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【令和8年度】静岡県教員採用試験の二次試験(最終)結果

【令和8年度】静岡県教員採用試験の二次結果

静岡県教育委員会は2025年8月8日、令和8年度(2025年実施)静岡県教員採用試験の第二次選考試験の結果(最終合格者)を発表しました。

この記事では、本日発表された最終結果を、前年度と比較しながら詳しく分析・解説していきます。

静岡県の教員志望者は参考にしてください。

過去の実施状況は下記の記事で詳しくまとめています。あわせて確認しましょう!

目次

【令和8年度】静岡県教員採用試験の二次試験(最終)結果

結論から言うと、令和8年度静岡県教員採用試験の最終倍率は約3.5倍でした。受験者総数1,898名に対し、最終合格者は538名という結果です。

データを基にさらに詳しく見ていきましょう。

全体の結果

区分受験者数合格者数倍率
全体1,898
(2,006)
538
(521)
3.5
(3.8)

*( )内は昨年度(令和7年度)の数値

校種・教科別の結果

小・中学校

教科受験者数合格者数倍率
小学校527
(557)
222
(193)
2.4
(2.9)
国語62
(50)
21
(22)
3.0
(2.3)
社会124
(127)
14
(11)
8.9
(11.5)
数学72
(78)
18
(18)
4.0
(4.3)
理科47
(54)
13
(15)
3.6
(3.6)
音楽30
(35)
8
(4)
3.8
(8.8)
美術8
(19)
6
(6)
1.3
(3.2)
保体138
(132)
9
(11)
15.3
(12.0)
技術6
(8)
5
(6)
1.2
(1.3)
家庭8
(4)
6
(4)
1.3
(1.0)
英語50
(56)
24
(19)
2.1
(2.9)

*( )内は昨年度の数値

高等学校

教科受験者数合格者数倍率
国語47
(50)
12
(19)
3.9
(2.6)
歴史59
(52)
7
(7)
8.4
(7.4)
地理11
(12)
5
(4)
2.2
(3.0)
公民19
(19)
4
(3)
4.8
(6.3)
数学65
(64)
12
(14)
5.4
(4.6)
物理16
(17)
7
(5)
2.3
(3.4)
化学25
(26)
8
(3)
3.1
(8.7)
生物17
(25)
2
(8)
8.5
(3.1)
地学3
(4)
2
(1)
1.5
(4.0)
保健体育106
(125)
5
(7)
21.2
(17.9)
音楽10
(-)
1
(-)
10.0
(-)
美術
(9)

(2)

(4.5)
書道
(-)

(-)

(-)
外国語40
(51)
14
(14)
2.9
(3.6)
家庭7
(14)
2
(5)
3.5
(2.8)
農業8
(10)
2
(2)
4.0
(5.0)
工業17
(16)
6
(4)
2.8
(4.0)
商業14
(24)
3
(6)
4.7
(4.0)
水産1
(2)
1
(1)
1.0
(2.0)
情報7
(10)
1
(1)
7.0
(10.0)
福祉6
(-)
1
(-)
6.0
(-)
ネイティブ1
(1)
0
(1)

(1.0)

*( )内は昨年度の数値

特別支援学校

教科受験者数合格者数倍率
小学部74
(66)
46
(43)
1.6
(1.5)
国語3
(6)
0
(1)

(6.0)
社会16
(12)
9
(7)
1.8
(1.7)
数学3
(6)
0
(3)

(2.0)
理科2
(3)
0
(1)

(3.0)
音楽3
(7)
2
(5)
1.5
(1.4)
美術4
(1)
1
(0)
4.0
(-)
保体43
(46)
27
(28)
1.6
(1.6)
技術
(1)

(0)

(-)
家庭1
(0)
0
(0)

(-)
英語
(6)

(2)

(3.0)
自立活動6
(4)
2
(4)
3.0
(1.0)

