大阪府教員採用試験の面接テストは、二次試験に個人面接と模擬授業が実施されます。
試験時間や配点、評価基準を知らずに対策を始めてしまうと、的外れな準備になる恐れがあります。
この記事では、面接対策を始める前に押さえておきたい以下の情報をまとめました。
- 試験時間
- 評価基準・判定
- 過去の質問・テーマ
試験の全体像を正しく理解して、合格への戦略を立てるための資料として活用してください。
大阪府教員採用試験の個人面接とは
大阪府教員採用試験の個人面接は、自己PRや志望動機から教職員としての適性や素質、人間性などを評価する人物試験です。
全校種・教科を対象に、第2次試験で実施されます。
試験時間や実施形式、実施日など、受験前に押さえておきたい基本情報を紹介します。
個人面接の概要
面接時間は一人20分程度あり、3人の面接官から様々な質問が飛んできます。
| 試験時間 | 15分〜20分程度 |
|---|---|
| 面接官 | 3人 |
| 形式 | 質疑応答形式 |
| 配点 | 315点満点 |
個人面接の日程
2026年7月29日(水)から順次実施します。
試験日は第2次試験の受験票に記載されるので見落とさないようにしましょう。



第1次選考が免除の方の面接テストを6月29日(月)から順次実施します。
個人面接の流れ
個人面接は、模擬授業の後に続けて実施されます。
5分前まで控室で待機します。順番が来たら試験室へ移動し、入室。
入室後、受験番号と氏名を伝えます。
3人の面接官から質問されるので応答します。
個人面接で重要な面接個票とは
大阪府教員採用試験の面接個票とは、事前に記入し提出する書類のことです。
面接官はこの書類をもとに、受験者の経験や考え方について質問します。
面接資料として使用されるため、提出して終わりではありません。面接でどのように質問されるかまで考えながら作成することが大切です。
面接個票の内容
面接個票は、6月上旬ごろに大阪府教育委員会のサイトからダウンロードできます。
作成した面接個票は、面接当日に提出します。
主な記入項目は次のとおりです。




特に「志望動機」と「自己PR」は、自分の考えや強みを伝える項目として重視されやすい項目です。
面接個票の作成ポイント
面接個票は、面接で深掘りされることを前提に作成しましょう。
- 内容に一貫性を持たせる
-
例えば、「子どもの成長を支えたい」という志望動機を書いた場合。教育実習や学習支援ボランティアなど、その思いにつながる経験を自己PRでも示すと説得力が増します。
- 具体的な経験を書く
-
「部活動を頑張った」と書くよりも、「部長として練習計画の見直しを行い、部員同士が意見を出し合える環境づくりに取り組んだ」と書くほうが経験や役割が伝わりやすくなります。
- 提出前に見直す
-
誤字脱字や記入漏れがないか確認しましょう。また、印刷方法や提出部数についても募集要項を確認しておくことが大切です。



受験報告によれば、「面接個票に書いた内容について詳しく質問された」「想定以上に追加質問が多かった」という声が複数ありました。
面接個票は、自分ではうまく書けていると思っていても、内容の一貫性や具体性に課題が残っていることがあります。
実際、僕が添削していると「志望動機と自己PRのつながりが弱い」「経験は書けているが学びが伝わりにくい」といったケースをよく見かけます。
面接個票の内容に不安がある方は、提出前に添削を活用してみてください。
個人面接の評価基準
大阪府教員採用試験の個人面接では、次の観点から評価されます。
- 社会人として望ましい態度であるか
- 望ましい対人関係を築ける資質を備えているか
- 教育を取り巻く状況や課題を理解しているか
- 教職について理解し、意欲をもって取り組む姿勢はあるか
- 教員としてふさわしい実践的なコミュニケーション能力を備えているか
面接対策では回答内容ばかりに目が向きがちですが、どの評価項目をアピールできているかという視点も大切です。
例えば、教育実習の経験を話す場合でも、単に経験を説明するだけでは十分ではありません。
その経験からどのような学びを得たのか、児童生徒や同僚とどのように関わったのかまで伝えることで、「教職への理解」や「コミュニケーション能力」などをアピールできます。
回答を作成したら、どの評価項目につながる内容なのかを確認しながら面接練習を進めましょう。



