「京都市教員採用試験の小論文対策って何から始めたらいいの…?」
「試験時間が短いって聞くけど、本当に書ききれるか不安…」
本記事では、そんなお悩みを持つあなたのために、2025年(令和7年)夏に実施される、2026年度(令和8年度)採用京都市教員採用試験の小論文に関する情報を網羅した完全ガイドをお届けします。
具体的には、最新の試験傾向や過去5年分のテーマはもちろん、多くの受験者がつまずきがちな「合格レベルの答案を書くための具体的な対策法」まで、余すところなく解説しています。
この記事を最後まで読めば、京都市教員採用試験の小論文で評価されるポイントがわかり、今日から何をすべきかが明確になります。
小論文を得点源にして、合格をぐっと引き寄せましょう!
【重要】試験年度の表記について
教員採用試験は「試験の実施年」と「採用される年度」が異なるため、少しややこしいですよね。この記事では、あなたの混乱を防ぐため、以下のように表記を統一します。
- この記事のターゲット:2025年(令和7年)夏に実施される試験
- 採用年度:上記試験は、令和8年度(2026年度)からの採用を指します
過去問の表記も「〇〇年に実施された試験」という基準で記載していますので、ご自身の受験年と照らし合わせてご確認ください。
目次
京都市教員採用試験 小論文の概要
京都市教員採用試験の小論文は、第二次選考で行われます。筆記試験では判断できない、論理的思考力や読解力、教師としての適性などを総合的に評価します。
| 試験時間 | 40分 |
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| 課題数 | 2題 |
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| 文字数 | 課題Ⅰ:600字程度 課題Ⅱ:200字程度 |
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| 評価基準 | ・主題や課題の理解 ・論述の仕方や視点 ・構成や表現力 |
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| 配点 | 20点満点 |
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文字数と試験時間
文字数は制限があり、課題1は600字、課題2は200字以内で書かなければなりません。対する試験時間は合わせて40分なので、文字数に対する試験時間が極めて短いのが京都市の特徴です。
日頃からこの時間配分を意識して、過去問に最低でも3〜5テーマは取り組んでおくことを強くオススメします。
また、書いた答案はプロに添削してもらうのが、自分の弱点を知り、合格レベルへ引き上げるための一番の近道です。
以下の記事でオススメの添削サービスを比較・紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
出題形式
出題数は2題ですが、校種によってテーマが異なります。
出題形式は、教育問題や学校教育の在り方に関する課題を扱うテーマおよび教職員の不祥事(事例)に対する対応が出題される傾向にあります。京都市の教育施策に関するテーマも出る場合があるので、京都市の資料も読みこんでおくといいでしょう。
評価基準・配点
小論文は以下の観点に沿って評価します。
最終的に20点満点で採点されますが、著しく点数が低いと即不合格です。
評価が悪くなる理由としては、テーマの把握ができていなかったり、文字数が少ないだったりすることが挙げられます。また、字が汚い(丁寧であればOK)、誤字脱字が多いっていうのもよくないので、注意しながら書きましょう。
小論文の過去問
京都市教員採用試験における小論文の過去問を紹介します。
2024(令和6)年実施
課題Ⅰ
京都市では,令和6年度《学校教育の重点》で『第4章「生きる力」を育む15の取組』の中で「5.LD等支援の必要な子どもの学力向上」を掲げています。あなたなら,LD等支援の必要な子どもの学力向上を図るため,学校組織の一員である担任として,どのような実践をしていきますか。あなたの考えを具体的に論述しなさい。
課題Ⅱ
児童・生徒思いで,熱心に児童・生徒と関わる新規採用のA教諭のクラスには多動で感情が高まるとすぐ手が出てしまう児童・生徒であるBがいた。初めての担任であり,学年主任や管理職から助言・指導をもらいながらBへの関わりも含め学級経営や授業力の向上に努めていた。A教諭は,ある日Bが興奮して他の児童·生徒に手を出そうとしている場面に出くわしたため,とっさにBを抱きしめ手が出ないようにしたがBはそれをふりほどこうと,もがきながら暴言を吐き,唾を吐きかけてきたので,A教諭は思わずBの頭を叩いてしまった。教諭Aの行為が不適切である理由を明確にしたうえで,この件が及ぼす影響と,この事案を防ぐためにはどうすれば良かったか,あなたの考えを具体的に述べなさい。
課題Ⅰ
