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【令和8年度】長崎県教員採用試験の二次試験結果

【令和8年度】長崎県教員採用試験の二次結果

長崎県教育委員会は2025年8月8日、令和8年度(2025年実施)長崎県教員採用試験における第二次試験(最終)の合格者を発表しました。

この記事では、本日発表された二次試験の状況を、前年度と比較しながら詳しく分析・解説していきます。

長崎県の教員志望者は参考にしてください。

過去の実施状況は下記の記事で詳しくまとめています。あわせて確認しましょう!

目次

【令和8年度】長崎県教員採用試験の二次試験結果

結論から言うと、令和8年度長崎県教員採用試験・二次試験の倍率は約1.4倍でした。一次試験を合格した730名のうち、最終的に536名が合格を手にしました。

これは、最終合格者が492名(倍率1.3倍)だった昨年度から44名増となり、採用の門戸が広がっていることがわかります。データを基にさらに詳しく見ていきましょう。

全体の結果

区分二次試験
対象者
最終合格者倍率
総数730
(661)
536
(492)
1.4
(1.3)

*二次試験の受験者数は非公表のため、一次試験合格者を「二次試験対象者」として算出
*( )内は昨年度の数値

校種・教科別の詳細結果

小学校

教科二次対象者最終合格者倍率
全科248
(262)
230
(223)
1.1
(1.2)
英語専科7
(-)
4
(-)
1.8
(-)

中学校

教科二次対象者最終合格者倍率
国語13
(25)
12
(21)
1.1
(1.2)
社会32
(24)
14
(16)
2.3
(1.5)
数学25
(21)
13
(13)
1.9
(1.6)
理科18
(16)
17
(12)
1.1
(1.3)
音楽19
(11)
17
(11)
1.1
(1.0)
美術5
(3)
3
(3)
1.7
(1.0)
保健体育41
(23)
21
(18)
2.0
(1.3)
技術1
(6)
1
(5)
1.0
(1.2)
家庭11
(4)
10
(2)
1.1
(2.0)
英語30
(20)
22
(16)
1.4
(1.3)
特支担当3
(-)
2
(-)
1.5
(-)

高等学校

教科二次対象者最終合格者倍率
国語16
(15)
14
(11)
1.1
(1.4)
世界史4
(3)
3
(2)
1.3
(1.5)
日本史6
(9)
3
(5)
2.0
(1.8)
地理5
(2)
3
(1)
1.7
(2.0)
公民5
(6)
1
(1)
5.0
(6.0)
数学19
(22)
14
(11)
1.4
(2.0)
物理4
(5)
2
(3)
2.0
(1.7)
化学5
(5)
4
(5)
1.3
(1.0)
生物4
(6)
2
(4)
2.0
(1.5)
地学3
(0)
1
(-)
3.0
(-)
音楽4
(7)
2
(3)
2.0
(2.3)
美術4
(5)
2
(2)
2.0
(2.5)
書道
(-)

(-)

(-)
保健体育16
(19)
7
(8)
2.3
(2.4)
家庭10
(5)
6
(4)
1.7
(1.3)
英語22
(12)
18
(12)
1.2
(1.0)
農業7
(7)
4
(5)
1.8
(1.4)
機械3
(2)
3
(2)
1.0
(1.0)
電気2
(4)
2
(3)
1.0
(1.3)
建築2
(3)
2
(3)
1.0
(1.0)
土木1
(2)
1
(2)
1.0
(1.0)
工業化学1
(0)
1
(-)
1.0
(-)
機関2
(-)
1
(-)
2.0
(-)
電気通信
(-)

(-)

(-)
商業4
(10)
3
(6)
1.3
(1.7)
情報5
(4)
3
(1)
1.7
(4.0)
看護6
(6)
1
(2)
6.0
(3.0)
福祉
(-)

(-)

(-)

特別支援学校

学部二次対象者最終合格者倍率
小学部23
(27)
17
(17)
1.4
(1.6)
中学部
高等部
27
(23)
23
(18)
1.2
(1.3)

養護教諭・栄養教諭

校種二次対象者最終合格者倍率
養護教諭60
(31)
26
(20)
2.3
(1.6)
栄養教諭7
(6)
1
(1)
7.0
(6.0)

*( )内は昨年度の数値


ここまで令和8年度の二次試験結果を速報値としてお伝えしました。しかし、単に数字を眺めるだけでは見えてこない、重要な変化や傾向があります。

ここからは、これらのデータを深掘りし、昨年度との比較も交えながら、今年の長崎県教員採用試験から読み取れるトレンドを分析していきます。

過去の実施状況は下記の記事で詳しくまとめています。あわせて確認しましょう!