*( )内は昨年度の数値

養護教諭・栄養教諭

職種受験者数合格者数倍率
養護教諭164
(166)
9
(9)
18.2
(18.4)
栄養教諭38
(32)
1
(2)
38.0
(16.0)

*( )内は昨年度の数値


ここまで令和8年度の二次試験(最終)結果を速報値としてお伝えしました。しかし、単に数字を眺めるだけでは見えてこない、重要な変化や傾向があります。

ここからは、これらのデータを深掘りし、昨年度との比較も交えながら、今年の静岡県教員採用試験から読み取れるトレンドを分析していきます。

過去の実施状況は下記の記事で詳しくまとめています。あわせて確認しましょう!

【分析】結果から見える3つの注目ポイント

令和8年度の試験結果を多角的に分析すると、静岡県が求める教員像や、教科ごとの採用ニーズの変動が見えてきます。

特に、「専門職の超高倍率化」「小学校の門戸拡大」「教科による採用ニーズの二極化」という3つの大きな潮流が見て取れました。一つずつ、詳しく見ていきましょう。

① 栄養教諭の倍率は38.0倍に!保健体育も依然として超高倍率

今年度、最も過酷な選考となったのが栄養教諭です。合格者1名に対し38名が受験し、倍率は昨年度の16.0倍から38.0倍へと驚異的な上昇を見せました。採用枠の少なさが超高倍率を招いています。

また、例年通り保健体育も狭き門であり、高等学校では21.2倍(昨年17.9倍)、中学校でも15.3倍(昨年12.0倍)と、いずれも倍率が上昇し、激戦であったことがうかがえます。

同じく専門職である養護教諭18.2倍と、高水準を維持しています。

② 小学校はねらい目?倍率が2.4倍に大幅緩和

全体の倍率が微減する中、最も大きな変化を見せたのが小学校です。受験者数が昨年度の557名から527名に減少した一方、合格者数は193名から222名へと29名増加しました。

この結果、最終倍率は昨年度の2.9倍から2.4倍へと大きく緩和。

これは、静岡県が小学校教員の確保に特に力を入れていることの表れであり、受験生にとっては大きなチャンスだったと言えるでしょう。

③ 教科によって明暗。化学・音楽は易化、社会・生物は難化傾向

教科によって採用倍率の動向が大きく分かれました。

特に倍率が緩和されたのは、小・中学校の音楽で、昨年度の8.8倍から3.8倍へと大幅に易化。また、高等学校の化学も8.7倍から3.1倍へと大きく下がり、門戸が広がりました。

一方で、依然として高倍率で難化傾向にある教科も見られます。

小・中学校の社会は、11.5倍から8.9倍に緩和されたものの依然として高倍率です。また、高等学校の生物は3.1倍から8.5倍へと急上昇しており、教科によって採用状況の明暗がくっきりと分かれる結果となりました。

まとめ:今後の静岡県教員採用試験はこうなる

本記事では、令和8年度静岡県教員採用試験の二次試験(最終)結果を、昨年度との比較を交えながら分析してきました。

今回の結果から浮かび上がってきたのは、以下の3つの明確なトレンドです。

  • 小学校教員の積極採用:全体の合格者増を牽引しており、来年度以降もこの傾向が続く可能性があります。
  • 専門職・人気教科の激戦:栄養教諭や保健体育などの専門性が高い職種や、社会、生物といった教科では、引き続き狭き門となることが予想されます。
  • 教科ごとのニーズ変動:化学や音楽のように、年度によって倍率が大きく緩和される教科もあります。自身の専門性と県の採用計画を照らし合わせることが重要です。

これらのトレンドは、来年度以降の静岡県教員採用試験を目指す方々にとって、極めて重要な指針となります。

特に、小学校を志望する方にとっては追い風が吹いている状況です。一方で、高倍率が続く校種・教科を志望する方は、より一層徹底した対策が求められるでしょう。

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