京都市の目指す子ども像 3つの姿の一つとして,「広い視野と豊かな感性を持ち,よりよい人生や社会を創造できる」とある。あなたは,このことについてどのように取り組むことが必要だと考えるか,具体的な方策を挙げて論述しなさい。
課題Ⅱ
児童・生徒思いで,熱心に児童・生徒と関わる新規採用のA教諭のクラスには多動で感情が高まるとすぐ手が出てしまう児童・生徒であるBがいた。初めての担任であり,学年主任や管理職から助言・指導をもらいながらBへの関わりも含め学級経営や授業力の向上に努めていた。A教諭は,ある日Bが興奮して他の児童·生徒に手を出そうとしている場面に出くわしたため,とっさにBを抱きしめ手が出ないようにしたがBはそれをふりほどこうと,もがきながら暴言を吐き,唾を吐きかけてきたので,A教諭は思わずBの頭を叩いてしまった。教諭Aの行為が不適切である理由を明確にしたうえで,この件が及ぼす影響と,この事案を防ぐためにはどうすれば良かったか,あなたの考えを具体的に述べなさい。
課題Ⅰ
京都市では,令和6年度《学校教育の重点》『第4章「生きる力」を育む15の取組』の中で,「高等学校においては,生徒の個性を尊重し,その興味・関心及び適正や希望を踏まえながらキャリア発達を促すとともに,進路実現に向けた取組を進める。」と掲げている。あなたなら,高等学校期における生徒の進路実現に向け,どのような実践をするか。具体的に論述しなさい。
課題Ⅱ
A教諭は,ある教科のエキスパートであった。知り合いのB教諭から教育雑誌でその教科の特集をするから授業の在り方等の執筆をしないかという依頼が舞い込んだ。B教諭からは報酬等のこともあり許可申請の手続きをするように言われていた。しかしA教諭は,これくらいの金額なら大丈夫だろうと手続きすることなく執筆の仕事を引き受けてしまった。教諭Aの行為が不適切である理由を明確にしたうえで,この件が及ぼす影響と,この事案を防ぐためにはどうすれば良かったか,あなたの考えを具体的に述べなさい。
課題Ⅰ
障害のある子どもについて,実態に応じた適切な指導や支援を受けられる学びの場を決定するために必要な視点について,連続性のある「多様な学びの場」の内容について触れながら,あなたの考えを述べなさい。
課題Ⅱ
A教諭は,2泊3日の野外活動に児童一人一人の個人情報を記入したファイルを持参していた。参加した児童は誰一人体調不良等を起こすことなく楽しい雰囲気の中で2泊3日の野外活動を終え学校へ帰ってきた。三日後,個人情報を記入したファイルがないことに気づいた。心当たりをくまなく探したが見つかることはなかった。学年主任に相談,管理職に報告した。教諭Aの行為が不適切である理由を明確にしたうえで,この件が及ぼす影響と,この事案を防ぐためにはどうすれば良かったか,あなたの考えを具体的に述べなさい。
課題Ⅰ
「教職員のための子供の健康相談及び保健指導の手引(令和4年3月)」を踏まえ,養護教諭の職務の特質に視点をあてながら,養護教諭が行う健康相談について具体的に論じなさい。
課題Ⅱ
児童・生徒思いで,熱心に児童・生徒と関わる新規採用のA教諭のクラスには多動で感情が高まるとすぐ手が出てしまう児童・生徒であるBがいた。初めての担任であり,学年主任や管理職から助言・指導をもらいながらBへの関わりも含め学級経営や授業力の向上に努めていた。A教諭は,ある日Bが興奮して他の児童·生徒に手を出そうとしている場面に出くわしたため,とっさにBを抱きしめ手が出ないようにしたがBはそれをふりほどこうと,もがきながら暴言を吐き,唾を吐きかけてきたので,A教諭は思わずBの頭を叩いてしまった。教諭Aの行為が不適切である理由を明確にしたうえで,この件が及ぼす影響と,この事案を防ぐためにはどうすれば良かったか,あなたの考えを具体的に述べなさい。
課題Ⅰ
小学校において,新学期に食物アレルギー児童(新1年生)が1名入学してくることが分かった場合を想定し,栄養教諭として給食が始まるまでの期間にどのように計画して進めていくかについて,方法や留意点,事故の未然防止,配慮すべき点などを具体的に述べなさい。
課題Ⅱ
児童・生徒思いで,熱心に児童・生徒と関わる新規採用のA教諭のクラスには多動で感情が高まるとすぐ手が出てしまう児童・生徒であるBがいた。初めての担任であり,学年主任や管理職から助言・指導をもらいながらBへの関わりも含め学級経営や授業力の向上に努めていた。A教諭は,ある日Bが興奮して他の児童·生徒に手を出そうとしている場面に出くわしたため,とっさにBを抱きしめ手が出ないようにしたがBはそれをふりほどこうと,もがきながら暴言を吐き,唾を吐きかけてきたので,A教諭は思わずBの頭を叩いてしまった。教諭Aの行為が不適切である理由を明確にしたうえで,この件が及ぼす影響と,この事案を防ぐためにはどうすれば良かったか,あなたの考えを具体的に述べなさい。
課題Ⅰ
幼稚園教育要領 第1章 総則 第12には,「幼児の自発的な活動としての遊びは,心身の調和のとれた発達の基礎を培う重要な学習であることを考慮して,遊びを通しての指導を中心として第2章に示すねらいが総合的に達成されるようにすること」とある。具体的な子どもの姿や教師の姿を示しながら,「遊びを通しての総合的な指導」について,あなたの考えを述べなさい。
