- 「大阪府教員採用試験の面接はどんな内容?」
- 「どんな質問が聞かれるの?」
面接対策をする前に知っておきたい情報は多いはずです。
そこで本記事では、大阪府教員採用試験の面接試験(個人面接)の概要や当日の流れ、過去の受験者から集めた質問一覧を紹介します。
大阪府の面接では、事前に提出する「面接個票」の内容が非常に重要です。この記事を参考に、自信を持って試験当日を迎えられるよう準備を始めましょう。
▼面接の流れやマナーに不安がある方は、まず以下の記事で基本を押さえましょう。


【大阪府教採】個人面接の概要
大阪府教員採用試験の個人面接は、自己PRや志望動機から教職員としての適性や素質、人間性などを評価する人物試験です。
試験時間は15分〜20分程度、面接官は3人です。
| 試験時間 | 15分〜20分程度 |
|---|---|
| 面接官 | 3人 |
| 形式 | 個人面接 |
| 配点 | 315点満点 |
評価基準
大阪府教員採用試験の面接では、「教員としてふさわしい人物かどうか」がA〜Eの5段階で評価されます。
評価の軸は大きく5つあり、それぞれの観点で、受験者の考え方・経験・表現力などが丁寧に見られます。以下に、それぞれの観点で求められるポイントを整理します。
- 社会人として望ましい態度であるか。
- 望ましい対人関係を築ける資質を備えているか。
- 教育を取り巻く状況や課題を理解しているか。
- 教職について理解し、意欲をもって取り組む姿勢はあるか。
- 教員としてふさわしい実践的なコミュニケーション能力を備えているか。
1.社会人として望ましい態度であるか
- 礼儀正しさや言葉遣い、身だしなみ、落ち着いた所作など、基本的な社会性が備わっているかが見られます。
- 面接の場面にふさわしい態度で受け答えができているか、誠実な姿勢があるかが重要なポイントです。
2.望ましい対人関係を築ける資質を備えているか
- 子ども・保護者・同僚・地域住民など、多様な立場の人と協力的な関係を築く力があるかが問われます。
- 自分の考えを一方的に述べるのではなく、相手の立場や気持ちに配慮した言動ができるかも評価対象となります。
3.教育を取り巻く状況や課題を理解しているか
- 不登校、いじめ、学力格差、ICT教育、インクルーシブ教育など、現代の教育課題に対する理解があるかが見られます。
- 表面的な知識ではなく、具体的に自分がどう向き合いたいか、どんな教師を目指したいかという視点が求められます。
4.教職について理解し、意欲をもって取り組む姿勢はあるか
- 教員の役割や責任を理解しているか、また、その職務に対して高い使命感や意欲があるかが問われます。
- 「なぜ教員になりたいのか」「どのように子どもと関わりたいか」といった動機の明確さや、継続的に学ぶ姿勢が重視されます。
5.教員としてふさわしい実践的なコミュニケーション能力を備えているか
- 論理的に分かりやすく話せる力や、相手の反応を見ながら丁寧にやり取りする力が求められます。
- 内容だけでなく、「伝え方」や「受け止め方」にも意識を払い、双方向的な対話ができているかが大切です。
出典元:大阪府教育委員会資料より作成
面接個票が重要
面接個票(面接カード)とは、面接試験で使われる資料のことです。
記載内容は、「志望理由」や「自己PR」、「教員としてどのように取り組みたいか」など多岐にわたります。


実際の試験では、提出した面接個票に基づいて過去の経歴や経験、志望動機、今後の抱負など幅広く質問されます。わかりやすくアピールできる内容を作成しましょう。
▼詳しい書き方やポイントは下記記事を参考にしてください。


【大阪府教採】個人面接の過去問(質問)
過去の受験者から収集した面接の質問項目を抜粋してまとめています。
模範回答例を参考にしながら学習したい場合は、「note」で詳しい解説を公開しています。ぜひご活用ください。
自己PRに関する質問
- あなたの長所と短所は何ですか。
- あなたの強みと弱みは何ですか。また、その弱みを乗り越えるために何か努力や工夫をしていますか。
- あなたの強みを3つ言ってください。
- 今まで一番がんばったと思うことは何ですか。それは今でも続けていますか。
- これまでの人生の中で、自分自身の成長につながった経験は何ですか。
対人関係能力に関する質問
- 周りの協力により乗り越えられた経験はありますか。
- 集団で協力して、乗り越えた経験はありますか。
- チームで成し遂げたことは何かありますか。
- チームで頑張った経験はありますか。
- 教育活動以外でみんなで成し遂げたことと、その中での役割について教えてください。
教職・教育時事に関する質問
- 大阪府の教育課題に、「不登校の増加」が挙げられるが、考えられる原因は何だと思うか。
- いじめが起こったとき、どのように対応しますか。
- いじめ防止のためにどのようなことを行いますか。
- 「チーム学校」と聞いてどのようなことをイメージしますか。
- インクルーシブ教育のために取り組んでいることはありますか。
志望動機に関する質問
- 志望動機を述べてください。
- 志望動機と自己PR
- 大阪府の志望動機を述べてください。
- 出身地とは異なりますが、大阪府を受けた理由は何ですか。
- 大阪市でなく、大阪府を志望する理由は何ですか。
その他(導入質問、経歴確認、締めくくりなど)
- 待っているとき、何を考えていましたか。
- 緊張していますか。
- 教育実習はどこに行きましたか。
- 出身学部はどのような学部ですか。
- あなたは勉強ができた方ですか。
【大阪府教採】個人面接まとめ
大阪府教員採用試験の個人面接は、人物評価の比重が非常に高く、単なる暗記では太刀打ちできません。
特に重要なのは、自分の体験や考えを「自分の言葉で伝える力」です。これは一夜漬けでは身につきません。
まずは今回紹介した過去問や面接個票の作成を通して、「自分ならどう表現するか」を言語化することから始めてください。対策した時間は、必ず自信につながります。
▼「面接個票の添削をしてほしい」「志望動機が思いつかない」という方は、以下のnoteで詳しく解説しています。


▼【大阪府】面接以外の試験対策(倍率や傾向)も忘れずにチェックしておきましょう。

