徳島県教育委員会は2025年8月4日、令和8年度(2025年実施)徳島県教員採用試験における第一次審査(一次試験)の結果を発表しました。
この記事では、本日発表された一次試験の結果を、前年度と比較しながら詳しく分析・解説していきます。
徳島県の教員志望者は参考にしてください。
過去の実施状況は下記の記事で詳しくまとめています。あわせて確認しましょう!
【令和8年度】徳島県教員採用試験の一次試験結果
結論から言うと、令和8年度徳島県教員採用試験 一次試験の志願倍率は約2.3倍(通常選考)、約2.5倍(大学3年生等選考)でした。
データを基にさらに詳しく見ていきましょう。
全体の結果
| 選考区分 | 志願者数 | 合格者数 | 志願倍率 |
|---|---|---|---|
| 通常選考 | 991 (1,074) | 424 (424) | 2.3 (2.5) |
| 大学3年 | 169 (-) | 68 (-) | 2.5 (-) |
*( )内は昨年度の数値
*受験者数は非公表のため、志願者数から算出した参考倍率です。
ここまで令和8年度の一次試験結果を速報値としてお伝えしました。しかし、単に数字を眺めるだけでは見えてこない、重要な変化や傾向があります。
ここからは、これらのデータを深掘りし、昨年度との比較も交えながら、今年の徳島県教員採用試験から読み取れる「未来への潮流」を分析していきます。
過去の実施状況は下記の記事で詳しくまとめています。あわせて確認しましょう!
【分析】一次試験の結果から見える3つの注目ポイント
令和8年度の試験結果を多角的に分析すると、徳島県教育委員会がどのような人材を求め、どのような教育の未来を描いているのかが浮かび上がってきます。
特に、「人材確保の早期化」「競争率の変化」「維持される採用意欲」という3つの大きな潮流が見て取れました。一つずつ、詳しく見ていきましょう。
① 「大学3年次選考」がスタート!人材確保の早期化へ
今年度最も大きな変化は、新たに「大学3年生等を対象とした選考」が導入されたことです。
初年度から169名が志願し、うち68名が次年度の一次試験免除を勝ち取りました。
志願倍率は約2.5倍と、決して易しい選考ではありませんが、これは徳島県が優秀な人材を早期に確保したいという強い意志の表れであり、意欲のある学生にとっては大きなチャンスとなります。
② 通常選考の倍率は緩和傾向へ
次に、通常選考に目を向けると、志願者数が昨年度の1,074名から991名へと減少しました。
一方で一次試験の合格者数は424名と昨年度と同数であったため、志願倍率は2.5倍から2.3倍へとわずかに緩和されています。
これは、新設された大学3年次選考に一部の志願者が移行したことなどが要因として考えられ、受験生にとっては追い風と言える状況です。
③ 志願者総数は増加!維持される県の採用意欲
通常選考の志願者は減少したものの、大学3年次選考の志願者(169名)を加えた全体の志願者総数は1,160名(991名+169名)となり、昨年度の1,074名を上回りました。
教職への関心は依然として高く、また県が一次合格者数を維持していることからも、安定した採用意欲がうかがえます。
今後も徳島県は、多様な選考を通じて積極的に人材を確保していく姿勢が続くと考えられます。
まとめ:分析結果から見る今後の徳島県教員採用試験の予想
本記事では、令和8年度徳島県教員採用試験の一次試験結果を、昨年度との比較を交えながら分析してきました。
今回の結果から浮かび上がってきたのは、以下の3つの明確なトレンドです。
- 人材確保の早期化:大学3年次選考の導入は、意欲の高い学生を早い段階で確保したいという県の強い意志の表れです。
- 競争率の緩和:通常選考の倍率はわずかに下がり、受験生にとって挑戦しやすい環境になりつつあります。
- 採用意欲の維持:全体の志願者数は増加傾向にあり、県も合格者数を維持することで、安定した採用を継続する姿勢を示しています。
これらのトレンドは、来年度以降の徳島県教員採用試験を目指す方々にとって、極めて重要な指針となります。
特に大学3年生等にとっては、早期から対策を始めることで大きなアドバンテージを得られる可能性があります。自身のキャリアプランと照らし合わせ、計画的に準備を進めることが合格への鍵となるでしょう。
なお、今回の一次試験合格者と免除者などを合わせた557名は、8月16日(土)から24日(日)にかけて行われる二次試験に臨み、最終的な合格発表は9月17日(水)に行われる予定です。
新しい選考制度が導入され、変化の時を迎えている徳島県の教員採用。今後の動向にも引き続き注目していきたいと思います。