課題Ⅱ
児童・生徒思いで,熱心に児童・生徒と関わる新規採用のA教諭のクラスには多動で感情が高まるとすぐ手が出てしまう児童・生徒であるBがいた。初めての担任であり,学年主任や管理職から助言・指導をもらいながらBへの関わりも含め学級経営や授業力の向上に努めていた。A教諭は,ある日Bが興奮して他の児童·生徒に手を出そうとしている場面に出くわしたため,とっさにBを抱きしめ手が出ないようにしたがBはそれをふりほどこうと,もがきながら暴言を吐き,唾を吐きかけてきたので,A教諭は思わずBの頭を叩いてしまった。教諭Aの行為が不適切である理由を明確にしたうえで,この件が及ぼす影響と,この事案を防ぐためにはどうすれば良かったか,あなたの考えを具体的に述べなさい。
2023(令和5)年実施
課題Ⅰ
京都市では、令和5年度〈学校教育の重点〉で『第4章「生きる力」を育む15の取組』の「2.基礎的・基本的な知識・技能の習得と言語活動の充実」を掲げています。あなたなら、言語活動の充実のため、学校組織の一員である担任として、どのような実践をしていきますか。あなたの考えを具体的に論述しなさい。
課題Ⅱ
教師Aは、自宅のパソコンで編集作業を行うため児童の氏名・住所・成績が入力されたデータを自身のUSBメモリーに保存し、職員室から持ち出した。その後、教師Aは帰宅途中、スーパーマーケットの駐車場に車を停めて買い物をしていたところ、車上荒らしにあい、カバンから、USBメモリーを入れたケースが盗まれていた。教師Aの行為が不適切である理由を明確にした上で、この件が及ぼす影響と、この事案を防ぐためにはどうすれば良かったか、あなたの考えを具体的に述べなさい。
課題Ⅰ
個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実に向けて、「ICTの活用」が求められている。併せて、「情報モラル教育」の充実も必要不可欠である。これらのことを踏まえ、「ICTの活用」にどのように取り組むことが必要だと考えるか、論述しなさい。
課題Ⅱ
教師Aは、自宅のパソコンで編集作業を行うため児童の氏名・住所・成績が入力されたデータを自身のUSBメモリーに保存し、職員室から持ち出した。その後、教師Aは帰宅途中、スーパーマーケットの駐車場に車を停めて買い物をしていたところ、車上荒らしにあい、カバンから、USBメモリーを入れたケースが盗まれていた。教師Aの行為が不適切である理由を明確にした上で、この件が及ぼす影響と、この事案を防ぐためにはどうすれば良かったか、あなたの考えを具体的に述べなさい。
課題Ⅰ
京都市では、学校教育の重視する視点として、生徒の「主体性」と「社会性」の育成を目指し、「自ら学ぶ力」と「自ら律する力」を掲げています。高等学校期における生徒の「自ら学ぶ力」を高めるために、あなたはどのような授業実践をしますか。具体的に論じなさい。
課題Ⅱ
男性教諭Aは、担任をしている学級の女子生徒Bから困りごとの相談を受けることがあった。女子生徒Bは男性教諭Aを信頼しており、その頻度もかなりのものであった。そのうち女子生徒Bから男性教諭AにSNS上で相談したいと提案され、男性教諭Aも同意し、男性教諭Aと女子生徒Bの間でSNS上でのやりとりが続いた。そうしているうち男性教諭Aは女子生徒Bに対し好意を持つようになり、内容も親密なものとなっていった。しばらくして女子生徒Bの母親が子どものスマートフォンを見ると、男性教諭AとSNS上でやりとりしていることに加え、その内容が教師と生徒ではなく恋人同士のような会話であったことに驚き、校長へそのことを相談した。教師Aの行為が不適切であるという理由を明確にした上で、この件が及ぼす影響と、この事案を防ぐためにはどうすれば良かったか、あなたの考えを具体的に述べなさい。
課題Ⅰ
通常の学級に在籍する小学生、中学生の8.8%に学習や行動に困難のある発達障害の可能性があることが、令和3年度に実施された文部科学省の調査により明らかになりました。発達障害に限らず、肢体不自由や病弱(医療的ケア含む)等の障害や病気のある児童生徒が、通常の学級に在籍するケースも近年増えてきています。このような状況の中で、一人一人の教育的ニーズに応じた教育を行うために、これからの学校教育に求められるもの、学校や教員がやるべきことは何か、あなたの考えを述べなさい。
課題Ⅱ
教諭Aは、塾を経営する知人Bから夏期講習の学習指導を手伝ってほしいと依頼された。夏季休業期間中のことで、また知人Bは過去世話になった恩人であり、その依頼を断り切れなかった教諭Aは、講師として学習指導を行った。夏季休業期間が終わり知人Bは教諭Aに謝礼として電子通貨で4万円分を送金した。教諭Aは知人Bから電子通貨を受け取ったが、現金ではないので問題ないと考え、この塾の夏期講習での指導について管理職には報告をしていなかった。教師Aの行為が不適切である理由を明確にした上で、この件が及ぼす影響と、この事案を防ぐためにはどうすれば良かったか、あなたの考えを具体的に述べなさい。