「この回答で何を評価してもらうのか」を意識すると、回答の方向性が明確になります。
個人面接の過去問(質問例)
大阪府教員採用試験の個人面接で出題された過去問(質問例)をまとめています。
受験者から寄せられた報告を見ると、志望動機や教育実習、自己PR、教育課題などに関する質問が多く見られます。
受験者報告から見る面接の流れ
ここでは、実際に受験した方(令和8年度採用)から寄せられた報告をもとに、面接の流れを抜粋して紹介します。
小学校
- 教員を目指した理由を教えてください。
- 大阪府を志望した理由を教えてください。
- 教育実習で印象に残っている出来事はありますか。
- その経験からどのようなことを学びましたか。
- 教育実習中に苦労したことはありましたか。
- その際、どのように対応しましたか。
- あなたの強みを教えてください。
- その強みを発揮した具体的な経験はありますか。
- 学級経営で大切にしたいことは何ですか。
- 児童同士のトラブルが起きた場合、どのように対応しますか。
- 大阪府の教育課題としてどのようなものがあると思いますか。
- その課題に対して教員としてどのように関わりたいですか。
- 最後に伝えたいことはありますか。
高等学校(英語)
- 教員を目指した理由を教えてください。
- 英語科教員として大切にしたいことは何ですか。
- 国際理解教育についてどのように考えていますか。
- そのように考える理由を教えてください。
- ICTを活用した授業づくりについて教えてください。
- 実際に活用した経験はありますか。
- 生徒からいじめの相談を受けた場合、どのように対応しますか。
- 大阪府の教育課題として何があると思いますか。
- その課題に対して教員としてどのように関わりたいですか。
- 最近関心を持った教育に関する話題はありますか。
養護教諭
- 模擬授業の感想を教えてください。
- 模擬授業で伝えたかったことは何ですか。
- 模擬授業の練習は誰に見てもらいましたか。
- どのような助言を受けましたか。
- 大阪府の志望理由と自己PRをしてください。
- あなたが大切にしている教育観について教えてください。
- その考えにつながる経験はありますか。
- あなたの強みについて教えてください。
- その強みを発揮した経験はありますか。
- 大阪府の教育課題についてどう考えていますか。
- 保健組織活動の活性化について教えてください。
受験報告を見ると、一問一答で終わるというよりも、回答内容に対して追加質問が行われるケースが多く見られました。
また、面接個票に記載した内容や教育実習の経験、模擬授業の内容について詳しく質問される傾向があります。
そのため、想定質問への回答を準備するだけでなく、「なぜそう考えるのか」「具体的な経験はあるか」といった追加質問にも答えられるよう整理しておくことが大切です。
質問一覧
| 自己PRに関する質問 | ・あなたの長所と短所は何ですか。 ・あなたの強みと弱みは何ですか。また、その弱みを乗り越えるために何か努力や工夫をしていますか。 ・あなたの強みを3つ言ってください。 ・今まで一番がんばったと思うことは何ですか。それは今でも続けていますか。 ・これまでの人生の中で、自分自身の成長につながった経験は何ですか。 |
|---|---|
| 対人関係能力に関する質問 | ・周りの協力により乗り越えられた経験はありますか。 ・集団で協力して、乗り越えた経験はありますか。 ・チームで成し遂げたことは何かありますか。 ・チームで頑張った経験はありますか。 ・教育活動以外でみんなで成し遂げたことと、その中での役割について教え |
| 教職・教育時事に関する質問 | ・大阪府の教育課題に、「不登校の増加」が挙げられるが、考えられる原因は何だと思うか。 ・いじめが起こったとき、どのように対応しますか。 ・いじめ防止のためにどのようなことを行いますか。 ・「チーム学校」と聞いてどのようなことをイメージしますか。 ・インクルーシブ教育のために取り組んでいることはあ |
| 志望動機に関する質問 | ・志望動機を述べてください。 ・志望動機と自己PR ・大阪府の志望動機を述べてください。 ・出身地とは異なりますが、大阪府を受けた理由は何ですか。 ・大阪市でなく、大阪府を志望する理由は何です |
| その他 | ・待っているとき、何を考えていましたか。 ・緊張していますか。 ・教育実習はどこに行きましたか。 ・出身学部はどのような学部ですか。 ・あなたは勉強ができた方ですか。 |
この他の質問は以下の記事でまとめています。
大阪府教員採用試験の模擬授業
大阪府教員採用試験の模擬授業は、教師としての指導技術や専門性を評価する人物試験です。
第二次試験にある面接テストの冒頭で実施されます。
模擬授業の試験時間
試験時間は4分30秒と非常に短く、事前に公表されたテーマに基づいて授業を行います。
| 試験時間 | 4分30秒 |
|---|---|
| 面接官 | 3人 |
| 形式 | 教科指導型 |
| 配点 | 105点満点 |
模擬授業の流れ
あらかじめ模擬授業のテーマが発表されます。
- テーマと関係ない導入は不要である。
- 持ち込みはA4サイズのメモ1枚と貴重品のみ。
- 入室後は受験番号、氏名、校種、教科、科目を言って始めること。
- 模擬授業中、面接官は何も反応しないこと。
- 終了後、ホワイトボードを消すこと。
