この記事では、秋田県教員採用試験の小論文の内容と過去問(テーマ)を紹介します。
「秋田県教員採用試験の小論文ってどんな試験なんだろう…?」
「秋田県教員採用試験の小論文はどんなテーマが出ているんだろう…。」
このような疑問を解消できる記事となっているので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
秋田県教員採用試験 小論文の傾向
秋田県教員採用試験の小論文は、第二次選考で行われます。筆記試験では判断できない、論理的思考力や読解力、教師としての適性などを総合的に評価します。
試験時間 | 50分 |
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文字数 | 600字以内 |
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問題数 | 1題 |
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評価基準 | ・内容 ・文章構成 ・文章表現力 |
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配点 | 5段階評価 |
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秋田県教員採用試験 小論文の傾向(2025年度)
文字数と試験時間
文字数は制限があり、600字以内で書かなければなりません。対する試験時間は50分なので、文字数に対する試験時間が極めて短いのが秋田県の特徴です。
出題形式
出題数は1題ですが、校種によってテーマは異なります。
出題形式は、おおむね教育問題や学校教育の在り方に関する課題を扱うテーマが出題される傾向にあります。秋田県の教育施策に関するテーマも出る場合があるので、秋田県の資料も読みこんでおくといいでしょう。
評価基準・配点
小論文は以下の観点に沿って評価します。
最終的に5段階で評価しますが、著しく評価が低いと即不合格です。
評価が悪くなる理由としては、テーマの把握ができていなかったり、文字数が少ない(400字以下)だったりすることが挙げられます。また、字が汚い(丁寧であればOK)、誤字脱字が多いっていうのもよくないので、注意しながら書きましょう。
秋田県教員採用試験 小論文の過去問
秋田県教員採用試験における小論文の過去問を紹介します。
2025(令和7)年度
変化の激しい未来を生きる児童生徒にとって、自己肯定感を育む教育が必要とされている。これからの教育を進めていくうえで、なぜ自己肯定感を育むことが必要なのか述べよ。また、児童生徒の自己肯定感を育むために、学級担任としてどのようなことに取り組むのか、志願している校種を想定して述べよ。
生徒一人一人のウェルビーイングを実現していくために、クラス担任としてどのようなことに取組んでいたいと考えますか。ウェルビーイングとはどのような概念であるのかを示し、高校生の発達段階を踏まえて、あなたの考えを600字以内で述べなさい。
特別支援学校に在籍する幼児児童生徒の「自立と社会参加」のために、どのような教育実践をしたいか、考えを述べよ。
児童生徒を取り巻く生活環境や社会環境の急激な変化により、学校は、いじめや不登校、虐待等への様々な対応が求められる。児童生徒の心身の健康状態の変化や児童生徒のサインに対する早期発見・早期対応のために、あなたはどのような取組を行うのか、また、日頃からどのようなことを心掛けるのか、養護教諭としての役割を踏まえ、具体的に述べよ。
2024(令和6)年度
文部科学省の令和3年度調査によると、全国の小・中学校の不登校児童生徒数は24万4940人で、9年連続で増加しており、本県においても令和3年度は、1343人と過去最高を記録している。不登校児童生徒増加の背景や要因について触れつつ、自分が担任する学級に不登校児童生徒が在籍している場合どのように対応していくか、具体的な手立てについて述べよ。
生徒が、自他の人権や多様な価値観を尊重することができるようになるために、教員としてどのようなことに取り組んでいきたいと考えますか。現代社会における課題等を踏まえて、あなたの考えを600字以内で述べなさい。
特別支援学校に在籍する児童生徒の言語能力を育むためにどのような教育実践をしたいか、考えを述べよ。
あなたが赴任したA小学校において、児童の一日あたりのスクリーンタイムについて調査したところ、次の上のような結果であった。このデータからA小学校の課題を明らかにし、スクリーンタイム増加の要因や児童の健康に与える影響を踏まえ、養護教諭として望ましい生活習慣の確立に向けて今後どのように取り組むか具体的に述べよ。
※「スクリーンタイム」テレビの視聴やビデオゲームのために画面を見たり、スマートフォンやタブレットなどの電子機器を使ったりして過ごす時間のこと。
2023(令和5)年度
本県は、全教育活動を通して取り組む教育課題の一つにICTを活用した教育の推進を掲げています。ICTを活用した教育の推進を図るために、そのねらいを明示した上で、具体的な取組や配慮事項について、志願している校種を想定して述べなさい。
あなたは、自身の担当教科において「探究的な学び」を授業にどのように取り入れ、どのような力を生徒に身に付けさせたいと考えますか。「探究的な学び」について定義を示した上で、600字以内で述べなさい。
特別支援学校に在籍する児童生徒が、学校卒業後も自ら学び続けることができるようにするために、在学中にどのような実践をしたいか、考えを述べよ。
養護教諭は、児童生徒の心の健康問題への支援に加え、学級担任、保護者からの相談依頼もあり、学校における心の健康問題に対して、中心的な役割を果たすことが求められています。児童生徒の心の健康問題の要因に触れ、心の健康問題のある児童生徒に対して、養護教諭としてどのように対応するのか、また日頃からどのようなことに心がけるのか、養護教諭の役割を踏まえ、600字以内で述べなさい。
2022(令和4)年度
新型コロナウイルスの影響を受け、実施なし
2021(令和3)年度
新型コロナウイルスの影響を受け、実施なし
2020(令和2)年度
本県は、特別活動における目指す児童生徒の姿の一つに、「話合いの場において多様な意見を生かして、合意形成を図ることができる。」ことを掲げています。学級活動の話合いにおいて、合意形成を図るための手順や方法についてどのように指導するのか、志願している校種を想定して述べなさい。
秋田県教育委員会では、「2019年度学校教育の指針」において、「学びの質を高めるためのICT活用の充実」を重点事項の一つに掲げています。あなたは自身の担当教科においてICT機器をどのように活用したいと考えますか。活用する際の留意事項にも言及しながら述べなさい。
平成二十九年四月に小学部・中学部、平成三十一年二月に高等部の新学習指導要領が告示された。その特色を踏まえ、どのような授業を実践したいか。考えを述べよ。
本県の平成三十年度児童生徒ライフスタイル調査結果によると、「すっきり目が覚めた」と回答した児童生徒の割合は、学年が上がるにつれて低くなる傾向にあります。児童生徒の発達の段階を踏まえ、生活習慣の改善に向けて養護教諭としてどのように取り組むか述べなさい。
教科等における食に関する指導の推進に当たり、栄養教諭が果たす役割や授業への参画の仕方について、考えを述べよ。
秋田県教員採用試験 小論文対策を始めよう!
今回は、秋田県教員採用試験における小論文の内容と過去問テーマをまとめていました。
教職・一般教養や専門教科に比べると、対策を後回しにしがちな科目ですが、合格答案を書けるようになるまでかなりの時間が必要です。
現在の実力にもよりますが、おおむね3ヶ月程度の勉強期間が必要だと思って準備を始めてください。
教員採用試験の小論文対策は下記記事で解説しています。ぜひ、参考にしてくださいね。
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