課題Ⅰ
養護教諭が保健教育(学級活動等の授業)に参画することについて、意義と陥りやすい状況をあげ、あなたの考えを述べなさい。
課題Ⅱ
教師Aは、自宅のパソコンで編集作業を行うため児童の氏名・住所・成績が入力されたデータを自身のUSBメモリーに保存し、職員室から持ち出した。その後、教師Aは帰宅途中、スーパーマーケットの駐車場に車を停めて買い物をしていたところ、車上荒らしにあい、カバンから、USBメモリーを入れたケースが盗まれていた。教師Aの行為が不適切である理由を明確にした上で、この件が及ぼす影響と、この事案を防ぐためにはどうすれば良かったか、あなたの考えを具体的に述べなさい。
課題Ⅰ
第4次食育推進基本計画では、朝食を「全く食べていない」及び「あまり食べてい「ない」子どもの割合を令和7年度までには0%とすることを目指すとある。しかし、文部科学省による「全国学力・学習状況調査」の結果、「全く食べていない」及び「あまり食べていない」子どもの割合は、令和元年度は4.6%、令和4年度は5.6%である。家庭や地域の実態をふまえた上で、栄養教諭の専門性を生かして朝食を「全く食べていない」及び「あまり食べていない」子どもの割合を減少させるためにどのような取組を推進していくべきか、方法や留意点など、具体的に論述しなさい。
課題Ⅱ
教師Aは、自宅のパソコンで編集作業を行うため児童の氏名・住所・成績が入力されたデータを自身のUSBメモリーに保存し、職員室から持ち出した。その後、教師Aは帰宅途中、スーパーマーケットの駐車場に車を停めて買い物をしていたところ、車上荒らしにあい、カバンから、USBメモリーを入れたケースが盗まれていた。教師Aの行為が不適切である理由を明確にした上で、この件が及ぼす影響と、この事案を防ぐためにはどうすれば良かったか、あなたの考えを具体的に述べなさい。
課題Ⅰ
幼稚園教育要領 第1章 第4 2には、「環境の構成」について述べられている。幼児が自ら環境に関わり、実用な体験を得られるようにするための「環境の構成」について、幼稚園教育の基本は環境を通して行うものであることを踏まえ、具体的な子どもの姿や教師の姿を示し、あなたの考えを述べなさい。
課題Ⅱ
教師Aは、自宅のパソコンで編集作業を行うため児童の氏名・住所・成績が入力されたデータを自身のUSBメモリーに保存し、職員室から持ち出した。その後、教師Aは帰宅途中、スーパーマーケットの駐車場に車を停めて買い物をしていたところ、車上荒らしにあい、カバンから、USBメモリーを入れたケースが盗まれていた。教師Aの行為が不適切である理由を明確にした上で、この件が及ぼす影響と、この事案を防ぐためにはどうすれば良かったか、あなたの考えを具体的に述べなさい。
2022(令和4)年実施
課題Ⅰ
京都市では、令和4年度《学校教育の重点》で「第2 章 全教職員で進める学校園づくり 5つの柱」の一つとして『よりそい』~多様な子どもを誰一人取り残さない教育を進める~を掲げています。あなたなら、この柱の実現に向け、学校組織の一員である担任として、どのような取組を実践していきますか。あなたの考えを具体的に論述しなさい。
課題Ⅱ
A教諭は、新年度に向けて次の担任へ引継ぎを行うために、児童生徒や家庭環境の様子、配慮すべきこと等をまとめたノートを教室内の教師の机の上に置いていた。年度末に引継ぎが終わったころ、A教諭が担任しているBさんの保護者が、「うちの子が、先生が自分の悪口をノートに書いていたと泣きながら帰ってきた。」「先生はうちの子のことをそんなふうに見ていたのか。」「重要な書類等の管理はどうなっているのか。」と激怒し、学校に来た。A教諭の行為が不適切である理由を明確にしたうえで、その行為が及ぼす影響と防止策についてあなたの考えを具体的に述べなさい。
課題Ⅰ
京都市では、全教職員で進める学校園づくり5つの柱の1つに「『つながり』~校種間連携・接続により子どもを支える~」を掲げている。あなたは、このことについて、どのように取り組むことが必要だと考えるか、論述しなさい。
課題Ⅱ
A教諭は、新年度に向けて次の担任へ引継ぎを行うために、児童生徒や家庭環境の様子、配慮すべきこと等をまとめたノートを教室内の教師の机の上に置いていた。年度末に引継ぎが終わったころ、A教諭が担任しているBさんの保護者が、「うちの子が、先生が自分の悪口をノートに書いていたと泣きながら帰ってきた。」「先生はうちの子のことをそんなふうに見ていたのか。」「重要な書類等の管理はどうなっているのか。」と激怒し、学校に来た。A教諭の行為が不適切である理由を明確にしたうえで、その行為が及ぼす影響と防止策についてあなたの考えを具体的に述べなさい。
課題Ⅰ
グローバル化の進展や技術革新等により、社会は急速に変化し、予測が困難な時代を迎えています。あなたは、このような時代を生き抜いていく子どもたちに育成すべき資質・能力とはどのようなものだと考えますか。また、その資質・能力を育成するために、あなたは学校教育の中でどのような実践をしますか。具体的に論じなさい。
