本記事では、川崎市教員採用試験の小論文に関する情報をまとめています。
具体的には、小論文の傾向(文字数や試験時間、出題形式、配点など)と過去のテーマを詳しく紹介しているので、小論文対策の役に立ててください。
川崎市教員採用試験 小論文の傾向
川崎市教員採用試験の小論文は、第一次選考で行われ、第二次選考で採点されます(※)。筆記試験では判断できない、論理的思考力や読解力、教師としての適性などを総合的に評価します。
- 小論文A(特別選考)は一次で採点されます。
試験時間 | 60分 |
---|---|
文字数 | 600字 |
問題数 | 1題 |
評価基準 | ・テーマの把握 ・表現力 ・論文の構成 ・教員としての資質 |
配点 | 300点満点 |
小論文の文字数と試験時間
文字数は制限があり、600字以内で書かなければなりません。対する試験時間は60分なので、文字数に対する試験時間が極めて短いのが川崎市の特徴です。
540字以上を目安に書くといいでしょう!
小論文の出題形式
出題数は1題ですが、校種によってテーマは異なります。
出題形式は、おおむね教育問題や学校教育の在り方に関する課題を扱うテーマが出題される傾向にあります。
小論文の評価基準・配点
小論文は以下の観点に沿って評価します。
観点 | 評価基準 |
---|---|
テーマの把握 | ・テーマを深く理解しているか ・テーマに関する知識や見識はあるか。 |
表現力 | ・わかりやすく適切な表現をしているか。 ・内容に具体性があるか。 |
論文の構成 | ・説得力のある構成になっているか。 ・テーマについて自分の考えを述べているか。 |
教員の資質 | ・教員としての資質が感じられるか。 |
最終的に10~50点満点に換算して評価しますが、著しく評価が低いと即不合格です。
評価が悪くなる理由としては、テーマの把握ができていなかったり、文字数が少ない(400字以下)だったりすることが挙げられます。また、字が汚い(丁寧であればOK)、誤字脱字が多いっていうのもよくないので、注意しながら書きましょう。
川崎市教員採用試験 小論文の過去問
川崎市教員採用試験における小論文の過去問を紹介します。
小論文の過去問(2024年度)
<小論文A(特別選考)>
不登校の児童生徒数が増加する中「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策」が求められています。このことについて、あなたはどのようなことが大切だと考えますか。また、そのためにどのような取組をしますか。具体的に600字以内で述べてください。
<小論文B>
川崎市の求める教師像に「子どもの話にきちんと耳を傾けることができる」があります。このことについて、あなたはどのようなことが大切だと考えますか。また、そのためにどのような取組をしますか。具体的に600字以内で述べてください。
小論文の過去問(2023年度)
<小論文A(特別選考)>
川崎市は令和元年に「SDGs未来都市」に選定され、多くの学校も「かわさきSDGsパートナー」になっています。SDGsについて学校での教育活動の中で、どのように取り組んでいきますか。また児童生徒にどのように指導していきますか。具体的に600字以内で述べてください。
<小論文B>
全ての児童生徒の個性が生かされ、多様性が尊重される学級にするためには、どのようなことが大切だと考えますか。またそのためにどのような取組をしますか。具体的に600字以内で述べてください。
小論文の過去問(2022年度)
<小論文A(特別選考)>
「かわさきGIGAスクール構想」では、「3つのステップ」で段階的に学びを変容さ
せていきます。このことをふまえて、子どもたちにどのような力をつけることが大切だと
考えますか。またどのような取組を行いますか。具体的に600字以内で述べてくださ
い。
<小論文B>
かわさき教育プランでは、「地域とともにある学校」への転換を進めています。これを実現するためには、どのようなことが大切だと考えますか。またそのためにどのような取組をしますか。具体的に600字以内で述べてください。
小論文の過去問(2021年度)
<小論文A(特別選考)>
川崎市教員育成指標「ステージ0(着任時)」では、着任時に身につけてほしい資質能力を示しています。あなたのこれまでの社会人経験(教員経験に限らない)で培ったものの中で、強みとして生かしていける資質能力はどのようなものですか。また、それをどのような場面で生かしていけますか。具体的に600字以内で述べてください
<小論文B>
すべての子どもが「わかる、できる、楽しい」と思える授業にするためには、どのようなことが大切だと考えますか。また、そのためにどのような取組をしますか。具体的に600字以内で述べてください。
小論文の過去問(2020年度)
<小論文A(特別選考)>
「かわさき教育プラン」の基本目標の一つに「共生・協働」の精神を育むとあります。このことについて、あなたはどのようなことが大切だと考えますか。また、そのためにどのような取組をしますか。具体的に600字以内で述べてください。
<小論文B>
学級担任として、すべての児童生徒が「自分には良いところがある。」と思えるようにするには、何が大切だと考えますか。また、そのためにどのような取組をしますか。具体的に600字以内で述べなさい。
過去問で答案を書いたら添削を受けよう!
川崎市教員採用試験 小論文対策を始めよう!
今回は、川崎市教員採用試験における小論文の傾向と過去のテーマをまとめていました。
教員採用試験の小論文対策は、やるべきことが想像しているよりも多いです。
過去問を眺めるだけでは、小論文を攻略することはできません。過去問を使って答案を作成し、その上で添削を受けることで徐々に上達します。
小論文で落ちる人ほど、書いたら書きっぱなしってことが多いです。答案を書いて誰にも見せないというのは、問題を解いても答え合わせをしないのと同じなので注意しましょう。
小論文が原因で不合格にならにように、早めに(遅くても試験の3ヶ月前を推奨)準備を始めてください。
以上、川崎市教員採用試験の小論文についてでした。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
コメント