三重県教育委員会は2025年7月2日、2026(令和8)年度三重県教員採用試験における一次試験の合格者を発表しました。
この記事では、本日発表された2026(令和8)年度三重県教員採用試験の第1次試験結果を、前年度と比較しながら詳しく分析していきます。
来年度の受験を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
【2026年度】三重県教員採用試験の一次試験結果
2026(令和8)年度三重県教員採用試験の一次試験は2025年6月14日(土)に行われ、申込者数1,758人のうち1,666人が受験し、1,272人が合格しました。
全体の受験者数は前年度から177名減少しましたが、合格者数も減少したため、全校種の実質倍率は1.3倍と横ばいでした。
採用年度 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 |
---|---|---|---|
2026年度 | 1,666 | 1,272 | 1.3 |
2025年度 | 1,843 | 1,377 | 1.3 |
しかし、この数字だけを見て「簡単そうだ」と判断するのは早計です。詳しく見ていくと、校種によって差の大小が見えてきます。
校種別の一次試験結果
2026(令和8年度)
校種 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 |
---|---|---|---|
小学校 | 592 | 578 | 1.0 |
中学校 | 511 | 402 | 1.3 |
高等学校 | 341 | 206 | 1.7 |
特別支援 | 55 | 51 | 1.1 |
養護教諭 | 143 | 25 | 5.7 |
栄養教諭 | 24 | 10 | 2.4 |
【参考】2025(令和7年度)
校種 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 |
---|---|---|---|
小学校 | 619 | 619 | 1.0 |
中学校 | 599 | 447 | 1.3 |
高等学校 | 393 | 206 | 1.9 |
特別支援 | 58 | 49 | 1.2 |
養護教諭 | 140 | 40 | 3.5 |
栄養教諭 | 34 | 16 | 2.1 |
小学校
小学校は、昨年度に引き続き実質倍率が1.0倍という結果になりました。
これは、受験すればほぼ全員が1次試験を通過できるという状況を意味しており、小学校教員を目指す方にとっては絶好のチャンスが続いています。

基本的な対策をしっかり行えば、合格は目前です!
中学校・高等学校
中学校は1.3倍で横ばい、高等学校は1.9倍から1.7倍へとわずかに低下し、比較的安定した倍率が続いています。
特に高等学校は受験者数が減少する中で合格者数が維持されたため、競争が少し緩やかになりました。



専門教科の対策をしっかり進めることが合格の鍵となります。
特別支援学校
特別支援学校も倍率1.1倍と、小学校と同様に非常に門戸が広い状況です。
社会的なニーズも高く、やりがいのある分野です。



併願などを視野に入れ、積極的に挑戦する価値は大いにあります。
養護教諭
今回の試験で最も注目すべきは養護教諭です。倍率が3.5倍から5.7倍へと大幅に上昇し、全校種の中で最も厳しい激戦区となりました。



合格者数が前年度の40名から25名へと絞られたことが主な要因です。
養護教諭を目指す方は、他の受験生と差をつけるための徹底的かつ戦略的な対策が不可欠です。早い段階から専門知識と面接対策を完璧に仕上げていきましょう。
栄養教諭
栄養教諭は、受験者数・合格者数ともに減少しましたが、実質倍率は2.1倍から2.4倍へとわずかに上昇しました。



養護教諭ほどではありませんが、専門職であるため一定の競争率があります。
受験者数が少ないため、少しの変動で倍率が動きやすいのが特徴です。合格者数も10名と限られているため、筆記試験・面接ともに着実な対策を積み重ね、確実に得点していくことが合格のポイントとなります。
まとめ:チャンスは大きいが、油断は禁物!
今回の結果から、三重県の教員採用試験は「校種・教科を選べば、かつてないほどのチャンスがある」と言えます。
特に小学校や特別支援学校を目指す方にとっては、またとない好機です。
一方で、養護教諭のように競争が激化している校種や、栄養教諭のように着実な対策が求められる専門職種もあります。
自分の希望する校種・教科の最新動向を正確に把握し、適切な対策を立てることが何よりも重要です。
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