課題Ⅱ
A教諭は、夏季休業中に帰省した際、友人が店長をしている飲食店を手伝ってほしいと依頼をされた。A教諭は断りきれず、アルバイトとして1 週間働き、友人(同店長)から約5万円の賃金を受け取った。A教諭の行為が不適切である理由を明確にしたうえで、その行為が及ぼす影響と防止策についてあなたの考えを具体的に述べなさい。
課題Ⅰ
発達障害のある児童生徒の教育的ニーズの高まりにより、京都市においては、平成30年度より、高等学校において通級による指導が開始されている。総合支援学校でない他校種の学校において、適切に特別支援教育を行うために、大切なことは何か、また、どのような指導・支援ができるのか、合理的配慮の考え方や個別の教育支援計画・個別の指導計画の活用を踏まえて、あなたの考えを述べなさい。
課題Ⅱ
A教諭は大学時代の友人と食事に出かけた。久しぶりの会食だったので盛り上がり、お酒も進み、会話も弾んできた。その友人も自治体は違うが、教員をしており、お互いの勤務校の様子や児童生徒の様子、日頃の悩み等を話し始めた。声もだんだん大きくなり、児童生徒の名前や馬鹿にしたような表現が出てきた。周りの客が注目する場面もあった。A教諭の行為が不適切である理由を明確にしたうえで、その行為が及ぼす影響と防止策についてあなたの考えを具体的に述べなさい。
課題Ⅰ
「歯と口の健康」について、小学校、中学校・高等学校、総合支援学校における指導方法について、課題や留意点をあげ、具体的に論じなさい。
課題Ⅱ
A教諭は、新年度に向けて次の担任へ引継ぎを行うために、児童生徒や家庭環境の様子、配慮すべきこと等をまとめたノートを教室内の教師の机の上に置いていた。年度末に引継ぎが終わったころ、A教諭が担任しているBさんの保護者が、「うちの子が、先生が自分の悪口をノートに書いていたと泣きながら帰ってきた。」「先生はうちの子のことをそんなふうに見ていたのか。」「重要な書類等の管理はどうなっているのか。」と激怒し、学校に来た。A教諭の行為が不適切である理由を明確にしたうえで、その行為が及ぼす影響と防止策についてあなたの考えを具体的に述べなさい。
課題Ⅰ
和食は、日本の伝統的な食文化であり、持続可能な社会を実現するための重要な食事形態である。将来にわたり、望ましい食生活を習得するために、栄養教諭の専門性を生かして学校給食における和食をどのように推進していくべきか、方法や留意点など、具体的に論述しなさい。
課題Ⅱ
A教諭は、新年度に向けて次の担任へ引継ぎを行うために、児童生徒や家庭環境の様子、配慮すべきこと等をまとめたノートを教室内の教師の机の上に置いていた。年度末に引継ぎが終わったころ、A教諭が担任しているBさんの保護者が、「うちの子が、先生が自分の悪口をノートに書いていたと泣きながら帰ってきた。」「先生はうちの子のことをそんなふうに見ていたのか。」「重要な書類等の管理はどうなっているのか。」と激怒し、学校に来た。A教諭の行為が不適切である理由を明確にしたうえで、その行為が及ぼす影響と防止策についてあなたの考えを具体的に述べなさい。
課題Ⅰ
幼稚園教育要領 第1章 第4 3には、「教師の役割」について述べられている。幼児の主体的な活動を促すための「教師の役割」について、具体的な子どもの姿や教師の姿を示し、あなたの考えを述べなさい。
課題Ⅱ
A教諭は、同僚のB教諭が昨晩、管理職から長時間、厳しく叱責されたという話を聞いて、これは不当なハラスメントではないかと疑いを持ち、周囲からも意見をもらおうと考え、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービスの略)にその内容を掲載した。SNSには、B教諭や管理職の名前は伏せて記載していたものの、これまでのA教諭の記載内容から、京都市立学校の教員であることは読み取ることができ、インターネット上で誰にでも閲覧できる状態となっていた。A教諭の行為が不適切である理由を明確にしたうえで、その行為が及ぼす影響と防止策についてあなたの考えを具体的に述べなさい。
2021(令和3)年実施
課題Ⅰ
京都市では、令和3年度《学校教育の重点》で「令和3 年度 重視する視点」を『子どもの「主体性」と「社会性」の育成を目指し、「自ら学ぶ力」と「自ら律する力」を学校・幼稚園全体の教育活動の中で高める』としています。あなたは、小学校期における「自ら学ぶ力」をどのように捉え、子どもたちの「自ら学ぶ力」を高めるためにどのような実践を行っていきますか。あなたの考えや取組を具体的に論述しなさい。
課題Ⅱ
ある教諭は一旦帰宅し、自宅から路線バスを使い外食に行く予定にしていたが、校務終了が遅くなり、職場からそのまま自転車で向かうことにした。距離はあるものの歩いて帰れる距離と判断し、食事と共に少し飲酒もした。食事が終わり、自転車を押して歩いて帰宅していたが、自宅近くまで帰ってきたときに急に雨が降り出し、急ぎ帰るために自転車に乗ることにした。夜道と雨のために視界が悪く、歩いている人と接触してけがをさせてしまった。この行為の何が非違行為に当たるか明確にした上で、この不祥事が及ぼす影響と、この事案を防ぐためにはどうすれば良かったか、あなたの考えを具体的に述べなさい。