【分析】二次試験の結果から見える3つの注目ポイント

令和8年度の試験結果を多角的に分析すると、長崎県教育委員会がどのような人材を求め、どの分野に力を入れているのかが浮かび上がってきます。

特に、「専門教科の超高倍率化」「デジタル人材需要の変化」「人気校種の競争激化」という3つの大きな潮流が見て取れました。一つずつ、詳しく見ていきましょう。

① 専門分野で際立つ厳しさ

校種・教科別で最も倍率が高かったのは栄養教諭の7.0倍で、昨年度の6.0倍からさらに上昇し、一次試験合格者7名に対し最終合格者はわずか1名という超狭き門でした。

次いで、高等学校「看護」が6.0倍(昨年度3.0倍)、高等学校「公民」が5.0倍(昨年度6.0倍)と続きます。

特に「看護」は倍率が昨年度から倍増しており、専門性の高い一部の教科では、一次試験を突破しても最終合格のハードルが極めて高い状況が続いています。

② 高校「情報」の門戸が急拡大!

今回最も大きな変化が見られたのが、高等学校「情報」です。昨年度は一次試験合格者4名中、最終合格者は1名(倍率4.0倍)という厳しい状況でした。

しかし、今年度は一次合格者5名に対し最終合格者は3名と、倍率が1.7倍まで大幅に緩和されました。これは、GIGAスクール構想の進展や新学習指導要領における「情報Ⅰ」の必修化を受け、県が情報科教員の確保に本腰を入れている明確な証拠と言えるでしょう。

③ 養護教諭は採用増の一方で競争は激化

中学校「社会」「保健体育」および「養護教諭」は、最終合格者数自体は昨年度より増加、もしくは維持されています。しかし、倍率を見るといずれも大幅に上昇しており、競争が激化していることがわかります。

  • 中学校「社会」:倍率が1.5倍から2.3倍に上昇
  • 中学校「保健体育」:倍率が1.3倍から2.0倍に上昇
  • 養護教諭:倍率が1.6倍から2.3倍に上昇

これらの教科・校種では、一次試験の合格者数が昨年度を大幅に上回りました。

その結果、最終合格の枠は増えたものの、それ以上にライバルが増え、二次試験(最終選考)がより厳しい戦いとなったことを示しています。

まとめ:今後の長崎県教員採用試験の予想

本記事では、令和8年度長崎県教員採用試験の二次試験結果を、昨年度との比較を交えながら分析してきました。

今回の結果から浮かび上がってきたのは、以下の3つの明確なトレンドです。

  • 専門分野の二極化:栄養教諭や看護といった特定の専門職は依然として超高倍率である一方、情報科のように需要が急増し、門戸が広がっている分野も存在する。
  • 二次試験の重要性の高まり:中学の社会や保健体育、養護教諭のように、一次試験の通過者が増えたことで、二次試験での「絞り込み」が厳しくなっている。
  • 全体の採用意欲は旺盛:総合格者数は昨年度より44名増加しており、県全体としては引き続き人材を積極的に採用したいという姿勢が見て取れる。

これらのトレンドは、来年度以降の長崎県教員採用試験を目指す方々にとって、極めて重要な指針となります。

自身の志望する校種・教科の最新動向を正確に把握し、二次試験で問われる人物評価や実践的指導力にいかに備えるかが、最終合格を勝ち取るための鍵となるでしょう。

今回の結果を受け、合格された方は採用候補者名簿に登載されます。来年度以降の受験を考えている方は、これらの詳細なデータを自身の対策に活かしていきましょう。

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