価基準知識・理解
熱意・使命感
論理・表現
令和8年度(2025年実施)の概要

「国の動向」と「県の方針」のハイブリッド出題

滋賀県の小論文は、大きく分けて2つのパターンの出題傾向があります。

  1. 文部科学省(中教審)の答申ベース
    「令和の日本型学校教育」など、国全体の新しい教育トレンドについて問われます。
  2. 滋賀県教育振興基本計画ベース
    最新のR7年度のように、滋賀県が策定した計画(大綱)から直接出題されるケースが増えています。

特に令和6年度からスタートした「第4期滋賀県教育振興基本計画」は最重要資料です。

県のキーワードを知っているかどうかが、書きやすさに直結します。チェックしておくと安心です

【滋賀県教採】小論文の過去問(直近5年分のテーマ一覧)

滋賀県教員採用試験における小論文の過去問を紹介します。

令和7年度(2024年実施)

小学校第4期滋賀県教育振興基本計画において,この計画で取り組む教育施策の全体を貫く方向性の一つとして,「学習者が主体の教育」を挙げています。一人ひとりの学習者を学習の主役と位置付けて教育を展開するために,あなたは教員としてどのように取り組みますか。具体的に述べなさい。
中学校
高等学校
特別支援
養護教諭児童生徒が安心して学校生活を送るために必要な取組として,学校における疾病管理があげられます。あなたは養護教諭として,この疾病管理にどのように取り組みますか。具体的な疾病を1つあげ,述べなさい。
栄養教諭食に関する指導の内容は,「教科等における食に関する指導」,「給食の時間における食に関する指導」,「個別的な相談指導」の三つに体系化されます。児童生徒が食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身に付けることをめざし,あなたは栄養教諭として,どのように食に関する指導を行いますか。具体的に述べなさい。
【滋賀県教採】小論文のテーマ(令和7年度)

令和6年度(2023年実施)

小学校中央教育審議会答申(令和5年3月8日)により示された次期教育振興基本計画における5つの基本方針の一つに、「グローバル化する社会の持続的な発展に向けて学び続ける人材の育成」が定められています。このような人材育成に向けて、あなたは教員としてどのように取り組みますか。具体的に600字以内で述べなさい。
中学校
高等学校
特別支援
養護教諭長期にわたるコロナ禍での対応を通し、様々な環境の変化から児童生徒の心身への影響が懸念されています。あなたは養護教諭として、児童生徒への指導や支援にどのように取り組みますか。懸念される具体的な児童生徒の姿を示しながら、600字以内で述べなさい。
栄養教諭学校教育法第37条で、栄養教諭は「児童の栄養の指導及び管理をつかさどる」と示されています。あなたは栄養教諭として、「食に関する指導」と「学校給食の管理」を一体としてどのように取り組みますか。特に力を入れたいことを具体的に示しながら、600字以内で述べなさい。
【滋賀県教採】小論文のテーマ(令和6年度)

令和5年度(2022年実施)

小学校中央教育審議会答申(令和3年1月26日)では、従来の「日本型学校教育」の成果と課題を整理したうえで、2020年代を通じて実現を目指す「令和の日本型学校教育」が示されました。「日本型学校教育」の課題を挙げ、その解決のために、あなたは教員としてどのように取り組みますか。具体例を示しながら600字以内で述べなさい。
中学校
高等学校
特別支援
養護教諭児童生徒が抱える様々な現代的な健康課題について、養護教諭が専門性を生かしつつ学校内で中心的な役割を果たすことが期待されています。児童生徒が抱える現代的な健康課題を示したうえで、あなたは養護教諭としてどのように取り組みますか。600字以内で述べなさい。
栄養教諭偏った栄養摂取や朝食の欠食など、子どもの食生活の乱れが見受けられる中、学校、家庭、地域が連携して、次代を担う子どもの望ましい食習慣の形成に努める必要があります。このことを踏まえて、あなたは栄養教諭として、食に関する指導にどのように取り組みますか。600字以内で具体的に述べなさい。
【滋賀県教採】小論文のテーマ(令和5年度)

令和4年度(2021年実施)

小学校新しい学習指導要領では、「主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善」が挙げられています。あなたは、「主体的な学び」をどのように考えますか。また、「主体的な学び」の実現に向けて、教員としてどのように取り組みますか。600字以内で具体的に述べなさい。
中学校
高等学校
特別支援
養護教諭学校教育の基盤となる児童生徒の健康や安全を確保するために、養護教諭は保健室経営を効果的に行う必要があります。この目標を達成するため、あなたは保健室経営をどのように行いますか。あなたの考えを600字以内で述べなさい。
栄養教諭食生活は、自然の恩恵や食に関わる人々の様々な活動の上に成り立っています。このことについて児童生徒の理解を深めるとともに、感謝の心を育むよう、栄養教諭としてどのように取り組みますか。600字以内で述べなさい。
【滋賀県教採】小論文のテーマ(令和4年度)

令和3年度(2020年実施)

小学校第3期滋賀県教育振興基本計画では、「文章や図、グラフから読み解き理解する力」と、「他者とのやりとりから読み解き理解する力」を「読み解く力」とし、この「読み解く力」を育成する取組を推進するとしています。あなたは、なぜ「読み解く力」を育成することが求められていると考えます。また、この力を育成するために、教員としてどのように取り組みますか。600字以内で具体的に述べなさい。
中学校
高等学校
特別支援
養護教諭学校の管理下において児童生徒がけがをした場合、初期対応から事後処理までの養護教諭として講ずべき処置や判断について、あなたの考えを600字以内で述べなさい。
栄養教諭児童生徒が食生活に対する正しい知識と望ましい食習慣を身に付けることができるよう、あなたは栄養教諭として、具体的にどのように食に関する指導に取り組みますか。600字以内で述べなさい。
【滋賀県教採】小論文のテーマ(令和3年度)