課題Ⅰ
京都市では、全教職員が進める確かな学校教育の柱として『よりそい~多様な子どもを誰一人取り残さない教育を進める~』を掲げている。この教育を進めるために、あなたはどのように取り組むか、論述しなさい。
課題Ⅱ
ある教諭は一旦帰宅し、自宅から路線バスを使い外食に行く予定にしていたが、校務終了が遅くなり、職場からそのまま自転車で向かうことにした。距離はあるものの歩いて帰れる距離と判断し、食事と共に少し飲酒もした。食事が終わり、自転車を押して歩いて帰宅していたが、自宅近くまで帰ってきたときに急に雨が降り出し、急ぎ帰るために自転車に乗ることにした。夜道と雨のために視界が悪く、歩いている人と接触してけがをさせてしまった。この行為の何が非違行為に当たるか明確にした上で、この不祥事が及ぼす影響と、この事案を防ぐためにはどうすれば良かったか、あなたの考えを具体的に述べなさい。
課題Ⅰ
本市では、ICTを学びの基本ツールと位置付け、学習活動等で積極的に活用していく方針です。あなたは、生徒の豊かな学びの実現に向け、教育活動の中でどのようにICTを活用していきたいと考えますか。生徒に身に付けさせたい力と、そのためにあなた自身が身に付けるべき力に触れながら論じなさい。
課題Ⅱ
ある教諭は一旦帰宅し、自宅から路線バスを使い外食に行く予定にしていたが、校務終了が遅くなり、職場からそのまま自転車で向かうことにした。距離はあるものの歩いて帰れる距離と判断し、食事と共に少し飲酒もした。食事が終わり、自転車を押して歩いて帰宅していたが、自宅近くまで帰ってきたときに急に雨が降り出し、急ぎ帰るために自転車に乗ることにした。夜道と雨のために視界が悪く、歩いている人と接触してけがをさせてしまった。この行為の何が非違行為に当たるか明確にした上で、この不祥事が及ぼす影響と、この事案を防ぐためにはどうすれば良かったか、あなたの考えを具体的に述べなさい。
課題Ⅰ
知的障害のある児童生徒(または知的障害を主障害とした重複障害のある児童生徒)の社会参加と自立をめざした授業づくりの留意点および観点についてあなたの考えを述べなさい。
課題Ⅱ
ある教諭は一旦帰宅し、自宅から路線バスを使い外食に行く予定にしていたが、校務終了が遅くなり、職場からそのまま自転車で向かうことにした。距離はあるものの歩いて帰れる距離と判断し、食事と共に少し飲酒もした。食事が終わり、自転車を押して歩いて帰宅していたが、自宅近くまで帰ってきたときに急に雨が降り出し、急ぎ帰るために自転車に乗ることにした。夜道と雨のために視界が悪く、歩いている人と接触してけがをさせてしまった。この行為の何が非違行為に当たるか明確にした上で、この不祥事が及ぼす影響と、この事案を防ぐためにはどうすれば良かったか、あなたの考えを具体的に述べなさい。
課題Ⅰ
「心の健康」について、小学校・中学校・高等学校における指導を進めるにあたって、留意点をあげ、具体的に論じなさい。
課題Ⅱ
ある男性教諭のところに、数年前に卒業した女子生徒(以下「卒業生」)が進路についての相談に来た。教室で相談に乗っていたが、時間が遅くなったことと今後も相談に乗る約束をしたため、コミュニケーションアプリの連絡先を交換してこの日は終わった。その後も何度かコミュニケーションアプリを使い相談に乗ったり休日に会ったりしていた。ある日、男性教諭が卒業生に対し、男性教諭の自家用車内で服の中に手を入れ、身体を触るという行為を行った。卒業生が母親に相談して発覚した。この不祥事が及ぼす影響と、この事案を防ぐためにはどうすれば良かったか、あなたの考えを具体的に論じなさい。
課題Ⅰ
食品ロス削減は、持続可能な社会を実現するための重要な課題のひとつである。校内及び児童・生徒の家庭での食品ロスを削減するために、栄養教諭の専門性を生かしてどう対応していくべきか、方法や留意点など、具体的に論述しなさい。
課題Ⅱ
ある教諭は一旦帰宅し、自宅から路線バスを使い外食に行く予定にしていたが、校務終了が遅くなり、職場からそのまま自転車で向かうことにした。距離はあるものの歩いて帰れる距離と判断し、食事と共に少し飲酒もした。食事が終わり、自転車を押して歩いて帰宅していたが、自宅近くまで帰ってきたときに急に雨が降り出し、急ぎ帰るために自転車に乗ることにした。夜道と雨のために視界が悪く、歩いている人と接触してけがをさせてしまった。この行為の何が非違行為に当たるか明確にした上で、この不祥事が及ぼす影響と、この事案を防ぐためにはどうすれば良かったか、あなたの考えを具体的に述べなさい。
課題Ⅰ
幼稚園教育要領 第1章 第2 3には、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」について述べられている。「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」は、どのようなことに留意し、教師が指導を行う際に考慮するものか、具体的な子どもの姿を示し、あなたの考えを述べなさい。
