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【令和8年度】富山県教員採用試験 一次試験結果|校種別の倍率と動向

【令和8年度】富山県教員採用試験の一次結果

富山県教育委員会は2025年8月1日、令和8年度富山県教員採用試験における第一次試験の合格者を発表しました。

この記事では、本日発表された一次試験の結果を、前年度と比較しながら詳しく分析・解説していきます。

富山県の教員志望者は参考にしてください。

過去の実施状況は下記の記事で詳しくまとめています。あわせて確認しましょう!

目次

【令和8年度】富山県教員採用試験の一次試験結果

結論から言うと、令和8年度富山県教員採用試験 一次試験の倍率は約1.2倍(通常受験)約1.5倍(大学3年次受験)でした。

データを基にさらに詳しく見ていきましょう。

全体の結果

校種受験者数合格者数倍率
通常受験632
(630)
512
(482)
1.2
(1.3)
大学3年次224
(204)
149
(93)
1.5
(2.2)

*( )内は昨年度の数値

校種別の結果

校種受験者数合格者数倍率
小学校184
(188)
169
(186)
1.1
(1.0)
中高一括264
(265)
214
(169)
1.2
(1.6)
特別支援29
(28)
25
(16)
1.2
(1.8)
養護教諭48
(40)
10
(13)
4.8
(3.1)
栄養教諭10
(13)
4
(6)
2.5
(2.2)
社会人97
(96)
90
(92)
1.1
(1.0)

*( )内は昨年度の数値

大学3年次受験

校種受験者数合格者数倍率
小学校127
(126)
89
(62)
1.4
(2.0)
中高一括89
(67)
56
(28)
1.6
(2.4)
特別支援5
(7)
4
(3)
1.3
(2.3)
養護教諭3
(3)
0
(0)
栄養教諭0
(1)
0
(0)

*( )内は昨年度の数値


ここまで令和8年度の一次試験結果を速報値としてお伝えしました。しかし、単に数字を眺めるだけでは見えてこない、重要な変化や傾向があります。

ここからは、これらのデータを深掘りし、昨年度との比較も交えながら、今年の富山県教員採用試験から読み取れる「未来への潮流」を分析していきます。

過去の実施状況は下記の記事で詳しくまとめています。あわせて確認しましょう!

【分析】一次試験の結果から見える3つの注目ポイント

令和8年度の試験結果を多角的に分析すると、富山県教育委員会がどのような人材を求め、どのような教育の未来を描いているのかが浮かび上がってきます。

特に、「人材確保の早期化」「専門性への期待」「経験の多様化」という3つの大きな潮流が見て取れました。一つずつ、詳しく見ていきましょう。

① 躍進する大学3年生!前年度から合格者が1.5倍以上に

今回最も注目すべきは、大学3年次受験の動向です。

合格者数は昨年度の93名から149名へと大幅に増加した一方で、倍率は2.2倍から1.5倍へと大きく緩和されました。

これは、優秀な人材を確保したい県が門戸を広げている明確なサインであり、学生にとっては昨年以上のチャンスがあったと言えるでしょう。

② 養護教諭は依然として狭き門。特別支援への関心は高まる

校種別に見ると、養護教諭の倍率は昨年度の3.1倍から4.8倍へとさらに上昇し、依然として最難関であることがわかります。

一方で、注目すべきは特別支援です。志願者は増加しているにもかかわらず、倍率は昨年度の1.8倍から1.2倍へと大きく緩和されています。

インクルーシブ教育への関心が高まる中、昨年よりも合格のチャンスが広がっている校種と言えるでしょう。

③ 社会人選考の合格率は90%超え!多様な人材を求める県の姿勢

社会人経験者を対象とした特別選考では、受験者97名に対し90名が合格と、合格率92.8%という非常に高い結果となりました。

これは、民間企業等での経験を持つ多様な人材を積極的に採用したいという、富山県の明確なメッセージと捉えることができます。

まとめ:分析結果から見る今後の富山県教員採用試験の予想

本記事では、令和8年度富山県教員採用試験の一次試験結果を、昨年度との比較を交えながら分析してきました。

今回の結果から浮かび上がってきたのは、以下の3つの明確なトレンドです。

  • 人材確保の早期化:大学3年次受験の合格者増は、意欲の高い学生を早い段階で確保したいという県の強い意志の表れです。
  • 専門性への期待:特に特別支援分野への志願者増は、多様な子どもたち一人ひとりに寄り添うための専門性を重視する姿勢を示しています。
  • 経験の多様化:社会人選考の高い合格率は、画一的ではない多様な視点や経験を学校現場に求めていることの証左です。

これらのトレンドは、来年度以降の富山県教員採用試験を目指す方々にとって、極めて重要な指針となります。

早期からの計画的な準備、自身の専門性の追求、そして社会経験を含めた「自分ならではの強み」をどう教育に活かすかという視点が、今後ますます重要になるでしょう。

なお、今回の一次試験を通過した受験者は、8月23日(土)・24日(日)の二次試験に臨み、最終的な合格発表は9月下旬に行われる予定です。

変化の時代にある富山県の教育現場が、どのような新しい才能を迎えるのか、その動向に今後も注目していきたいと思います。

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