▼より古いテーマを知りたい方は以下の記事をご覧ください。

【滋賀県教採】小論文の模範解答例と評価ポイント

冒頭の「合格テンプレート」を使うと、実際にどのような文章になるのか気になりますよね。

最新の令和7年度のテーマをもとに、模範解答例を用意しました。

合格レベルの答案がどのようなものか、具体的なイメージを一緒に掴んでいきましょう。

テーマの解説

本課題の出典は、令和6年度(2024年)からスタートした「第4期滋賀県教育振興基本計画(滋賀の教育大綱)」です。

本計画では、全体を貫く方向性の一つとして「学習者が主体の教育」を掲げています。これは、従来の「教師が教える」授業から、「子供が自ら学ぶ」授業への転換(パラダイムシフト)を意図したものです。

子供たち一人ひとりが学びのオーナーシップ(当事者意識)を持ち、自ら問いを立て、学び方を選択・決定していくプロセスを重視します。

教員には、知識を伝達するだけでなく、子供の興味・関心を引き出し、伴走者(ファシリテーター)として学びを支える役割が求められています。

キーワードとしては「ウェルビーイング(幸せ)」「エージェンシー(主体性)」「自己決定」などが挙げられます。

文章構成(型)

STEP
【序論:意義の提示】

「学習者が主体の教育」とは、子供自身が学びの目的や方法を自己決定し、自律的に学ぶことであると定義する。

STEP
【本論①:授業づくり(学びの委譲)】

授業において、子供が選択・決定する場面を設ける。

(具体例)単元のゴールを共有した上で、学ぶ方法(一人で、ペアで、ICTを使って等)を子供自身に選択させる「個別最適な学び」を取り入れる。

STEP
【本論②:環境づくり(心理的安全性と自己決定)】

安心して挑戦でき、自分たちのことは自分たちで決める学級を作る。

(具体例)「分からない」と言える心理的安全性を確保する。行事や学級のルール作りにおいて、子供たちの話し合いによる決定を尊重する。

STEP
【結論:まとめと決意】

「教える教師」から「共に学び、支える教師」へと自己変革し、子供のウェルビーイングを実現する決意を述べる。

模範解答例

 私は「学習者が主体の教育」とは、子供自身が学びの目的や方法を自己決定し、試行錯誤しながら自律的に学ぶことだと捉えている。一人ひとりが主役となる教育を実現するため、私は以下の二点に取り組む。

 第一に、授業において「学習の自己決定」を促す。教師が学習内容やペースを全て管理するのではなく、単元のゴールを共有した上で、学ぶ方法を子供自身に選択させる。例えば、課題解決に向けて「一人でじっくり調べる」「仲間と対話する」「デジタル端末を活用する」など、自分に合った手段を選ばせる。自ら決めた方法で学ぶ経験を通じて、主体的に学びに向かう姿勢と、自らの学習を調整する力を育む。

 第二に、学級経営において「自治的な集団づくり」を行う。子供たちが主役となるには、安心して自分を出せる心理的安全性が不可欠である。失敗を許容する温かい雰囲気を醸成した上で、学級のルールや行事の運営などを教師が指示するのではなく、子供たちの対話によって決定させる。自分たちのことを自分たちで決める経験を積み重ね、当事者意識と責任感を養いたい。

 私は、子供の可能性を信じて任せる指導を徹底し、一人ひとりが輝く「学習者主体の教育」を実現する所存である。

採点官に評価されるポイント

この答案が高評価な理由は、以下のテクニックを使っているからです。

①キーワードの定義が明確

冒頭で「学習者が主体とはどういうことか」を自分の言葉で定義できています。

②「授業」と「学級経営」の2軸

本論を2つに分け、学習指導要領の「主体的・対話的で深い学び」と「特別活動(自治)」の両面からアプローチしています。

③文字数が理想的

約510字でまとめており、30分という短い時間でも十分に書き切れる分量です。8割程度(500字)のラインもしっかり超えています。

このポイントを押さえるだけで、評価はグッと上がりますよ。


それでも、

  • 「文章題の模範解答も読んでみたい」
  • 「自分の文章が500字以上で論理的になっているか不安」

という方もいるかもしれません。

そんな時は、過去10年分の全模範解答(解説・文章型含む)と、無制限で添削指導が受けられる以下のnoteをぜひ活用してみてください。

予想される試験形式へしっかり備えて、確実に合格をつかみ取りましょう!

【滋賀県教採】小論文で合格点を取るためのポイント

最後に、滋賀県教員採用試験の小論文対策についてまとめておきます。

足切りを回避し、合格をぐっと近づけるポイントは次の3つです。

  1. 評価「2以下」を避けるために8割書く
    時間は30分しかありませんが、文字数不足は命取りです。480字以上を目指してスピードを鍛えましょう。
  2. 「滋賀の教育大綱」をチェックする
    今回解説した「学習者が主体の教育」のように、県の計画から直接出題されます。県のホームページで最新のキーワードを確認しておきましょう。
  3. 「2軸」テンプレートを活用する
    「学習指導(自己決定)」と「生徒指導(自治的集団)」の2つの視点で書く型を持っておけば、迷わずスムーズに書き切れますよ。

まずは、本記事で解説した模範解答を一度「手書き」で写してみてください。

合格者がどんなリズムや言葉選びで書いているのか、肌で感じ取りながら練習すると効果的ですよ!


もし一人での対策に困ったり、不安を感じたりしたときは、遠慮なく僕を頼ってほしいです。あなたが合格できるよう、全力でサポートします!

小論文の個別コーチングは以下の記事をご覧ください。


滋賀県教員採用試験の内容はこちら!

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