課題Ⅱ
ある教諭は一旦帰宅し、自宅から路線バスを使い外食に行く予定にしていたが、校務終了が遅くなり、職場からそのまま自転車で向かうことにした。距離はあるものの歩いて帰れる距離と判断し、食事と共に少し飲酒もした。食事が終わり、自転車を押して歩いて帰宅していたが、自宅近くまで帰ってきたときに急に雨が降り出し、急ぎ帰るために自転車に乗ることにした。夜道と雨のために視界が悪く、歩いている人と接触してけがをさせてしまった。この行為の何が非違行為に当たるか明確にした上で、この不祥事が及ぼす影響と、この事案を防ぐためにはどうすれば良かったか、あなたの考えを具体的に述べなさい。
2020(令和2)年実施
課題Ⅰ
京都市では、令和2年度『学校教育の重点 第4章「生きる力」を育む15の取組』の中に「規範意識の育成」を掲げています。あなたなら、子どもたちに「規範意識」を育てるために、担任としてどのような実践を行っていきますか。あなたの考えを具体的に論述しなさい。
課題Ⅱ
教員の不祥事には、教員と児童生徒がSNSで直接やり取りを行ったことに起因するものがあります。こうしたことを踏まえ、このようなSNSのやり取りが及ぼす影響について、あなたの考えを具体的に述べなさい。
課題Ⅰ
京都市では、学校教育の重視する重点の一例として、「主体的・対話的で深い学びを重視した授業を通して、学びの質を高める」を掲げている。あなたは「学びの質」を高めるためにどのように取り組むか論述しなさい。
課題Ⅱ
近年、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の普及に伴い、教職員の不適切な使用や不祥事が発生しています。SNSの不適切な使用や不祥事に該当する事例を一つ挙げ、 そのことにより誰にどのような影響をもたらすか、あなたの考えを具体的に述べなさい。
課題Ⅰ
あなたが高校卒業時の進路選択にあたり生徒に大切にして欲しいと考えていることをひとつ挙げ、論じなさい。論述にあたっては、あなたがそれを大切にして欲しいと考える理由と、その実現のために教員が行う生徒への働きかけについて必ず触れること。
課題Ⅱ
教員の不祥事の一例として個人情報の漏洩があります。このような不祥事が及ぼす影響について、あなたの考えを具体的に述べなさい。
課題Ⅰ
障害のある児童生徒は、その障害によって、各教科等において育まれる資質・能力の育成につまずきが生じることがあります。障害のある児童生徒が学びを深め、指導内容を確実に習得できるようにするためには、どのような指導・支援をしていくことが大切であると考えるか、「自立活動」の視点を踏まえて、あなたの考えを述べなさい。
課題Ⅱ
教員の不祥事には、教員と児童生徒がSNSで直接やり取りを行ったことに起因するものがあります。こうしたことを踏まえ、このようなSNSのやり取りが及ぼす影響について、あなたの考えを具体的に述べなさい。
課題Ⅰ
「医薬品に関する教育」について、小学校と中学校のそれぞれにおける指導を進めるにあたって、留意点をあげ、具体的に論じなさい。
課題Ⅱ
教員の不祥事の一つとして体罰をはじめ、子どもたちへの身体に対する侵害や人格を否定する発言等、不適切な指導があります。こうした不適切な指導が及ぼす影響について、あなたの考えを具体的に述べなさい。
課題Ⅰ
特定の食品や食品群を嫌って食べない偏食のある児童に対する個別的な相談指導について、栄養教諭の専門性を生かしてどう対応していくべきか、方法や流れ、並びに留意点など、 具体的に論述しなさい。
課題Ⅱ
教員の不祥事には、教員と児童生徒がSNSで直接やり取りを行ったことに起因するものがあります。こうしたことを踏まえ、このようなSNSのやり取りが及ぼす影響について、あなたの考えを具体的に述べなさい。
課題Ⅰ
「幼稚園教育要領 第1章 第4節 4 幼児理解に基づいた評価の実施(1)」には、評価の実施にあたっての配慮事項が述べられている。幼稚園で評価を実施するにあたっては、どのようなことに留意するのか、具体的な方法を挙げながら、あなたの考えを述べなさい。
課題Ⅱ
教員の不祥事には、教員と児童生徒がSNSで直接やり取りを行ったことに起因するものがあります。こうしたことを踏まえ、このようなSNSのやり取りが及ぼす影響について、あなたの考えを具体的に述べなさい。
小論文を攻略する3つの対策ポイント
京都市の小論文は、試験時間が40分と短い上に、教育施策に関する深い理解と、教員としての高い倫理観が問われるのが特徴です。
過去問を分析すると、合格点を取るためには、次の3つのポイントを押さえた対策が欠かせません。
対策1:頻出2大テーマ(教育施策・不祥事)の「型」を準備する
京都市の小論文は、課題Ⅰで「市の教育施策に関する考え」、課題Ⅱで「不祥事への対応」を問う形式が定着しています。
それぞれ、あらかじめ論理的な文章構成の「型」を準備しておくことで、本番で焦らず、説得力のある答案をスピーディーに作成できますよ。
課題Ⅰ:教育施策テーマの構成案
