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【令和8年度】秋田県教員採用試験の一次試験結果

【令和8年度】秋田県教員採用試験の一次結果

秋田県教育委員会は2025年8月6日、令和8年度(2025年実施)秋田県教員採用試験における第一次選考試験の合格者を発表しました。

この記事では、本日発表された一次試験の結果を、前年度と比較しながら詳しく分析・解説していきます。

秋田県の教員志望者は参考にしてください。


過去の実施状況は下記の記事で詳しくまとめています。

目次

【令和8年度】秋田県教員採用試験の一次試験結果

結論から言うと、令和8年度秋田県教員採用試験 一次試験の志願倍率は約1.5倍(通常選考)、今回から新設された「大学3年生チャレンジ選考」は約2.1倍でした。

データを基にさらに詳しく見ていきましょう。

全体の結果

選考志願者数合格者数志願倍率
通常選考585
(596)
391
(398)
1.5
(1.5)
大学3年生157
(ー)
75
(ー)
2.1
(ー)

*受験者数は未発表のため、志願者数から算出した「志願倍率」を掲載
*昨年度の数値は主要校種の合計
*( )内は昨年度の数値。「ー」は該当なし

校種別の結果

通常選考

校種志願者数合格者数志願倍率
小学校99
(114)
87
(108)
1.1
(1.1)
中学校186
(190)
134
(138)
1.4
(1.4)
高校178
(194)
94
(87)
1.9
(2.2)
特別支援43
(43)
33
(33)
1.3
(1.3)
養護教諭56
(55)
28
(32)
2.0
(1.7)

*受験者数は未発表のため、志願者数から算出した「志願倍率」を掲載
*( )内は昨年度の数値

大学3年生チャレンジ選考

校種志願者数合格者数志願倍率
小学校55321.7
中学校41221.9
高校31103.1
特別支援981.1
養護教諭2137.0

*受験者数は未発表のため、志願者数から算出した「志願倍率」を掲載


ここまで令和8年度の一次試験結果を速報値としてお伝えしました。しかし、単に数字を眺めるだけでは見えてこない、重要な変化や傾向があります。

ここからは、これらのデータを深掘りし、昨年度との比較も交えながら、今年の秋田県教員採用試験から読み取れる「未来への潮流」を分析していきます。

過去の実施状況は下記の記事で詳しくまとめています。

【分析】一次試験の結果から見える3つの注目ポイント

令和8年度の試験結果を多角的に分析すると、秋田県教育委員会がどのような人材を求め、どのような教育の未来を描いているのかが浮かび上がってきます。

特に、「人材確保の早期化」「校種による難易度の差」「安定と変化の共存」という3つの大きな潮流が見て取れました。一つずつ、詳しく見ていきましょう。

①【最注目】「大学3年生チャレンジ選考」がスタート!早期確保へ舵を切る

今回の試験で最大のトピックは、何と言っても「大学3年生チャレンジ選考」の新設です。初年度から157名が志願し、75名が合格(志願倍率2.1倍)と、多くの意欲ある学生が挑戦しました。

校種別に見ると、特別支援学校が志願者9名中8名合格(倍率1.1倍)と非常に門戸が広かった一方、養護教諭は志願者21名に対し合格者3名(倍率7.0倍)と超難関に。

優秀な人材を早期に確保したい県の強い意志と、選考段階での校種による難易度の差が明確に表れた結果となりました。

②【朗報】高校教員の門戸が拡大!志願倍率は2.2倍から1.9倍へ緩和

通常選考において、高校の倍率緩和は特筆すべき点です。志願倍率が昨年度の2.2倍から1.9倍へと大きく低下しました。

これは、志願者が194名から178名に減少した一方で、一次合格者数を87名から94名へと増やしたことが要因です。

高校教員を目指す受験生にとっては、昨年以上のチャンスがあったと言えるでしょう。

③【要注意】養護教諭は難化傾向、一方で小・中・特支は安定

高校とは対照的に、養護教諭は厳しい結果となりました。志願倍率は昨年度の1.7倍から2.0倍に上昇。合格者数が32名から28名に減少しており、難易度が上がっています。

一方で、小学校(1.1倍)、中学校(1.4倍)、特別支援(1.3倍)の各校種は、志願倍率が昨年度とほぼ横ばいで安定しています。校種ごとの動向を正確に把握し、的を絞った対策が合否を分ける鍵となりそうです。

まとめ:分析結果から見る今後の秋田県教員採用試験の予想

本記事では、令和8年度秋田県教員採用試験の一次試験結果を、昨年度との比較を交えながら分析してきました。

今回の結果から浮かび上がってきたのは、以下の3つの明確なトレンドです。

  • 人材確保の早期化:「大学3年生チャレンジ選考」の導入は、意欲の高い学生を早い段階で確保したいという県の強い意志の表れです。
  • 校種による採用戦略の違い:高校の倍率を緩和して門戸を広げる一方、養護教諭のような専門職は厳選採用を維持しており、校種ごとに採用方針が異なります。
  • 義務教育課程の安定採用:小・中学校、特別支援学校では倍率が安定しており、県として継続的に一定数の教員を確保していく姿勢が見られます。

これらのトレンドは、来年度以降の秋田県教員採用試験を目指す方々にとって、極めて重要な指針となります。

特に大学3年生は新設された選考を積極的に活用すること、高校志望者はチャンスを活かすこと、養護教諭志望者はより一層の対策をすることが求められるでしょう。

なお、今回の一次試験合格者は、8月30日(土)から9月1日(月)に行われる二次試験に臨みます。最終的な合格発表は9月30日(火)に予定されています。

変化の時代にある秋田県の教育現場が、どのような新しい才能を迎えるのか、その動向に今後も注目していきたいと思います。

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