準備した内容に基づき、4分30秒で模擬授業を行います。終了の合図と同時に授業を終え、その後すぐに個人面接が始まるという、非常に密度の濃い時間です。
模擬授業の評価基準
- 授業実践の基本的な力量が備わっているか
- 適切な声の大きさや話す速さで、児童生徒の方を向いて授業をしているか
- 与えられたテーマに沿った内容で構成された模擬授業をしているか
- 児童生徒の意欲を高め、関心を引きつけられるか
- 児童生徒の意欲を高め、関心をひきつけるための工夫やしかけがあるか
- 授業内容を理解させようと努力している姿勢があるか
- 児童生徒に対して適切な言葉で理解させようとしているか
- 教員として相応しい適切な言葉で授業をしているか
- 対象学年等が考慮された言葉遣いで、ポイントを押さえた説明ができているか
模擬授業の過去問(テーマ)
課題一覧
| 2025年実施 (令和8年度) | 模擬授業の課題一覧(PDF) |
|---|---|
| 2024年実施 (令和7年度) | 模擬授業の課題一覧(PDF) |
| 2023年実施 (令和6年度) | 模擬授業の課題一覧(PDF) |
| 2022年実施 (令和5年度) | 模擬授業の課題一覧(PDF) |
| 2021年実施 (令和4年度) | 模擬授業の課題一覧(PDF) |
授業直後の振り返り
模擬授業が終了すると、そのまま個人面接に移行します。最初の質問では、多くの場合「模擬授業の振り返り(反省点)」が求められます。
- 「今の授業のねらいは何ですか?」
- 「自己採点すると何点ですか?その理由は?」
- 「もっと時間があればどうしたかったですか?」
授業がうまくいかなかったとしても、この振り返りで「改善点」を具体的に語ることができれば、リカバリーが可能です。
授業の練習をする際は、必ず「自画自賛・反省」の言語化もセットで行いましょう。
面接テスト対策でよくある悩み・相談
大阪府教員採用試験の面接テスト対策を進める上で、多くの受験生が抱く悩みや相談内容をまとめました。
知りたい項目から読み進めてください。
Q-1.面接対策はいつから始めるべきですか?
A-1.筆記試験対策と並行して、今すぐ始めるべきです。
「面接は準備が9割」と言われます。自己分析やエピソードの整理、それを言語化する作業には膨大な時間がかかるため、試験の1ヶ月前程度からでは間に合いません。
まずは「敵を知る(試験内容の把握)」と「己を知る(自己分析)」のステップから始めてみてください。
合格への5ステップや時期別のロードマップは、こちらの「【2026年版】教員採用試験の面接対策はいつから?攻略法を徹底解説!」で解説しています。
Q-2.面接で落ちる人(受かる人)の特徴は?
A-2.「一緒に働きたいと思えるかどうか(未来の同僚としての信頼感)」です。
落ちる人の典型例として、「回答がマニュアル的で自分の言葉がない」「教育への情熱やビジョンが感じられない」といった特徴が挙げられます。
逆に受かる人は、非言語的なコミュニケーション(表情や話し方)も意識しつつ、自身の経験に基づいた「納得感のある言葉」で語れる人です。
さらに詳しい「落ちる人の特徴6選」と「受かる人の共通点」は、こちらの「【元面接官が解説】教員採用試験の面接で落ちる人・受かる人の違い10選」で解説しています。
Q-3.志望動機や自己PRはどう書けばいいですか?
A-3.志望動機や自己PRは面接のベースとなる重要な項目です。
- 「なぜ教員なのか」
- 「なぜ大阪府なのか」
- 「自分の強みはどう活かせるか」
これらのことについて一貫性を持って書く必要があります。面接本番で深掘りされることを前提に、具体的なエピソードを準備しておきましょう。
自分で書いた内容に自信がない場合は、こちらの添削サポート付きnoteを利用して第三者の視点を入れるのも有効な手段です。
頻出質問の模範回答はありますか?
頻出の30問を厳選し、回答のポイントを解説した記事を用意しています。
ただし、模範解答を丸暗記するのは危険です。大切なのは、「なぜその質問をされるのか(意図)」を理解し、「どう答えれば評価されるのか(ポイント)」を押さえて、自分の言葉で話すことです。
こちらの「【簡単】教員採用試験の面接頻出質問30選|回答例とポイント解説」では、質問の意図まで深掘りして解説しているので、回答作成の参考にしてください。
オススメの参考書はありますか?
大阪府教員採用試験の面接対策に特化したnoteがオススメです!
こちらのnote(参考書)には、実際に面接で聞かれた質問が167個も掲載されているだけでなく、多くの受験者が悩む質問へのOK例・NG例も具体的に解説されています。



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面接テストで落ちないために
大阪府教員採用試験の面接テストは、個人面接と模擬授業が実施されています。
筆記試験の点数が高くても、面接で評価されないことには合格できません。とくに一次試験の点数は最終合否に関係がないため、この面接テストと専門教科の点数が重要です。
過去問を繰り返し確認し、自分の言葉で誠実に答えられる状態をつくっておきましょう。
で、ここからどうするか。
定番質問に対するOK/NGの回答例や回数無制限の個別添削が受けられるnoteを用意しました。「この答え方で合ってる?」が全部クリアになります。
試験内容や過去問、倍率などの記事もあります。気になるところから読んでみてください。