課題Ⅰでは、京都市が示す教育方針や資料(「学校教育の重点」など)を踏まえ、自身の考えを述べる力が求められます。以下の構成で書く練習をしましょう。
- 【序論】課題の理解と方向性の提示
- テーマで問われている京都市の教育課題(例:「LD等支援の必要な子どもの学力向上」)の重要性を簡潔に述べます。
- その課題に対し、自身がどのような立場で、どのような実践を目指すのかを明確に示します。
- 【本論】具体的な実践内容
- 提示した実践内容を具体的に記述します。「学級経営」「授業」「他者との連携」など、複数の視点から述べられると、多角的な思考力をアピールできます。
- 「なぜその実践が課題解決に繋がるのか」という根拠を、自身の経験や教育理念と結びつけて説明しましょう。
- 【結論】実践の成果と今後の抱負
- 提案した実践を通して、子どもたちや学校にどのような良い影響(成果)が期待できるかを述べます。
- 最後に、京都市の教員として、継続的に学び、貢献していきたいという意欲を示して締めくくります。
課題Ⅱ:不祥事テーマの構成案
課題Ⅱは、事例に基づき、不適切な行為の理由、及ぼす影響、防止策を述べる形式です。文字数は200字程度と少ないため、要点を的確にまとめる必要があります。
- 不適切な理由の明確化
- 「個人情報の不適切な持ち出しであり、地方公務員法の守秘義務に反する」「児童生徒との私的なSNSのやりとりは、公私混同であり、特別の利害関係を生む危険性がある」など、行為の問題点を法令や服務規程に触れながら端的に指摘します。
- 及ぼす影響
- 「児童生徒や保護者、地域住民の学校教育に対する信頼を著しく損なう」「被害を受けた児童生徒に精神的な苦痛を与える」など、多方面への悪影響を述べます。
- 具体的な再発防止策
- 「個人情報は校内規定に従い、許可なく持ち出さない」「校内研修に参加し、服務規律の遵守を徹底する」「同僚間で相互にチェックし合う職場風土を作る」など、個人と組織の両面から具体的な防止策を提示します。
対策2:京都市の重要資料は必読!ポイントを絞って読み解こう
小論文、特に課題Ⅰで説得力のある論述をするには、京都市の教育施策への理解が不可欠です。
中でも、「京都市学校教育の重点」は最重要資料。必ず公式サイトから最新版をダウンロードし、読み込んでおきましょう。
京都市教育委員会:「学校教育の重点」
とはいえ、全てのページを丸暗記する必要はありません。 特に以下のポイントに注目して、自分ならどう実践するかを考える際のヒントにしましょう。
- その年度の「重視する視点」
- 「生きる力」を育む15の取組
- 自分が受験する校種で、特に強調されている項目
これらの内容を自身の言葉で説明したり、自身の教育実践と結びつけたりできるよう整理しておくと、他の受験者と差がつく、深みのある答案になりますよ。
対策3:40分で書き切るための時間配分トレーニング
京都市の小論文は、試験時間40分に対して、課題Ⅰ(600字程度)と課題Ⅱ(200字程度)の合計800字程度を書き上げる必要があり、時間との戦いです。
本番で実力を出し切るために、過去問を使って時間を計りながら書くトレーニングを繰り返しましょう。
以下に時間配分のモデルを提案します。ぜひ参考にしてください。
- ① 構成メモの作成(5分)
- いきなり書き始めるのではなく、まずは課題Ⅰ・Ⅱそれぞれの骨子をメモします。ここで論理の流れを固めることが、結果的に執筆時間の短縮に繋がります。
- ② 課題Ⅰの執筆(25分)
- 最も配点の高い課題Ⅰに時間をかけます。600字程度、9割以上の文字数を目標に、構成メモに沿って具体例を盛り込みながら書き進めます。
- ③ 課題Ⅱの執筆(10分)
- 課題Ⅱは要点を簡潔にまとめることが重要です。200字程度の中で、問われている3点(不適切理由、影響、防止策)を漏れなく記述しましょう。
この時間配分はあくまで一例です。ご自身が最も書きやすいペースを見つけるためにも、何度も練習してみてくださいね。
より普遍的な小論文の型や、文章作成のテクニックを基礎から学びたい方は、下記の記事をご覧ください。
まとめ:小論文対策は、早期準備と添削が大事
今回は、京都市教員採用試験の小論文について、最新の傾向、過去問、そして具体的な3つの対策ポイントを詳しく解説しました。
- 傾向の把握:試験時間40分、課題Ⅰ(教育施策)・課題Ⅱ(不祥事対応)の形式を理解する。
- 過去問の分析:「市の教育重点」の理解と、服務規律への意識が問われることを知る。
- 具体的な対策:頻出テーマの「型」を準備し、時間を計って書く練習を繰り返す。
教員採用試験の小論文は、ただ過去問を眺めるだけでは決して上達しません。大切なのは、実際に自分の手で答案を書き、それを客観的な視点で評価してもらうことです。
答案を書いても誰にも見せないのは、問題を解いても答え合わせをしないのと同じ。せっかくの努力を無駄にしないためにも、ぜひ第三者による添削を活用し、自分の答案を磨き上げてくださいね。
小論文が原因で不合格になることのないよう、早速今日から準備を始めましょう!
この記事が、あなたの合格への一助となれば幸いです。