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【令和8年度】山口県教員採用試験の二次試験結果

【令和8年度】山口県教員採用試験の二次結果

山口県教育委員会は2025年8月8日、令和8年度(2025年実施)山口県教員採用試験の最終結果を発表しました。

この記事では、本日発表された第二次試験の結果(最終合格者)を、前年度と比較しながら詳しく分析・解説していきます。

山口県の教員志望者は参考にしてください。

過去の実施状況は下記の記事で詳しくまとめています。あわせて確認しましょう!

目次

【令和8年度】山口県教員採用試験の二次試験結果

結論から言うと、令和8年度山口県教員採用試験の二次試験倍率(二次試験受験者÷最終合格者)は1.6倍でした。

ここでは、第二次試験の受験者数と合格者数から算出した「二次試験のみの倍率」に注目して、詳しく見ていきましょう。

校種別の第二次試験結果

校種2次受験者数最終合格者数2次試験倍率
小学校221
(216)
160
(168)
1.4
(1.3)
中学校194
(188)
131
(120)
1.5
(1.6)
高校146
(158)
76
(77)
1.9
(2.1)
特別支援学校44
(40)
28
(29)
1.6
(1.4)
養護教諭22
(22)
6
(5)
3.7
(4.4)
栄養教諭
(5)

(1)

(5.0)

*( )内は昨年度の数値
*2次試験倍率は2次試験受験者数を最終合格者数で割ったもの(小数点第2位を四捨五入)


ここまで令和8年度の二次試験結果を速報値としてお伝えしました。しかし、単に数字を眺めるだけでは見えてこない、重要な変化や傾向があります。

ここからは、これらのデータを深掘りし、昨年度との比較も交えながら、今年の山口県教員採用試験から読み取れるトレンドを分析していきます。

過去の実施状況は下記の記事で詳しくまとめています。あわせて確認しましょう!

【分析】二次結果から見える3つの注目ポイント

令和8年度の試験結果を多角的に分析すると、山口県教育委員会がどのような人材を求め、採用戦略をどう変化させているのかが浮かび上がってきます。

特に、「専門職の圧倒的な狭き門」「チャレンジ選考の大幅な易化」「中学校の採用意欲向上」という3つの大きな潮流が見て取れました。一つずつ、詳しく見ていきましょう。

① 養護教諭の二次試験は倍率3.7倍、一次の壁が極めて高い

養護教諭は、二次試験自体の倍率が昨年度の4.4倍から3.7倍へと緩和されました。しかし、一次試験受験者から最終合格者までをみた全体の最終倍率は19.0倍であり、依然として他の校種とは比較にならないほどの狭き門です。

これは、二次試験に進むこと自体が非常に難しく、一次試験での競争が極めて厳しいことを示しています。最終合格者6名という少ない枠を目指すには、一次試験から万全の対策が求められます。

② 教職チャレンジサポート選考が大きなチャンスに!二次試験倍率は1.3倍

大学3年生などを対象とした「教職チャレンジサポート選考」が、今回最も大きな変化を見せました。

二次試験の倍率が昨年度の2.0倍から1.3倍へと緩和され、全体の最終倍率も4.0倍から2.3倍へと大幅に易化しました。

これは、県が早期に優秀な人材を確保する意欲を明確に示している証拠です。来年度以降、この選考区分は教員を目指す学生にとって、さらに重要な選択肢となるでしょう。

③ 中学校は合格者増、採用の門戸が広がる

中学校は、最終合格者数が昨年度の120名から131名へと11名増加しました。二次試験の倍率は1.6倍から1.5倍へと微減し、全体の最終倍率も1.9倍から1.8倍へと緩和されています。

採用枠を増やしながらも倍率が下がったことは、中学校教員への門戸が着実に広がっていることを示しています。

特に保健体育(全体の最終倍率が10.0倍→5.2倍)、数学(同4.5倍→3.9倍)などで倍率が大きく緩和しており、教科によっては大きなチャンスがあった年と言えます。

まとめ:分析結果から見る今後の山口県教員採用試験の予想

本記事では、令和8年度山口県教員採用試験の最終結果を、昨年度との比較を交えながら分析してきました。

今回の結果から浮かび上がってきたのは、以下の3つの明確なトレンドです。

  • 採用戦略の多角化:教職チャレンジサポート選考の倍率が大幅に緩和されたことは、早期の人材確保へ舵を切った県の明確なメッセージです。
  • 校種・教科による採用ニーズの二極化:小学校や一部の中学校・高校教科で門戸が広がる一方、養護教諭のような専門職では一次試験を突破することが極めて難しい状況が続いています。
  • 中学校教員の需要増:合格者数を増やしながら倍率を緩和しており、即戦力となる中学校教員の確保に力を入れている様子がうかがえます。

これらのトレンドは、来年度以降の山口県教員採用試験を目指す方々にとって、極めて重要な指針となります。

自身のキャリアプランに合わせて「教職チャレンジサポート選考」を積極的に活用することや、需要が高まっている校種・教科を戦略的に選択することが、合格への大きな鍵となるでしょう。

山口県の未来の教育を担う先生方の誕生を、心から応援しています。

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