本記事では、堺市教員採用試験の小論文に関する情報をまとめています。
具体的には、小論文の傾向(文字数や試験時間、出題形式、配点など)と過去のテーマを詳しく紹介しているので、小論文対策の役に立ててください。
堺市教員採用試験 小論文の傾向
堺市教員採用試験の小論文は、第二次選考の専門教科試験の中で行われます。筆記試験では判断できない、論理的思考力や読解力、教師としての適性などを総合的に評価します。
- 「小学校」、「特別支援学校小学部」、「小学校外国語推進」のみ実施。
試験時間 | 120分(専門教科試験の中で実施) |
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文字数 | 500字 |
問題数 | 1題 |
評価基準 | ・テーマを正しく理解し、自らの経験に基づいた具体的かつ客観的な考えを述べているか。 ・論旨の通った文章となっているか。 ・正確で適切な表記、表現となっているか(文字の丁寧さ、句読点の使い方、誤字脱字がないか等を含む)。 |
小論文の文字数と試験時間
文字数は制限があり、500字程度で書かなければなりません。試験時間は専門教科を含めて120分なので、時間配分を意識して書くことがとても重要です。
小論文の出題形式
出題数は1題で、教育課題に対し、教師としてどのように取り組んでいくかを書かせる傾向にあります。堺市の教育施策に関するテーマも出る場合があるので、堺市の資料も読みこんでおくといいでしょう。
小論文の評価基準・配点
小論文は以下の観点に沿って評価します。
- テーマを正しく理解し、自らの経験に基づいた具体的かつ客観的な考えを述べているか。
- 論旨の通った文章となっているか。
- 正確で適切な表記、表現となっているか(文字の丁寧さ、句読点の使い方、誤字脱字がないか等を含む)。
最終的に専門教科を含めて400点満点で評価しますが、小論文の評価が著しく点数が低いと即不合格です。
評価が悪くなる理由としては、テーマの把握ができていなかったり、文字数が少ないだったりすることが挙げられます。また、字が汚い(丁寧であればOK)、誤字脱字が多いっていうのもよくないので、注意しながら書きましょう。
堺市教員採用試験 小論文の過去問
堺市教員採用試験における小論文の過去問を紹介します。
小論文の過去問(2024年度)
全ての子どもたちの可能性を引き出す、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実に向けて、教員にはICTを効果的に活用した授業づくりが求められている。上記視点をふまえ、あなたは、教員として、一人一台端末を効果的に活用した教科等の 授業をどのように行うか、具体的な学習場面を挙げながら、考えを500字程度で述べなさい。
小論文の過去問(2023年度)
『令和の日本型学校教育』の構築を目指して〜全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現〜(答申)」(令和3年1月26日中央教育審議会)では、「『個別最適な学び』と『協働的な学び』を一体的に充実し、『主体的・対話的で深い学び』の実現に向けた授業改善につなげていくことが必要である。」と明記されている。あなたは、小学校教員として、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて、「個別最適な学び」と「協働的な学び」を一体的に充実させる授業をどのように行うか具体的に500字程度(450字以上550字以内)で述べなさい。
小論文の過去問(2022年度)
『インクルーシブ教育システム』とは、「人間の多様性の尊重等の強化、障害 者が精神的及び身体的な能力等を可能な最大限度まで発達させ、自由な社会に 効果的に参加することを可能とするとの目的の下、障害のある者と障害のない者が共に学ぶ仕組み」のことです。上記をふまえ、あなたは、小学校の学級担任として、どのような学級づくり をすすめるかについて、学習指導の具体例も挙げなから、あなたの考えを500字程度(450字以上550字以内)で述べなさい。
小論文の過去問(2021年度)
「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説・総則編」(文部科学省・平成29年7 月)では、「児童に知・徳・体のバランスのとれた『生きる力』を育むことを目指 すに当たっては、各教科等の指導を通してどのような資質・能力の育成を目指 すのかを明確にしながら教育活動の充実を図ること、その際には児童の発達の 段階や特性等を踏まえ、『知識及び技能』の習得と『思考力、判断力、表現力等』 の育成、『学びに向かう力、人間性等』の涵養という、資質・能力の三つの柱の 育成がバランスよく実現できるよう留意すること」と示されています。このこ とをふまえ、あなたは、小学校教員としてどのような授業づくりを行いますか。 上記、資質・能力の三つの柱をバランスよく育成するための具体的な授業づく りの工夫について、「主体的・対話的で深い学び」の視点に基づいて500字程度(450字以上550字以内)で述べなさい。
小論文の過去問(2020年度)
平成29年度の文部科学省の調査では、不登校児童生徒数は全国で14万人を超 え、学校教育の最重要課題の一つとなっています。あなたは小学校の学級担任 として、不登校を未然に防ぐために、どのような取組を行いますか。具体的な 取組と、その取組を行う理由にも触れながら500字程度(450字以上550字以内)で述べなさい。
過去問で答案を書いたら添削を受けよう!
堺市教員採用試験 小論文対策を始めよう!
今回は、堺市教員採用試験における小論文の傾向と過去のテーマをまとめていました。
教員採用試験の小論文対策は、やるべきことが想像しているよりも多いです。
過去問を眺めるだけでは、小論文を攻略することはできません。過去問を使って答案を作成し、その上で添削を受けることで徐々に上達します。
小論文で落ちる人ほど、書いたら書きっぱなしってことが多いです。答案を書いて誰にも見せないというのは、問題を解いても答え合わせをしないのと同じなので注意しましょう。
小論文が原因で不合格にならにように、早めに(遅くても試験の3ヶ月前を推奨)準備を始めてください。
以上、堺市教員採用試験の小論文についてでした。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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